総合科学技術会議意見「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」を受けた検討について

平成16年12月
文部科学省研究振興局

1.背景
(1)総合科学技術会議は、ヒト胚(ヒト受精胚、人クローン胚等)の取扱いに関する社会規範の基本的考え方を示すものとして、本年7月23日、意見具申「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」を取りまとめた。
(2)同意見具申においては、人クローン胚の研究目的の作成・利用を限定的に容認するに当たり、必要な枠組みを整備するため、「クローン技術規制法に基づく特定胚指針を改正するとともに、必要に応じて国のガイドラインで補完すること」としている。
(3)また、人クローン胚から樹立されるヒトES細胞の樹立や使用に係る規制の考え方や手続きを明らかにするため、「現行のES指針を改正することにより、対応すべきである」としている。

2.文部科学省による対応
クローン技術規制法を所管する文部科学省としては、科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会「特定胚及びヒトES細胞研究専門委員会」の下に、作業部会を設置した。

3.主な調査検討事項
(1)人クローン胚作成の要件、作成機関の技術的能力
(2)人クローン胚の取扱いと管理の要件
(3)人クローン胚由来ES細胞樹立・分配・使用の要件
(4)未受精卵の入手の仕組み
(5)その他



人クローン胚研究利用作業部会の設置について

平成16年10月7日
科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会
特定胚及びヒトES細胞研究専門委員会

(目的)
 総合科学技術会議意見具申「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」を踏まえ、人クローン胚の研究目的の作成・利用に係る特定胚指針の改正等のための専門的事項に係る調査検討を行う。

トップへ