瀉下薬(下剤)
製品群No.17
ワークシートNo.15
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
刺激性下剤成分 ヒマシ油 「純性」ヒマシ油 ヒマシ油は腸内で胆汁の共存下リパーゼの作用によって加水分解されリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸に影響しないで小腸及び盲腸を収縮して瀉下作用をあらわす。   脂溶性駆虫剤・脂溶性物質(これらの薬剤、物質の吸収を促進)     頻度不明(悪心・嘔吐、腹痛等) 頻度不明(過敏症)   急性腹症・痙れん性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)、へノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中(これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こす)、リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時(これらの物質の吸収が促進される) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦     60ml 即効性があるため就寝前の服用は避ける 連用で、小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼす   ヒマシ油として、通常成人は15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳児は1〜5mLをそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減。高齢者で減量。 便秘症、食中毒時における腸管内容物の除去、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
センナ センナエキス製剤:アジャストAコーワ 有効成分:Cassia angustifolia Vohl又はCassia actifolia Delile(Leguminosae)の小葉を乾燥したセンナより抽出したエキス         0.1%〜5%未満(腹痛、悪心・嘔吐)、頻度不明(腹鳴) 頻度不明(過敏症)   禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児       電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センナエキスとして、通常成人1回80mg(2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回160〜240mg(4〜6錠)までを頓用として経口投与する。
連用する場合は、1回40〜80mg(1〜2錠)を毎食後経口投与する。
小児(6〜12歳)は、1回40mg(1錠)を就寝前経口投与する。
便秘症
センノシド プルゼニド プルゼニドは、大腸に至り、腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸の蠕動運動を亢進。作用発現は通常投与後8〜10時間。         5%以上又は頻度不明(腹痛、低カリウム血症)、0.1%〜0.5%未満(悪心・嘔吐・腹鳴) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児     1回48mgまで 電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センノシドA・Bとして、通常成人1日1回12〜24mg(1〜2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回48mg(4錠)まで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
ピコスルファート ラキソベロン錠 ピコスルファートナトリウムは、腸管粘膜への以下の作用により瀉下作用を示す。
腸管蠕動運動の亢進作用(ラット)
水分吸収阻害作用(ラット)
        0.1〜5%未満(腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴、腹部膨満感等)、頻度不明(蕁麻疹、発疹、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等)     急性腹部疾患(症状が増悪) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者   急性腹部疾患         1. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。7〜15才の小児に対して、1日1回2錠を経口投与する。
2. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
3. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
以上、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量する。
1. 各種便秘症2. 術後排便補助
3. 造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
  ビサコジル テレミンソフト坐薬 結腸・直腸の粘膜に選択的に作用し、蠕動運動を促進する。腸粘膜への直接作用により、排便反射を刺激する。結腸腔内における水分の吸収を抑制し、内容積を増大する。         頻度不明 (直腸刺激感、直腸炎、腹部不快感、腹痛、肛門部痛、肛門部不快感等) 頻度不明 (過敏症状)   ・急性腹症・痙攣性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)
