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平成27年5月15日 【照会先】 健康局結核感染症課予防接種室 室長補佐 滝 (2377) 主査 宮澤 (2374) (代表電話) 03-5253-1111 |
報道関係者各位
南アフリカ共和国へのジフテリア抗毒素譲与による人道的支援
2015年3月22日、南アフリカ共和国クワズールー・ナタール州において8歳の男児がジフテリアにより死亡したことが確認されました。さらに小児2名がジフテリアと診断されたのを受け、同州ではジフテリアの流行が宣言されました。その後も断続的にジフテリア疑いの症例が報告され、5月11日時点で疑い例を含めて9症例が報告され、うち3名の死亡が確認されました。
同事態に鑑み、5月11日、南アフリカ共和国保健省より、日本政府に対し、不足するジフテリア抗毒素の備蓄を補うため、同抗毒素の提供の要請がありました。
厚生労働省ではこの要請を受け、国際的な人道支援として、国家備蓄している乾燥ジフテリアウマ抗毒素416本を無償譲与することとし、空路を用いて緊急搬送し、本日現地に到着しましたので報告します。
※乾燥ジフテリアウマ抗毒素
・ジフテリアの治療に使用する抗毒素で、治療に際し、発病後できるだけ早期に本剤を投与するのが効果的
・ジフテリアは症例数が比較的少なく(近年日本国内では報告されていない)、需要量が限られているが、緊急時に備え国家備蓄しているもの