ヒスタミンH2受容体拮抗剤含有薬
製品群No.9
ワークシートNo.7
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
H2ブロッカー 塩酸ラニチジン ザンタック錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬     ・肝機能障害(AST・ALT・γ-GTPの上昇)・黄疸・横紋筋融解症・意識障害・痙攣・ミオクローヌス・間質性腎炎、再生不良性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(頻度不明),房室ブロック等の心ブロック(類薬による副作用,頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell症候群(頻度不明) 0.1%〜5%未満{好酸球増多・肝機能障害(AST・ALT・γ-GTPの上昇)・便秘・下痢}、0.1%未満(血小板減少・悪心・嘔吐・腹部膨満感・食欲不振・可逆性の錯乱状態・頭痛・頭重感・めまい・不眠・眠気・舌炎・男性において乳房腫脹),頻度不明(黄疸・幻覚・うつ状態・不随意運動・徐脈・房室ブロック・多形紅斑・脱毛・関節痛・筋肉痛・急性膵炎・勃起障害) 0.1%〜5%未満(過敏症)   本剤の成分に対して過敏症の既往歴 腎障害,肝障害,薬物過敏症の既往歴,高齢者,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児等、急性ポルフィリン症の悪化(外国)   胃癌の症状を隠蔽。   外国で1日6gまでの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。また、1回300mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、症状により適宜増減する。上部消化管出血に対しては、通常注射剤で治療を開始し、内服可能となった後、経口投与に切りかえる。
2.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回75mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。また、1回150mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、症状により適宜増減する。
3.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回150mgを手術前日就寝前および手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する。
腎機能低下患者では血中濃度半減期が延長し、血中濃度が増大するので、腎機能の低下に応じて次のような方法により投与量、投与間隔の調節が必要である。 クレアチニンクリアランス(mL/min)Ccr≧60 1回20mg1 日2回,60>Ccr>30 1回20m g 1日1回または1回10m g 1日2回,30≧Ccr 1回20m g 2〜3日に1回または1回10m g 1日1回,透析患者1回20m g 透析後1回1回10m g1日1回
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、急性胃粘膜病変による)
2.急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
3.麻酔前投薬
H2ブロッカー シメチジン タガメット錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬   肝薬物代謝酵素P-450の活性低下により代謝、排泄が遅延する薬剤・プロカインアミド・エリスロマイシ(これらの医薬品の血中濃度を高める) 黄疸・間質性腎炎・急性腎不全・房室ブロック等の心ブロック、再生不良性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(0.1%未満),AST(GOT)上昇(0.97%),ALT(GPT)上昇(1.04%),意識障害・痙攣(頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell症候群(0.1%未満) 0.1〜5%未満(便秘・女性化乳房),0.1%未満(BUN上昇・一過性のクレアチニン上昇・乳汁分泌・帯下増加・勃起障害・可逆性の錯乱状態・痙攣・頭痛・めまい・四肢のしびれ・こわばり感・眠気・ヒポコンドリー様症状・無気力感・うつ状態・幻覚・頻脈・徐脈・動悸・腹部膨満感・下痢・発熱・全身熱感・排尿困難・筋肉痛・膵炎・脱毛) 0.1%〜5%未満(過敏症)   シメチジンに対し過敏症の既往歴 腎障害,肝障害,薬物過敏症の既往歴,高齢者,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児等   胃癌の症状を隠蔽   (症状・徴候)外国において、シメチジン20gから40gを投与後に意識喪失等の重篤な中枢神経症状が発現した症例、及び40g以上のシメチジンを単回経口服用した成人での死亡症例の報告がある。日本では1回50錠(10g)、外国では100錠(20g)までの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また,1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割もしくは1回(就寝前)投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
2.成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割して投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ただし、上部消化管出血の場合には、通常注射剤で治療を開始し、内服可能となった後は経口投与に切りかえる。
3.成人にはシメチジンとして1日400mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を1回(就寝前)投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