・肛門裂創、潰瘍性痔核(坐剤挿入に伴う物理的、機械的な刺激を避けるため)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     ビサコジルとして、通常1回、乳幼児は2mgを、1日1〜2回肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
膨潤性下剤成分 カルボキシメチルセルロースナトリウム カルメロースナトリウム:CMC「マルイシ」 腸管内で水分を吸収して膨張し、ゼラチン様の塊となって腸管壁を物理的に刺激する。この作用により大腸の蠕動運動を促進して排便を促す。         0.1〜5%未満(悪心・嘔吐、腹部膨満感等)     急性腹症・重症の硬結便(症状を悪化) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     通常、成人1日1.5〜6gを、多量の水とともに、3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
塩類下剤成分 酸化マグネシウム マグラックス錠200mg/ マグラックス錠250mg/ マグラックス錠330mg 胃内で制酸作用。腸内での水分の再吸収に抑制的に働き腸管内容物が膨張し腸管に機械的な刺激を与えて排便を容易にする。   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・セフジニル(これらの薬剤の吸収を阻害)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの効果が減弱)、活性型ビタミンD3製剤(高マグネシウム血症を発症)、大量の牛乳・カルシウム製剤 (milk-alkali syndromeを発症)、ジギタリス製剤・鉄剤等(薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明 (高マグネシウム血症 、下痢)       腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症、高齢者       長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症 長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症   1.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
2.酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
3.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
1.下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
2.便秘症
3.尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
硫酸マグネシウム 硫酸マグネシウム しゃ下作用   ニューキノロン系抗菌剤・テトラサイクリン系抗生物質・エチドロン酸二ナトリウム (これらの薬剤の効果が減弱) マグネシウム中毒(0.1%未満)           腎障害、 高マグネシウム血症、心疾患、腸内寄生虫疾患の小児、高齢者、妊婦       多量投与により、中毒。     硫酸マグネシウムとして1回5〜15gを多量の水とともに経口投与する。 便秘症
湿潤性下剤成分 ジオクチルソジウムスルホサクシネート                                      


浣腸薬
製品群No.18
ワークシートNo.16
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
直腸大腸刺激成分 グリセリン グリセリン浣腸「オヲタ」 直腸内の水分を吸収することに伴う刺激作用により腸管の蠕動亢進、浸透作用により糞便を軟化、潤滑化させ排便を促す。         頻度不明(腹痛、腹鳴、腹部膨満感、直腸不快感、肛門部違和感・熱感、残便感等、血圧変動) 頻度不明(過敏症)   腸管内出血・腹腔内炎症・腸管に穿孔又はそのおそれ(腹膜炎誘発・症状増悪・溶血・腎不全)、強い全身衰弱(衰弱状態悪化・ショック)、下部消化管術直後(腸管縫合部離解)、吐気・嘔吐・激しい腹痛・急性腹症の疑い(症状悪化) 局所(腸管、肛門)の炎症・創傷,腸管麻痺.重症の硬結便・重篤な心疾患、乳児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人   浣腸用にのみ使用、妊婦では子宮収縮の誘発(流早産)   挿入時の損傷、溶血に注意 連用による耐性の増大等のため効果が減弱するので長期連用を避けること。   1回1コ(50%30〜150mL)を直腸内に注入する。
高齢者は少量から開始。
便秘、腸疾患時の排便
D−ソルビトール D−ソルビトール液「日研」 肝疾患時の肝グリコーゲンの生成量増加。抗ケトン作用。緩下作用を有する。     ポリスチレンスルホン酸カルシウムのソルビトール懸濁液の経口投与により腸穿孔・腸潰瘍・腸壊死   (頻度不明)腹痛・下痢・腹部膨満・放屁(大量投与)               大量で腹痛・下痢・腹部膨満・放屁、
注腸しないこと(外国,ポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液の注腸投与による結腸壊死)
    1.X線造影剤に添加して経口投与する。添加量はX線造影剤中の硫酸バリウム100gに対してD-ソルビトールとして10〜20g(13〜27mL)とする。
2.必要量を経口投与
1.消化管のX線造影の迅速化、消化管のX線造影時の便秘の防止
2.経口的栄養補給
ピサコジル テレミンソフト坐薬 結腸・直腸の粘膜に選択的に作用し、蠕動運動を促進する。腸粘膜への直接作用により、排便反射を刺激する。結腸腔内における水分の吸収を抑制し、内容積を増大する。         頻度不明 (直腸刺激感、直腸炎、腹部不快感、腹痛、肛門部痛、肛門部不快感等) 頻度不明 (過敏症状)   ・急性腹症・痙攣性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)
