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平成26年10月29日 【照会先】 雇用均等・児童家庭局母子保健課 担当 清宮、後藤、大野 (内線7938) (代表番号) 03(5253)1111 (直通番号) 03(3595)2544 |
報道関係者各位
11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です
1 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間の趣旨
厚生労働省は、平成11年度から、11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間と定め、SIDSに対する社会的関心を喚起するとともに、重点的な普及啓発活動を実施しています。
平成
26年度
も同様に、11月の対策強化月間を中心に、関係行政機関、関係団体等においてさまざまな普及啓発活動を行うなど、SIDSの予防に関する取組の推進を図ります。
<主な取組>
・ (1)うつぶせ寝は避ける、(2)たばこはやめる、(3)できるだけ母乳で育てる
の3つの望ましい育児習慣等について、ポスターおよびリーフレットの活用による全国的な啓発活動。
・ 「健やか親子21」国民運動における全国的な啓発活動の展開。
・ 「乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)」(平成24年10月公表)の周知・普及。
・ 関係行政機関、関係団体等を通じて、医療機関等に対し、「乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)」の内容を参考とし、検案(死体について死亡の事実を医学的に確認すること)を行う際は、SIDSと虐待又は窒息事故とを鑑別するためにも、的確な対応を行うこと、必要に応じ保護者に対し乳幼児の解剖を受けるよう勧めることを依頼。
2 期 日
平成26年11月1日(土)から11月30日(日)まで。
3 SIDSとは
・ 乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
・ 発症は年々減少傾向にはありますが、平成25年には全国で125人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっており、乳児(0歳)の死亡原因の第3位となっています。
・ 対策強化月間を開始した平成11年度以降、この病気で亡くなる赤ちゃんの人数は半数以下に減少しています。
4 乳幼児突然死症候群(SIDS)発症リスクを低くするための育児習慣等
SIDS
の原因はまだ分かっていませんが、男児、早産児、低出生体重児、冬季、早朝から午前中に多いことや、うつぶせ寝や両親の喫煙、人工栄養児で多いことが、平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究(主任研究者:田中哲郎)」(以下「平成9年度研究」と言う。)で分かっています。
以下のような育児習慣等に留意することで、SIDSの発症リスクの低減が期待されています。これらはいずれも
SIDS
の直接の原因ではありませんので、必要以上に不安に思う必要はありません。日頃の子育てを再確認していただき、あとはおおらかな気持ちで子育てをしましょう。
(1) うつぶせ寝は避ける
うつぶせに寝かせたときの方が、あおむけ寝の場合に比べて
SIDS
の発症率が高いと報告されています
。うつぶせ寝が
SIDS
を引き起こすものではありませんが、医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせるようにしましょう。
また、なるべく赤ちゃんを一人にしないことや、寝かせ方に対する配慮をすること
は、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことになります。
(※)平成9年度研究では、SIDS児の異常発見時の体位は、うつぶせが47.7%、あおむけが39.0%で、SIDS児では対照児より、寝返りが自由にできず、寝方を自身でほとんど変えなかった。
(2) たばこはやめる
たばこは、
SIDS
発生の大きな危険因子です。平成9年度研究では、両親が喫煙する場合、両親が喫煙しない場合の約4.7倍
SIDS
の発症率が高いと報告されています。妊娠中の喫煙は、おなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にもよくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙もよくありません。これには身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
(3) できるだけ母乳で育てましょう
母乳で育てられている赤ちゃんは、人工乳(粉ミルク)で育てられている赤ちゃんと比べて SIDS の発症率が低いと報告されています。 人工乳が SIDS を引き起こすわけではありませんが、 赤ちゃんが、喜んで飲み、体重が順調に増えているなら、できるだけ 母乳を与えましょう。
5 主 唱
厚生労働省
6 乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)について
平成24年度の厚生労働科学研究(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「 乳幼児突然死症候群(SIDS)および乳幼児突発性危急事態(ALTE)の病態解明および予防法開発に向けた複数領域専門家による統合的研究」 (研究代表者:戸苅 創 名古屋市立大学長)において、「乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版)」を作成しました。 SIDS の診断がより適切に行われることを目的に、第2版では、問診・チェックリストにSIDSの除外診断に必要な検査項目や寝返りの状況等詳細分析を行う場合に必要な項目の追加等が行われ、問診・チェックリストの記入要領が作成されました。
【参考資料】
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