腎障害患者には投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用する。クレアチニンクリアランス(mL/min)に対するタガメット投与量は 0〜4mL/min:1回200mg1日1回(24時間間隔),5〜29mL/min:1回200mg1日2回(12時間間隔),30〜49mL/min:1回200mg1日3回(8時間間隔),50mL/min以上:1回200mg1日4回(6時間間隔)
血液透析患者には、透析後に投与。腹膜透析ではほとんど除去されない(約5%以下)
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍
2.吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)
3. 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
H2ブロッカー ファモチジン ガスター錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬     肝機能障害・黄疸・横紋筋融解症・意識障害・痙攣・QT延長・間質性腎炎・急性腎不全・間質性肺炎、再生不良性貧血・溶血性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(頻度不明),不全収縮(類薬による副作用,頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状(0.1%未満),SJ症候群・Lyell症候群(頻度不明) 0.1〜5%未満(白血球減少・便秘・AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇・Al-P上昇),0.1%未満(血小板減少・好酸球増多・下痢・軟便・口渇・悪心・嘔吐・ 腹部膨満感・食欲不振・口内炎等・血圧上昇・顔面潮紅・耳鳴・総ビリルビン上昇・LDH上昇等・全身倦怠感・無気力感・頭痛・眠気・不眠・月経不順・女性化乳房),頻度不明(徐脈・頻脈・房室ブロック・肝機能異常・黄疸・可逆性の錯乱状態・うつ状態・痙攣・意識障害・CK(CPK)上昇・味覚異常) 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分に対して過敏症の既往歴 腎障害、肝障害、心疾患、薬物過敏症の既往歴、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児・新生児・乳児・幼児又は小児   胃癌の症状を隠蔽   外国で1日6gまでの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.通常成人にはファモチジンとして1回20mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。また、1回40mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。ただし、上部消化管出血の場合には通常注射剤で治療を開始し、内服可能になった後は経口投与に切りかえる。
2.通常成人にはファモチジンとして1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。また、1回20mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
3.腎機能低下患者では血中濃度半減期が延長し、血中濃度が増大するので、腎機能の低下に応じて次のような方法により投与量、投与間隔の調節が必要である。 クレアチニンクリアランス(mL/min):Ccr>70 投与法:1回150mg1日2回,クレアチニンクリアランス(mL/min):70≧Ccr≧30投与法:1回75mg1日2回,クレアチニンクリアランス(mL/min):30>Ccr 投与法:1回75mg 1日1回
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
2.下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期


制酸薬
製品群No.10
ワークシートNo.8
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
制酸成分 ケイ酸アルミン酸マグネシウム スピーゲル 酸中和作用:制酸薬   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤(これらの薬剤の効果が減弱),併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明(悪心・嘔吐・便秘・下痢・口渇等・かゆみ)     透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) 腎障害、心機能障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下、高齢者         長期大量投与により高マグネシウム血症、長期投与でアルミニウム脳症・アルミニウム骨症   通常成人1日1.5〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍.胃炎(急・慢性胃炎,薬剤性胃炎を含む),上部消化管機能異常(神経性食思不振,いわゆる胃下垂症,胃酸過多症を含む)の症状の改善
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム メタスタミン細粒 制酸作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)     悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇 かゆみ   透析療法中 腎障害、心障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1日1.5〜4g、3〜4回分服。適宜増減 次の疾患における制酸作用と症状の改善:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常