・肛門裂創、潰瘍性痔核(坐剤挿入に伴う物理的、機械的な刺激を避けるため)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     ビサコジルとして、通常1回、乳幼児は2mgを、1日1〜2回肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
その他 クエン酸ナトリウム                                      


駆虫薬
製品群No.19
ワークシートNo.17
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
駆虫成分 サントニン サントニン(日本新薬) 虫体運動に対する作用
サントニンの経口投与により、虫体は正常運動型から無秩序な運動型へ移行後、運動性を失い、腸管蠕動により下行する排出態勢を示す(回虫保有者レントゲン観察)。
虫体の物質代謝に対する作用
サントニンは回虫のリン酸代謝、糖代謝及び生体内酸化機構を阻害する。
油性下剤 (本剤の中毒症状発症)       0.1〜5%未満(腹痛、悪心、下痢、胃痛等、頭痛、めまい)、頻度不明(黄視)     肝障害(肝障害を悪化) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             サントニンとして、通常下記用量を1日2回空腹時、あるいは就寝前1回及び翌朝1回経口投与する。1回用量:6歳未満は20mg、6歳以上12歳未満40〜80mg、12歳以上100mg 回虫の駆除
パモ酸ピルビニウム                                      
リン酸ピペラジン                                      


動脈硬化用薬(リノール酸,レシチン主薬製剤等)
製品群No.23
ワークシートNo.18
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
高コレステロール改善成分 ソイステロール トコオール 1.血漿及び肝臓のコレステロール値の低下が認められている。
2.大豆油不けん化物中のトコフェロールは大豆油ステロールによる血漿コレステロールの減少効果を増強する。
        頻度不明(食欲不振、下痢、軟便、便秘、腹痛、胃部不快感、悪心) 頻度不明 (過敏症)     高齢者             大豆油不けん化物として、1日1,200mg(6カプセル)を3回に分けて経口投与する。
高齢者で減量。
高コレステロール血症
パンテチン パントシン錠30 パンテチンは,パンテテインのdisulfide型で,CoAの前駆物質である。
内膜への脂質沈着抑制作用、 血清総コレステロール低下作用(コレステロールの肝への取り込み能および胆汁酸への代謝を正常化する)、血清中性脂肪低下作用 (リポ蛋白リパーゼ活性が上昇する)、血清HDL-コレステロールの増加作用 (アポ蛋白A-Iの合成促進,組織リポ蛋白リパーゼ活性の増加および血中LCAT活性の増加により,VLDL→HDL経路の促進に基づく)
        0.1〜5%未満(下痢・軟便)、0.1%未満(腹部膨満、嘔吐)、頻度不明(食欲不振)                 パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される病状に対しては、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   成人にはパンテチンとして1日30〜180mgを1〜3回に分けて経口投与する。
血液疾患,弛緩性便秘には,パンテチンとして1日300〜600mgを1〜3回に分けて経口投与する。
高脂血症には,パンテチンとして1日600mgを3回に分けて経口投与する。
1.パントテン酸欠乏症の予防および治療
2.パントテン酸の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,甲状腺機能亢進症,妊産婦,授乳婦など)
3.パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される高脂血症、弛緩性便秘、ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、急・慢性湿疹、血液疾患の血小板数ならびに出血傾向の改善
ポリエンホスファチジルコリン EPLカプセル ・脂質代謝、蛋白代謝の改善を通じて、血中リポ蛋白分画を改善する。
・コレステロールの代謝回転を調整し、コレステロールエステル比の改善、コレステロールの異化・排泄障害の正常化等の作用を有する。
        0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、腹部膨満感、悪心等) 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴               ポリエンホスファチジルコリンとして、通常成人1回500mgを1日3回経口投与する。 慢性肝疾患における肝機能の改善、脂肪肝、高脂質血症
高コレステロール改善成分 酪酸リボフラビン ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用         0.1〜5%未満(下痢、悪心・嘔吐、胃膨満、腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感、食欲不振)                 高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等)
リノール酸 なし                                    
ビタミン成分 酢酸トコフェロール ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止


貧血用薬
製品群No.24
ワークシートNo.19
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
鉄製分 フマル酸第一鉄 フェルム:フマル酸第一鉄カプセル 造血作用
貯蔵鉄量を補充し造血作用を示す.
