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平成26年7月22日

【照会先】

医薬食品局審査管理課

猪熊 (4224)

化粧品規制協力国際会議(ICCR)第8回 結果概要

2014 7 8 日から 10 日にかけて第 8 回化粧品規制協力国際会議がオタワ(カナダ)で開催された。化粧品規制協力国際会議 (ICCR) はカナダ、欧州連合、日本及び米国の化粧品規制当局からなる国際的グループである。 2013 年から、カナダ及びブラジルの規制当局もオブザーバーとして参加している。本会合は、年1回開催され、化粧品の安全性や規制に係る議論を行い、関連業界団体と対話の場も設けている。 ICCR の目的は、国際貿易への障壁を最小化しつつ、最大限の消費者保護をグローバルに維持することである。

本会合の一環として、 規制当局及び各地域の化粧品産業界との対話の場である Dialogue Meeting 7 9 日に開催された。

会合では、以下のトピックが議論された。

    ICCR 8 年間の総括

    ICCR ウェブサイト

    ガバナンス

    アレルゲン

    化粧品安全性評価のためのコンピューター予測モデル

    動物試験代替法

    微量不純物

    微生物汚染

    オブザーバー規制当局のアップデート

また、 ICCR 規制当局により利害関係者会合が開催され、化粧品規制に関心を持つ企業団体、消費者団体が参加した。議論内容は化粧品に関する、動物試験・規制調和・偽造品・業務上使用であった。現在進行中の上記トピックに加え、 ICCR の議論過程がシェアされた。

次回 ICCR 2015 年にローマ(イタリア)で行われる。


会合の結果の概略

1. ICCRの8年間の総括

    業界団体は ICCR の過去 8 年間の活動を総括し、今後の展望を示した。

    規制当局、業界団体ともに、 ICCR は貿易障壁を最小化しつつ、最大限の消費者保護を維持する唯一の貴重なフレームワークであることを認識した。

2. ICCRウェブサイト

    ICCR の公式ウェブサイトが立ち上げられた( www.iccrnet.org

    本ウェブサイトは ICCR の議論過程の透明性と可視性を高めることが期待されている。

3. ガバナンス

    ICCR のメンバー国の拡大とそのプロセスに関する議論のアップデートが規制当局により行われた。

4. アレルゲン

    報告書「化粧品/パーソナルケア製品中のアレルゲン:各国規制アプローチの比較」が受理され、 ICCR ウェブサイトに掲載予定である。

5. 化粧品安全性評価のためのコンピューター予測モデル

    報告書「化粧品原料の安全性評価におけるコンピューター予測モデルの利用」が受理され、 ICCR ウェブサイトに掲載予定である。

6. 動物試験代替法

    規制当局は、動物試験代替法国際協力( ICATM International Cooperation on Alternative Test Methods )の活動報告を受理した。

    報告書「 ICCR 地域下の化粧品及び原材料に適用可能な動物試験代替法( ICATM 提案)」の添付書類であるリストは、 ICATM の報告を受け、アップデートされることとなった。

7. 微量不純物

    化粧品中の鉛に関する文書が受理され、 ICCR ウェブサイトに掲載予定である。

    水銀及び 1,4-Dioxane に関する文書は最終化に向け調整中である。

    化粧品中の微生物限界基準の適用可能性を議論する WG が設立される。

8. 新規トピック:保存料

    化粧品中の保存料の重要性を議論する WG が設立される。

9. オブザーバー規制当局のアップデート

    ブラジル規制当局の ANVISA ( Agência Nacional de Vigilância Sanitária) より、ブラジルにおける化粧品規制に関するアップデートが規制当局に対して行われた。

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