合成ヒドロタルサイト サモールN散 制酸作用、抗ペプシン作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)、大量の牛乳、カルシウム製剤(ミルク・アルカリ症候群) 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、   下痢、軟便、食欲不振、口渇     透析療法中 腎障害、心障害、下痢、高マグネシウム血症、リン酸塩の欠乏者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1回0.5〜1.0g、3〜4回症状が起こりやすい時間に合わせて、食後又は食間(必要な場合は就寝前)に経口投与 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、急性胃炎、慢性胃炎における制酸
酸化マグネシウム マグラックス錠 胃内で制酸作用。腸内での水分の再吸収に抑制的に働き腸管内容物が膨張し腸管に機械的な刺激を与えて排便を容易にする。   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・セフジニル(これらの薬剤の吸収を阻害)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの効果が減弱)、活性型ビタミンD3製剤(高マグネシウム血症を発症)、大量の牛乳・カルシウム製剤 (milk-alkali syndromeを発症)、ジギタリス製剤・鉄剤等(薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明 (高マグネシウム血症 、下痢)       腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症、高齢者         長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症   1.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
2.酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
3.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
1.下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
2.便秘症
3.尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート(別名:アルミニウムグリシネート) ダイアルミネート(ブファリン等の配合剤)配合剤のみ                                    
制酸成分 乾燥水酸化アルミニウムゲル ホエミゲル 制酸作用、粘膜保護作用、収れん作用   クエン酸製剤(血中アルミニウム濃度が上昇),血清カリウム抑制イオン交換樹脂(併用薬剤の効果が減弱)
テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・イソニアジド・ジギタリス製剤・フェニトイン・フェノチアジン誘導体・β-遮断剤・非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤等(併用薬剤の吸収を遅延又は阻害),ペニシラミン(併用薬剤の効果が減弱),ミコフェノール酸モフェチル(併用薬剤の作用が減弱),甲状腺ホルモン剤・胆汁酸製剤(併用薬剤の吸収を遅延又は阻害)・キニジン等(併用薬剤の排泄が遅延)
    頻度不明(便秘・悪心・嘔吐等・アルミニウム脳症、アルミニウム骨症等)     透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) リン酸塩の欠乏、腎障害、高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症   乾燥水酸化アルミニウムゲルとして1日1〜3gを数回に分割経口投与する。 下記疾患における制酸作用と症状の改善 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
尿中リン排泄増加に伴う尿路結石の発生予防
炭酸水素ナトリウム 重曹錠500mg「メルク」 制酸作用。尿酸排泄抑制作用(尿のpHをアルカリ性にする)、尿路結石の予防。 マンデル酸ヘキサミン(併用薬剤の効果を減弱) 大量の牛乳・カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)],
他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)
    頻度不明(浮腫、胃部膨満、胃酸の二次的分泌)     高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等のナトリウム摂取制限(症状悪化) 重篤な消化性潰瘍,腎障害,心機能障害,肺機能障害,低クロル性アルカローシス等の電解質失調 重篤な消化性潰瘍患者において胃酸の二次的分泌-リバウンド現象-の可能性           炭酸水素ナトリウムとして、1日3〜5g(6錠〜10錠)を数回に分割経口投与する。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)における制酸作用と症状の改善 、アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防
炭酸マグネシウム 「純生」炭 マ 制酸作用:効力は酸化マグネシウムの約1/2。瀉下作用:硫酸マグネシウムに劣る。
非吸収性であり、アルカローシスを生じない。
  テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム・セフジニル(これらの薬剤の効果が減弱),他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響),大量の牛乳・カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]     頻度不明(高マグネシウム血症・下痢)       腎障害、心機能障害、高マグネシウム血症、下痢、高齢者         長期大量投与で高マグネシウム血症   1.1日2 gを数回に分割経口投与。高齢者では減量