  テトラサイクリン系抗生物質 ・セフジニル ・ニューキノロン系抗菌剤・甲状腺ホルモン製剤 (同時に服用すると相互に吸収を阻害)、制酸剤・タンニン酸を含有するもの(本剤の吸収を阻害)     0.1〜5%未満(嘔気・嘔吐、食欲不振、胃・腹痛、下痢、便秘、心窩部痛)、0.1%未満(上腹部不快感) 0.1%未満(過敏症)   鉄欠乏状態ない患者(鉄過剰症) 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、高齢者   便の黒色化   過量投与の主な症状は胃粘膜刺激による悪心,嘔吐,腹痛,血性下痢,吐血等の消化器症状である.また,頻脈,血圧低下,チアノーゼ等がみられる.重症の場合は,昏睡,ショックに至ることがある。本剤は徐放性のため症状が持続することがある。過量投与にならない様、血液検査の実施必要。     通常成人は1日1回1カプセルを経口投与する。高齢者は用量留意 鉄欠乏性貧血
溶性ピロリン酸第二鉄 インクレミンシロップ 造血作用   テトラサイクリン系抗生物質(相互に吸収を阻害)、制酸剤(本剤の吸収が阻害)、セフジニル・ニューキノロン系抗菌剤(これらの薬剤の吸収を阻害)、甲状腺ホルモン製剤(甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害)、タンニン酸を含有する食品(本剤の吸収が阻害)     頻度不明(悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃部不快感、光線過敏症) 頻度不明(過敏症)   鉄欠乏状態にない患者(鉄過剰症) 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児、乳児   一過性の歯の着色(黒色)、一過性の便の黒色化         次の量を1日量とし、3〜4回に分けて経口投与する。
1歳未満:2〜4mL 、1〜5歳:3〜10mL 、6〜15歳:10〜15mL
下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児又は乳児:初め少量から開始し、身体の様子を見ながら徐々に通常1日量まで増量する。
鉄欠乏性貧血
ビタミン成分 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミンB12(メコバラミン) メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用
を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害
葉酸 フォリアミン錠 1.葉酸は赤血球の正常な形成に関与し、大赤血球性貧血に対して網状赤血球ならびに赤血球成熟をもたらす。
2.葉酸はウラシルのような中間体からチミンその他の重要なプリン及びピリミジン化合物の生成に補酵素として作用し、チミンはビタミンB12によって核酸及び核蛋白の要素として不可欠なチミジンに変化する。一方悪性貧血や大赤血球性貧血に見られる巨赤芽球は核蛋白代謝の異常をきたした初生赤芽球であり、葉酸やビタミンB12の欠乏は骨髄成分の成熟停止を起こすといわれている。
        頻度不明(食欲不振、悪心、浮腫、体重減少) 頻度不明(過敏症)       ・診断の確立していない悪性貧血に対しては、血液状態の改善により悪性貧血を隠蔽。 ・悪性貧血に対しては、貧血状態は改善するが、神経症状に効果がないので、ビタミンB12製剤と併用。・吸収障害がある場合、症状が重篤な場合は注射投与   ・葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される病状に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。     葉酸として、通常成人1日5〜20mg(錠の場合1〜4錠、散の場合50〜200mg)、小児1日5〜10mg(錠の場合1〜2錠、散の場合50〜100mg)を2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
一般に消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。
1.葉酸欠乏症の予防及び治療
2.葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)
3.吸収不全症候群(スプルー等)
4.悪性貧血の補助療法
5.葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される栄養性貧血、妊娠性貧血、小児貧血、抗けいれん剤、抗マラリア剤投与に起因する貧血
6.アルコール中毒及び肝疾患に関連する大赤血球性貧血
7.再生不良性貧血
8.顆粒球減少症
ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。) 2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。 毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明(過敏症)               ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).
高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.


鎮咳去痰薬
製品群No.26
ワークシートNo.20
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
鎮咳成分 クエン酸チペピジン(ヒベンズ酸チペピジンと同じ) アスベリン錠 延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより去痰作用を示す。     頻度不明(咳嗽、腹痛、嘔吐) 頻度不明(発疹、呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状) 0.1〜5%未満(眠気、不眠、眩暈、食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感、膨満感、軟便、下痢、悪心)、頻度不明(腹痛、興奮) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       「過量投与」眠気、眩暈、興奮、譫妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等があらわれることがある。     通常成人には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日66.5〜132.9mg(クエン酸チペピジン60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。小児には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症
