V. 公募研究事業の概要等

<本補助金のうち本公募要項において公募を行う研究類型について>
 厚生科学審議会科学技術部会に設置した「今後の中長期的な厚生労働科学研究の在り方に関する専門委員会」の中間報告書(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/s0421-4.html)に基づき、平成18年度から本補助金を5つの研究類型に整理することとしました。
 本公募要項では、「指定型」及び「戦略型」を除いた次の3類型について募集を行います。なお、プロジェクト提案型については、成果目標が求められるという点で戦略型と類似している(戦略的アウトカム研究のような研究への展開を目指している)ことから、プロジェクト提案型の応募に当たっては、戦略研究に関する次の資料を参考にしてください(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0318-8.html)。

 1.  一般公募型
 従前の一般公募による競争的枠組み。
 2.  プロジェクト提案型(※)
 公募した課題の研究計画を仮採択し、その後、研究者との対話を重ねつつ1年間かけて詳細な研究計画を審査・改善し、最終的な研究計画に対する評価結果に基づき、戦略的アウトカム研究のような研究の本格実施を決定する枠組み。
 ・  一般公募型に比べ大規模な研究を採択。
 ・  計画を本格実施の前に十分に吟味することで質の高い成果が期待できる。
 ・  評価結果に応じて、本研究の中止も含めた事業規模を決定
 3.  若手育成型
 将来の厚生労働科学研究を担う研究者の育成を推進するための枠組み。
 ・  応募資格に制限
 ・  研究評価結果のフィードバック等、教育的配慮を重点的に実施し、研究者のレベルアップに寄与。
 ・  優れた研究者の育成が特に必要とされている研究分野において重点的に設定。

「プロジェクト提案型」について
 (1)  平成18年度のプロジェクト提案型について
 今年度は、次の研究に関連する課題を公募します。なお、具体的には、各研究事業の公募部分を参考にしてください。
 ・  持続可能な社会保障制度の構築に関する研究(政策科学推進研究事業)
 ・  社会保障制度についての評価・分析に関する研究(政策科学推進研究事業)
 ・  医療分野IT化に対応した統計調査のあり方に関する研究(統計情報総合研究事業)
 ・  統計情報利用者の視点に立った厚生労働統計調査のあり方に関する研究(統計情報総合研究事業)
 ・  免疫アレルギー疾患診療の有効性及び有害事象の評価に関する研究(免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業)
 ・  リプロダクション・メカニズムの解明と生殖補助医療の向上に関する研究(子ども家庭総合研究事業)
 ・  遺伝子治療や分子生物学的アプローチによる子どもの難治性疾患の原因究明と治療の確立に関する研究(子ども家庭総合研究事業)
 ・  高齢者の老化プロセスに関する研究(長寿科学総合研究事業)
 ・  認知症の総合的な予防・治療・介護の確立に関する研究(長寿科学総合研究事業)
 ・  運動器疾患の総合的な予防・治療・リハビリテーションの確立に関する研究(長寿科学総合研究事業)
 ・  その他、「政策科学推進研究事業」「統計情報総合研究事業」「子ども家庭総合研究事業」「免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業」「長寿科学総合研究事業」において、プロジェクト提案型として適当と考えられる研究課題
 (2)  プロジェクト提案型の評価について
 プロジェクト提案型の応募課題の評価においては、従来の評価基準に加え、以下の点を重視します。ご自身の研究内容がそれぞれの点をどの程度重視している研究なのか(たとえば1<低い>〜5<高い>とするなど)を研究計画書に記載してください。
 ・  厚生労働省の政策課題に即しているか
 ・  社会的インパクトや社会への負担の解決に直結しているか
 ・  患者・国民のアウトカムの改善に寄与するか
 ・  医療の質の改善をもたらすか
 ・  研究の在り方を改善するか*
 ・  研究基盤・人材育成に寄与するか*
 * 「今後の中長期的な厚生労働科学研究の在り方に関する専門委員会」の中間報告書
(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/s0421-4.html)を参照してください。

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