2.1日3 〜 8 gを頓用又は数回に分割経口投与。
高齢者では減量。
1.胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆ胃下垂、胃酸過多症) における制酸作用と症状の改善
2.便秘症
制酸成分 沈降炭酸カルシウム 沈降炭酸カルシウム 制酸作用   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の効果が減弱)、他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)、牛乳[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]、ビタミンD(高カルシウム血症)     5%以上又は頻度不明(高カルシウム血症・アルカローシス等の電解質失調・腎結石・尿路結石・悪心・嘔吐・便秘・下痢),0.1%未満(胃酸の反動性分泌) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(症状悪化) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、高カルシウム血症、便秘、高齢者 胃酸の反動性分泌           沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)の症状の改善
ロートエキス ロートエキス散「ホエイ」 副交感神経抑制作用:アセチルコリンのムスカリン用作用と競合的に拮抗。胃酸又はペプシンの分泌を抑制。   三環系抗うつ剤・フェノチアジン系薬剤・モノアミン酸化酵素阻害剤・抗ヒスタミン剤・イソニアジド(抗コリン作用の増強)     頻度不明(視調節障害・散瞳・羞明・めまい・霧視・調節障害等・口渇・悪心・嘔吐・便秘等・排尿障害・頭痛・頭重感・めまい等・頻脈等・顔面潮紅)
自動車の運転等危険を伴う機械の操作
頻度不明(過敏症)   緑内障(症状悪化),前立腺肥大による排尿障害(症状悪化),重篤な心疾患(症状悪化),麻ひ性イレウス(症状悪化), 前立腺肥大,うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦             ロートエキスとして、1日20〜90mg(本剤:0.2〜0.9g)を2〜3回に分割経口投与。 胃酸過多・胃炎・胃・十二指腸潰瘍・痙攣性便秘における分泌・運動亢進並びに疼痛
胃酸分泌抑制成分 塩酸ピレンゼピン ガストロゼピン錠 選択的ムスカリン受容体拮抗薬:酸分泌抑制作用、抗ガストリン作用     無顆粒球症(頻度不明) アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(口渇・便秘・下痢・悪心・嘔吐),0.1%未満(歯肉痛・膨満感・排尿困難・残尿感・AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇・心悸亢進・頭重感・たちくらみ・脱力感・嗄声・眼のちらつき・眼の乾燥感に伴う流涙・眼の調節障)
自動車の運転等危険を伴う機械の操作
0.1〜5%未満(過敏症)   過敏症の既往歴 前立腺肥大、緑内障、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、高齢者             1回1錠(塩酸ピレンゼピン無水物として25mg)を、1日3〜4回経口投与。
高齢者では減量。
急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)並びに消化器症状の改善,胃潰瘍・十二指腸潰瘍


健胃薬
製品群No.11
ワークシートNo.9
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
酵母 乾燥酵母 乾燥酵母「ホエイ」 乾燥酵母は含有する諸成分が総合して栄養補給,代謝機能促進,食欲増進,整腸などの薬効を現す。         頻度不明(大量投与による下痢)               大量で下痢     乾燥酵母として,通常成人1日5〜10gを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
ビタミンB群,たん白質の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給
胃腸機能調整成分 塩化カルニチン アベダイン液 副交感神経興奮薬:胃液中のペプシン量と総酸度の増加         頻度不明(胸やけ,嘔気等)     過酸症(増悪),急性膵炎又は慢性膵炎で急性増悪がみられる(症状が増悪) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,新生児・未熟児             塩化カルニチンとして,通常成人1日100〜600mg(本剤1〜6 mL)を3回に分割経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 消化管機能低下のみられる慢性胃炎
マレイン酸トリメブチン セレキノン錠 胃腸機能調整薬:運動調律作用、運動機能障害         0.1%未満[便秘,下痢,腹鳴,口渇,口内しびれ感,悪心,嘔吐,心悸亢進,眠気,めまい,けん怠感,頭痛,AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇,排尿障害,尿閉] 0.1%未満(過敏症)     妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児             1マレイン酸トリメブチンとして、通常成人1日量300mg(錠:3錠,細粒:1.5g)を3回に分けて経口投与。高齢者では減量。
2.マレイン酸トリメブチンとして、通常成人1日量300〜600mg(錠:3〜6錠,細粒:1.5〜3.0g)を3回に分けて経口投与。
高齢者では減量。
1.慢性胃炎における消化器症状(腹部疼痛,悪心,あい気,腹部膨満感)
2.過敏性腸症候群


整腸薬
製品群No.12
ワークシートNo.10