臭化水素酸デキストロメトルファン メジコン錠15mg 臭化水素酸デキストロメトルファンは,延髄にある咳中枢に直接作用し,咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す。 MAO阻害剤(痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症)   呼吸抑制(0.1%未満)   5%以上又は頻度不明(眠気)、0.1%〜5%未満(頭痛、めまい、悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、腹痛)、0.1%未満(不快、不眠等、口渇、おくび等)自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症、MAO阻害剤投与中(臨床症状として痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児             通常,成人には臭化水素酸デキストロメトルファンとして1回15〜30mgを1日1〜4回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意が必要
下記疾患に伴う咳嗽
感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
気管支造影術及び気管支鏡検査時の咳嗽
ノスカピン ナルコチン錠30 咳中枢を抑制し、速効性の鎮咳作用を示す非麻薬性の鎮咳薬である。鎮けい作用及び軽度の気管支拡張作用を有し、けいれん性の咳に効果的であるとされている。気道分泌を抑制しないので、痰の排出を妨げることが少ない。一方、呼吸中枢刺激作用を有するが、鎮痛、鎮静作用はなく、耐性の発現や依存性もない。         0.5〜5%未満(眠気、頭痛、頭重、悪心、食欲不振、便秘)       高齢者             ノスカピンとして、通常成人1回10〜30mgを1日3〜4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 下記疾患に伴う咳嗽
感冒、気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、急性気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺炎、肺結核、肺癌、肺化膿症、胸膜炎、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
鎮咳成分 リン酸ジヒドロコデイン リン酸ジヒドロコデイン100%「タナベ」 モルヒネと極めて類似した化学構造と薬理作用を有するが、作用の強さはモルヒネとコデインの中間に位置し、鎮咳作用量や鎮痛作用はコデインより強い。コデインと同様、主として鎮咳の目的で使用される。   中枢神経抑制剤・三環系抗うつ剤・吸入麻酔剤・MAO阻害剤・β遮断剤・アルコール(呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡)、クマリン系抗凝血剤(抗凝血作用が増強)、抗コリン作動性薬剤(麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれ) 薬物依存(頻度不明)、呼吸抑制(頻度不明)、錯乱(頻度不明)、無気肺・気管支痙攣・喉頭浮腫(頻度不明)、
炎症性腸疾患の患者に投与した場合 麻酔性イレウス・中毒性巨大結腸(頻度不明)
  頻度不明(不整脈、 血圧変動、顔面潮紅、眠気、 眩暈、視調節障害、 発汗、悪心、 嘔吐、便秘、排尿障害),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明(過敏症)   重篤な呼吸抑制(増強)、気管支喘息発作中(気道分泌を妨げる)、重篤な肝障害(昏睡に陥ることがある)、慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制や循環不全を増強)、痙攣状態(脊髄の刺激効果)、急性アルコール中毒(呼吸抑制を増強)、アヘンアルカロイドに対し過敏症、出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれ)、細菌性下痢(治療期間の延長をきたすおそれ) 心機能障害、呼吸機能障害、肝・腎機能障害、脳に器質的障害、ショック状態、代謝性アシドーシス、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、薬物依存の既往歴、高齢者、新生児、乳児、衰弱者、前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿管手術術後、器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス、最近消化管手術、痙攣の既往歴、胆嚢障害及び胆石、重篤な炎症性腸疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、分娩前、分娩時 細菌性下痢     過量で呼吸抑制、 意識不明、痙攣、 錯乱、 血圧低下、 重篤な脱力感、 重篤なめまい、 嗜眠、 心拍数の減少、神経過敏、 不安、 縮瞳、 皮膚冷感等を起こすことがある。 連用により薬物依存。連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止で退薬症候。   通常成人には、1回10mg、1日30mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に、生理機能の低下している高齢者・新生児・乳児では、呼吸抑制の感受性が高いため、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。 各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静
疼痛時における鎮痛
激しい下痢症状の改善
リン酸ジメモルファン アストミン錠 鎮咳作用:リン酸ジメモルファンは、延髄の咳中枢に直接作用して鎮咳作用をあらわす。
非麻薬性:身体依存性及び精神依存性は認められず、非麻薬性であることが証明されている。
腸管輸送能の抑制作用:リン酸コデイン投与時にみられるような腸管輸送能の抑制作用(便秘作用)を示さない。
        0.1〜5%未満(めまい、眠気、頭痛・頭重、口渇、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢等)、0.1%未満(脱力感、倦怠感、頻脈、動悸、顔面潮紅) 頻度不明(過敏症)     糖尿病又はその疑い、薬物過敏症、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             成人(15才以上)には1回1〜2錠(リン酸ジメモルファンとして10〜20mg)を1日3回経口投与する。
但し、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う鎮咳
上気道炎、肺炎、急性気管支炎、肺結核、珪肺および珪肺結核、肺癌、慢性気管支炎
気管支拡張成分 塩酸トリメトキノール イノリン錠 気管支拡張作用:気管支β2受容体の選択性:気管支β2受容体に対し作用選択性の高いことが認められている。
抗アレルギー作用
  カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   0.1〜5%未満(心悸亢進、頭痛、悪心、食欲不振、口渇)、 0.1%未満(血圧変動、胸部圧迫感、振戦、眩暈、熱感) 5%以上又は頻度不明(過敏症 )     甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウムの低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり     通常成人には塩酸トリメトキノールとして1回2〜4mg、1日2〜3回経口投与する。
年齢・症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、塵肺症
気管支拡張成分 dl−塩酸メチルエフェドリン dl−塩酸メチルエフェドリン散 アドレナリン作動性の気管支拡張作用と中枢性鎮咳作用を示す。 カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止を起こす) MAO阻害剤・甲状腺製剤(作用が増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   頻度不明(熱感)、0.1〜5%未満(心悸亢進、顔面蒼白等、頭痛、不眠、めまい、眠気、神経過敏、疲労等、悪心、食欲不振、腹部膨満感等、口渇) 頻度不明(過敏症)、   カテコールアミン製剤を投与中(不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれ) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウム低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある     dl-塩酸メチルエフェドリンとして、通常成人1回25〜50mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
蕁麻疹、湿疹
ジプロフィリン ネオフィリンM末 緩和な強心・利尿作用:
気管支拡張作用:
作用機序:
フォスフォジエステラーゼ阻害による細胞内c‐AMPの増加、アデノシン受容体拮抗、細胞内Ca2+の分布調節等の説がある。
  他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(頭痛、不眠、心悸亢進、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢)     本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、高齢者、小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             通常成人は、ジプロフィリンとして1日300〜600mgを2〜3回に分割経口投与する。 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、うっ血性心不全
気管支拡張成分 テオフィリン テオドール錠100mg/テオドール錠200mg テオフィリンは、気管支拡張、肺血管拡張、呼吸中枢刺激、気道の粘液線毛輸送能の促進、横隔膜の収縮力増強、肥満細胞からの化学伝達物質(気管支収縮因子)の遊離抑制等の作用により、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫等の閉塞性肺疾患の諸症状を改善する。   他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、交感神経刺激剤(β刺激剤の副作用症状を増強)、ハロタン(不整脈等の副作用が増強)、塩酸ケタミン(痙攣)、シメチジン・塩酸メキシレチン・塩酸プロパフェノン・塩酸アミオダロン・エノキサシン・ピペミド酸三水和物・塩酸シプロフロキサシン・ノルフロキサシン・トシル酸トスフロキサシン・メシル酸パズフロキサシン・プルリフロキサシン・エリスロマイシン・クラリスロマイシン・ロキシスロマイシン・チアベンダゾール・塩酸チクロピジン・塩酸ベラパミル・塩酸ジルチアゼム・マレイン酸フルボキサミン・フルコナゾール・ジスルフィラム(テオフィリンの中毒症状)、アシクロビル・塩酸バラシクロビル・インターフェロン・イプリフラボン・シクロスポリン・アロプリノール(テオフィリンの中毒症状)、ザフィルルカスト(テオフィリンの中毒症状)、リファンピシン、フェノバルビタール、ランソプラゾール、リトナビル(テオフィリンの効果が減弱)、フェニトイン・カルバマゼピン(テオフィリン及び相手薬の効果が減弱)、ジピリダモール(ジピリダモールの作用を減弱)、ラマトロバン(ラマトロバンの血中濃度が上昇)、リルゾール(リルゾールの作用を増強(副作用発現))、タバコ(テオフィリンの中毒症状)、セイヨウオトギリソウ含有食品(血中濃度が低下) 痙攣・意識障害 、急性脳症 、横紋筋融解症 、消化管出血 、赤芽球癆 、肝機能障害・黄疸 、頻呼吸・高血糖症 アナフィラキシーショック 0.1〜5%未満{頭痛、不眠、めまい、振戦、動悸、不整脈(心室性期外収縮等)、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、消化不良(胸やけ等)、血清尿酸値上昇、CK(CPK)上昇、蛋白尿、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇、貧血}、0.1%未満{しびれ、不随意運動、筋緊張亢進、頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白、しゃっくり、AST(GOT)の上昇、けん怠感、むくみ、胸痛}、頻度不明(神経過敏、不安、耳鳴、頻尿γ-GTPの上昇、関節痛、四肢痛、発汗、低カリウム血症) 0.1%未満(過敏症 )   本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、うっ血性心不全、肝障害、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦、授乳婦 、小児、乳幼児、低出生体重児、新生児       過量投与によるテオフィリン血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。     テオドール錠100mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤2錠)を、小児1回100〜200mg(本剤1〜2錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤4錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
テオドール錠200mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤1錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤2錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫
去たん成分 グアイフェネシン フストジル末/フストジル錠 (共通の添付文書) なお、フストジル錠 は後発医薬品 鎮咳作用、気管腺分泌促進作用:         頻度不明(食欲不振、悪心)、0.1〜5%未満(胃部不快感)       高齢者             グアイフェネシンとして、通常成人1日300〜900mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