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
乳酸菌成分 アシドフィルス菌末                                      
ビフィズス菌末 ビフィダー ビフィズス菌は、腸内で増殖し、乳酸と酢酸を産生して腸内菌叢の正常化をはかり、整腸作用をあらわす(ビオフェルミン錠)         頻度不明(軟便)                     通常、成人1日3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 効能又は効果腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラクトミン フソウラクトミン末 ラクトミンは,腸内菌叢異常の原因を除き,バランスの回復,諸症状の改善に有効                               通常成人1日3〜9gを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラックビー ラックビー/ラックビー微粒 腸内菌叢改善作用:
健常成人に本剤を投与したところ、ビフィズス菌が増殖し、腸内の優勢菌叢を増し、腸内菌叢の正常化を促すとともに、ビフィズス菌により産生される酸により、腸内pHを低下させ、有害細菌が増殖し難い環境をつくる。
      アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(腹部膨満感)     本剤過敏症の既往歴、牛乳に対してアレルギーあり[アナフィラキシー様症状を起こす]               通常成人1日3〜6gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラクボン ラクボン 本剤は腸管内で発芽・繁殖し(マウスの実験から)、乳酸を産生して腸内の腐敗細菌群の増殖を抑制して、整腸作用を営む。                               通常成人1日3〜6gを3回に分割経口投与する。小児は通常1日1.5〜3gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
酪酸菌成分 宮入菌末 ミヤBM細粒 腸内細菌に対する作用、化学療法剤投与時における整腸作用・その他整腸作用を有する                               腸内菌叢の異常による諸症状の改善 通常、成人1日1.5g〜3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。


消化薬
製品群No.13
ワークシートNo.11
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
でんぷん消化酵素 ジアスターゼ ジアスターゼ アミラーゼとしてでんぶん分解をする。           5%以上または頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症既往歴               1回0.3〜0.5g、1日3回、適宜増減 主として炭水化物の消化異常症状の改善
ジアスメン 単味なし                                    
蛋白消化酵素 ニューラーゼ 単味なし                                    
プロザイム 単味なし                                    
脂肪消化酵素 ホリパーゼ 単味なし                                    
リパーゼ 単味なし                                    
繊維消化酵素 セルラーゼ 単味なし                                    
セルロシン 単味なし                                    
複合消化酵素 タカヂアスターゼ タカヂアスターゼ 主として炭水化物の消化           頻度不明(過敏症)                   1回0.2〜0.3g、1日3回、適宜増減 主として炭水化物の消化異常症状の改善
パンクレアチン パンクレアチン 消化作用           5%以上または頻度不明(過敏症)   本剤過敏症既往歴、ウシまたはブタ蛋白質に対し過敏症既往歴         直ちに飲み干す(小児が過って本剤を大量に停滞させたため、口内炎、口腔内潰瘍を起こしたとの報告がある)、粉末を吸入しない(気管支けいれん、鼻炎の報告)     1回1g、1日3回、適宜増減 消化異常症状
ビオヂアスターゼ 単味なし                                    
ビオタミラーゼ 単味なし                                    
胆汁成分 ウルソデオキシコール酸 ウルソ錠 利胆作用及び胆汁うっ滞改善作用、肝機能改善作用、胆石溶解作用   スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬(血糖降下作用増強),コレスチラミン等・制酸剤・脂質低下剤(本剤の作用減弱)   間質性肺炎(頻度不明) 1〜5%未満(下痢)、0.1〜1%未満{悪心、食欲不振、胸やけ、AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P上昇}、0.1%未満(嘔吐、腹痛、便秘、胃不快感等、全身けん怠感、めまい、白血球減少)、頻度不明(ビリルビン上昇、γ-GTP上昇) 0.1〜1%未満(過敏症)   完全胆道閉塞(症状憎悪)、劇症肝炎(症状憎悪) 重篤な膵疾患,消化性潰瘍,胆管胆石、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善を目的で硬変期で高度の黄疸のある場合     原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善において1日900mgまで       1.1回50mgを1日3回経口投与する。
2.1日600mgを3回に分割経口投与。
3.1日600mgを3回に分割経口投与する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.
高齢者は用量に注意する
1.下記疾患における利胆[胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患],慢性肝疾患における肝機能の改善,下記疾患における消化不良[小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患]
2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
胆汁末                                      
デヒドロコール酸 デヒドロコール酸注射液         ショック(注射投与による)(頻度不明) 頻度不明(悪心・嘔吐、軟便、下痢、発赤、全身掻痒感、悪寒、発熱、咳嗽、頭痛、不快感)     完全胆道閉塞(病像の悪化)、急性期の肝・胆道疾患(炎症に悪影響)、重篤な肝障害(悪化)、気管支喘息・アレルギー疾患(ショックの報告) 高齢者、12歳以下の小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       大量投与により原疾患の悪化     1日100〜1000mgを1〜3日間隔で静注。適宜増減 下記疾患における利胆:胆道(胆管・胆のう)系疾患および胆汁うっ滞を伴う肝疾患


制酸・健胃・消化・整腸を2以上標榜するもの
製品群No.14
ワークシートNo.12
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
粘膜修復成分 アズレンスルホン酸ナトリウム アズノール細粒 胃炎・胃潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、潰瘍病巣を保護する         頻度不明(下痢・便秘・膨満感・腹痛・悪心・嘔吐等)                     アズレンスルホン酸ナトリウムとして、1回2mg〔アズノール細粒(0.4%)として0.5g、アズノール細粒(1%)として0.2g〕を1日3回食前に経口投与(1回量を約100mLの水又は微温湯に溶解することが望ましい)。 胃炎・胃潰瘍における自覚症状及び他覚所見の改善
アルジオキサ イサロン 胃炎・胃潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤(併用薬の作用減弱)     0.1〜5%未満(便秘)     透析療法(アルミニウム脳症・アルミニウム骨症) 腎障害,高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症(腎障害患者)   アルジオキサとして1日300〜400mgを3〜4回に分けて経口投与 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎の自覚症状及び他覚所見の改善
グリチルリチン酸塩 グリチルリチン酸モノアンモニウム:グリチロン注一号 抗炎症作用   ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 (低カリウム血症)、甘草(偽アルドステロン症) 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         偽アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦小児等         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹
L-グルタミン グルミン顆粒 胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する         0.1〜5%未満(便秘,口渇,悪心,顔面紅潮)                     1日1〜2gを3〜4回に分けて経口投与。
高齢者では減量。
胃潰瘍,十二指腸潰瘍の自覚症状及び他覚所見の改善
ゲファルナート ゲファニールカプセル 胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する         0.1〜5%未満(便秘、口渇、悪心、上腹部不快感)、0.1%未満[口内炎、下痢、舌炎、AST(GOT)・ALT(GPT)軽度上昇] 0.1%未満(過敏症)   妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 高齢者             ゲファルナートとして1回50〜100mgを1日2〜3回経口投与。
高齢者では減量。
急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍・十二指腸潰瘍
銅クロロフィリン塩                                      
スクラルファート アルサルミン錠 胃炎・消化性潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、潰瘍病巣を保護する   クエン酸製剤(血中アルミニウム濃度上昇),血清カリウム抑制イオン交換樹脂・ニューキノロン系抗菌剤・ジギタリス製剤・フェニトイン・テトラサイクリン系抗生物質等・甲状腺ホルモン剤・胆汁酸製剤(併用薬剤の吸収遅延・阻害、服用時間をずらす) キニジン(併用薬剤の排泄遅延)     0.1〜5%未満(便秘、口渇、悪心)、0.1%未満(嘔気等) 頻度不明(発疹、蕁麻疹等)   透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) 腎障害(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)、リン酸塩の欠乏(リン酸塩の吸収阻害)、経管栄養処置・低出生体重児および新生児発育不全、高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症等   1回1gずつ、1日3回経口投与。 胃・十二指腸潰瘍 、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善