グアヤコールスルホン酸カリウム   なし                                  
去たん成分 塩酸ブロムヘキシン ビソルボン錠 漿液性分泌増加作用:
酸性糖蛋白溶解・低分子化作用:
肺表面活性物質の分泌促進作用:
線毛運動亢進作用:
      アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、頭痛)、0.1%未満(血痰) 頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児             通常成人には1回1錠(塩酸ブロムヘキシンとして4mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、手術後
消炎酵素 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
抗ヒスタミン成分 d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック(頻度不明) 5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。


含嗽薬
製品群No.27
ワークシートNo.21
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
殺菌消毒成分 塩化セチルピリジ スプロールトローチ

うがい薬がなくトローチの添付文書を用いた
口中で頻繁に遭遇する病原細菌である溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌またカンジダ等の真菌に対する強力な殺菌作用を示す         0.1%未満(口腔、咽頭の刺激感) 5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いるもので噛み砕いたり、呑み込んだりしない。(トローチとしての注意)     通常成人1回1錠を1日3〜4回かまずに口中で徐々に溶解して使用する。
なお、症状により適宜増減する。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎
塩化デカリニウム SPトローチ明治

うがい薬がなく、トローチの添付文書を用いた
塩化デカリニウムは、グラム陽性菌、真菌などに抗菌作用を示す           5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いるもので噛み砕いたり、呑み込んだりしない。(トローチとしての注意)     塩化デカリニウムとして、通常1回0.25mg(本剤1錠)を1日6回投与し、口中で徐々に溶解させる。
なお、症状により適宜増減する。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
塩化ベンゼトニウム ネオステリングリーン 陽イオン界面活性剤で、芽胞のない細菌、カビ類に広く抗菌性を有し、低濃度で強い殺菌効果を示す。しかも、毒性が低く、刺激が少なく、洗浄作用をも有する。         0.1〜5%(刺激感) 過敏症             口腔創傷の場合で、血餅の形成が阻害されると思われる時期には、はげしい洗口を避けさせる含嗽用だけに使用させる。用時希釈。     (1)塩化ベンゼトニウムとして、0.004%(50倍希釈)溶液として洗口する。
(2)塩化ベンゼトニウムとして、0.01〜0.02%(10〜20倍希釈)溶液として洗浄する。
(1)口腔内の消毒
(2)抜歯創の感染予防
チモール チモール「ホエイ」

うがい薬としてはなし
後発品なし
                                  保存剤として調剤に用いる。
ポビドンヨード イソジンガーグル 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1〜5%未満
(口腔、咽頭の刺激感、悪心)
0.1%未満
(口腔粘膜びらん、口中のあれ、不快感)
0.1%未満(過敏症)   本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 甲状腺機能に異常       口腔創傷の場合で、血餅の形成が阻害されると思われる時期には、はげしい洗口を避けさせる。含嗽用だけに使用させる。眼に入らないように。     用時15〜30倍(本剤2〜4mLを約60mLの水)に希釈し、1日数回含嗽する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン点眼、含そうは無いため 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用(点眼としての注意)     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
清涼化成分 l-メントール l−メントール「ミヤザワ」

うがい薬なし
後発品なし
矯味矯臭剤                                 芳香・矯臭・矯味の目的で調剤に用いる。


内用痔疾用薬
製品群No.29
ワークシートNo.22
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
消炎酵素成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
ブロメライン キモタブS4万単位 抗炎症作用、喀痰・膿汁等の粘稠性分泌物の融解と排出促進を有する   抗凝血剤(抗凝血作用が増強)     0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、鼻出血、血痰等の出血傾向)、0.1%未満(食欲不振、便秘等) 0.1〜5%未満(過敏症)     血液凝固異常、重篤な肝障害・腎障害、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人         本剤の作用器序はなお解明されていない点も多く、また、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていない。したがって、漫然と投与すべきでない。   通常、成人1日8万〜16万ブロメライン単位(本剤2〜4錠)を2〜4回に分けて経口投与する。
本剤の体内での作用機序はなお解明されない点も多く、また用量−効果の関係も必ずしも明らかにされていない。従って、漫然と投与すべきでない。
手術後及び外傷後の腫脹の緩解
痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
慢性気管支炎、気管支喘息
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明(過敏症)     本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
血行改善成分 酢酸トコフェロール ビタミンE:ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止

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