粘膜修復成分 塩酸セトラキサート ノイエルカプセル 胃炎・胃潰瘍治療薬:防御因子を強化し、胃粘膜微小循環改善作用を有する         0.1〜1%未満(口渇、悪心・嘔吐、下痢、便秘、胃部不快感・膨満感)、頻度不明{AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇等} 0.1〜1%未満(過敏症)     血栓(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等),消費性凝固障害,妊婦または妊娠している可能性のある婦人             塩酸セトラキサートとして1回200mg(1カプセルまたは細粒0.5g)を1日3〜4回食後および就寝前に経口投与 急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍
ソファルコン セスファルコカプセル 胃炎・胃潰瘍治療薬:防御因子を強化し、粘膜保護・組織修復作用を有する     肝機能障害・黄疸(頻度不明)   頻度不明(便秘,口渇,胸やけ) 頻度不明(過敏症)     妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳中の婦人,小児等             ソファルコンとして1回100mgを1日3回経口投与 急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍
メチルメチオニンスルホニウムクロライド キャベジンUコーワ錠 胃炎・消化性潰瘍・慢性肝疾患治療薬:防御因子を強化し、組織修復作用を有する。また肝障害改善作用を有する。         0.1%未満(便秘、下痢、あい気等) 0.1%未満(過敏症)     妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、高齢者             1回25〜75mgを1日3回経口投与。
高齢者では減量。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎における自覚症状及び他覚所見の改善、慢性肝疾患における肝機能の改善
消泡成分 ジメチルポリシロキサン ガスコン錠 胃内有泡性粘液除去作用を有し、消化管内ガスを駆除する         0.1〜5%未満(軟便,胃部不快感,下痢,腹痛,0.1%未満(嘔吐,嘔気,食欲不振,胃部重圧感,頭痛)                     1.1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与
2.検査15〜40分前に40〜80mgを約10mLの水とともに経口投与
3.検査3〜4日前より1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与
1. 胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善
2. 胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去
3. 腹部X線検査時における腸内ガスの駆除


胃腸鎮痛鎮けい薬
製品群No.15
ワークシートNo.13
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
副交感神経遮断成分 塩酸オキシフェンサイクリミン                                      
塩酸ジサイクロミン レスポリミン錠 アセチルコリンによる痙縮を抑制し、腸管の自発運動、アセチルコリンによる収縮を抑制する。食物の腸管輸送速度を低下させる。   三環系抗うつ薬(抗コリン作用増強(散瞳、排尿障害、心悸亢進、頻脈、便秘、口内乾燥等)、フェノチアジン系薬(抗コリン作用増強)、MAO阻害薬(抗コリン作用増強)     頻度不明(過視調節障害、眼圧亢進、頭痛、頭重感、眩暈、眠気、口渇、便秘、悪心、嘔吐、腹部膨満・不快感、鼓腸、食欲不振、心悸亢進、排尿障害、心悸亢進、倦怠感、脱力感)、視調節障害・眠気等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心障害、麻痺性イレウス、自動車等の運転注意(視調節障害、眠気)、 前立腺肥大症、心障害(うっ血性心不全、不整脈等)、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊婦及び妊娠の可能性、授乳婦、小児             1回10〜20mg、1日3〜4回経口、適宜増減 下記疾患における痙攣:胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、潰瘍性大腸炎、憩室炎、痙攣性便秘、過敏大腸症、小児の嘔吐、胆のう・胆管炎、胆石症、尿路結石症、月経困難症
臭化メチルアトロピン なし                                    
臭化メチルベナクチジウム 配合剤のみ                                    
臭化メチルオクタトロピン バルピン錠 鎮痙作用、胃液分泌抑制作用   抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用の増強)、MAO阻害薬(本剤の作用増強)     頻度不明(視調節障害、口渇、悪心、胸焼け、便秘、下痢、食欲不振、腹部膨満感、排尿障害、眠気、めまい、頭痛、不快感、倦怠感)、視調節障害等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症状、顔面浮腫   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心疾患、麻痺性イレウス 前立腺肥大症、うっ血性心不全、不整脈、高血圧、肝又は腎疾患、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、授乳婦、自動車の運転等(視調節障害、眠気、めまい)             1回10〜20mg、1日2〜4回経口投与、適宜増減 下記疾患における痙攣および疼痛:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎、胆石症
  臭化ブチルスコポラミン ブスコパン錠 鎮痙作用、消化管運動抑制作用、胃液分泌抑制作用、膀胱内圧上昇抑制作用   三環系抗うつ薬(抗コリン作用(口渇・便秘・眼の調節障害増強)、フェノチアジン系薬(抗コリン作用増強)、MAO阻害薬(抗コリン作用増強)、抗ヒスタミン薬(抗コリン作用増強)     0.1〜5%(視調節障害、腹部膨満感、鼓腸、便秘、排尿障害、頭痛、頭重感、心悸亢進)、頻度不明(口渇)、視調節障害・眠気等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症   出血性大腸炎、緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心障害、麻痺性イレウス、本剤過敏症既往歴、細菌性下痢 前立腺肥大症、うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊娠又は妊娠の可能性、自動車等の運転注意(眼の調節障害) 細菌性下痢(治療期間の延長をきたすおそれ)           1回10〜20mg、1日3〜5回経口投与、適宜増減 下記疾患における痙攣:胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸仙痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、月経困難症
臭化チメピジウム                                      
ヨウ化イソプロパミド                                      
ロートエキス ロートエキス散純正 ムスカリン様受容体において副交感神経性及び外因性のアセチルコリンと競合的に拮抗。胃酸又はペプシン分泌抑制、抗ストレス潰瘍作用、胃細胞保護作用、小腸運動または腸液分泌抑制作用、鎮痛作用、血圧降下作用、鎮けい作用   三環系抗うつ薬、フェノチアジン系、MAO阻害薬、抗ヒスタミン薬、イソニアジド(本剤の作用増強     頻度不明(散瞳、しゅう明、霧視、視調節障害、口渇、悪心、嘔吐、便秘、排尿障害、頭痛、頭重感、めまい、頻脈)、視調節障害・散瞳・しゅう明・めまい等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症、顔面紅潮   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心疾患、麻痺性イレウス 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、授乳婦、自動車の運転等(視調節障害、散瞳、しゅう明、めまい)             1日20〜90mg、2〜.3回分服。適宜増減 下記疾患における分泌、運動亢進ならびに疼痛:胃酸過多、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、痙攣性便秘
鎮痙成分 塩酸パパベリン 塩酸パパベリン散ホエイ 平滑筋の弛緩作用、血管平滑筋の異常緊張を抑制し、血流量を増加。内臓平滑筋を弛緩し、鎮けい作用。   レボドパ(レボドパの作用減弱)     頻度不明(心悸亢進、血圧上昇、めまい、眠気、頭痛、便秘、口渇、食欲不振、心か部痛、顔面潮紅、発汗) 頻度不明:アレルギー性肝障害、過敏症、(便秘、口渇、心悸亢進)   本剤過敏症既往歴 緑内障、高齢者、妊婦、小児             1日200mg、3〜4回分服。適宜増減。高齢者は減量。 下記疾患における内臓平滑筋の痙攣症状:胃炎・胆道系疾患、急性動脈塞栓、末梢循環障害、冠循環障害における血管拡張と症状の改善。
局所麻酔成分 アミノ安息香酸エチル アミノ安息香酸エチル丸石 胃粘膜の知覚神経末端を麻痺させ、中枢への刺激伝達を遮断して疼痛、嘔吐を鎮める。         0.1〜5%(食欲不振、悪心、口渇、便秘)、0.1%未満(下痢、、メトヘモグロビン血症(小児)) 頻度不明(過敏症)   本剤過敏症既往歴、乳幼児 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性       口内にしびれ等を残さないため速やかに飲み下す 長期連続投与回避   1日0.6〜1g、3回分服。適宜増減。高齢者は減量 下記疾患に伴う疼痛・嘔吐:胃炎、胃潰瘍
局所麻酔成分 オキセサゼイン ストロカイン錠 局所麻酔作用、ガストリン遊離抑制作用、胃酸分泌抑制作用、胃腸管運動抑制作用         0.1〜5%(食欲不振、悪心、口渇、便秘、下痢、、頭痛、眩暈)、頻度不明(眠気、脱力感) 0.1〜5%(過敏症)   本剤過敏症既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、小児       口内にしびれ等を残さないため速やかに飲み下す 長期連続投与回避   1日15〜40mg、3〜4回分服。高齢者は減量  


止瀉薬
製品群No.16
ワークシートNo.14
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
腸内殺菌成分 アクリノール 外用のみ                           外用剤から抽出・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害        
塩化ベルベリン キョウベリン錠100 腸内腐敗、醗酵抑制作用、蠕動抑制作用(弛緩作用)、胆汁分泌作用(腸管内における病原菌の増殖を抑える)         0.1〜5%未満(便秘)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢患者(治療期間の延長) 高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与を避けること。   塩化ベルベリンとして、通常成人1日150〜300mg(本剤1.5〜3錠)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
クレオソート                                      
タンニン酸ベルベリン エルベン散 タンニン酸ベルベリンは、腸内でベルベリンとタンニン酸に分解され、その部位でのチフス、赤痢、大腸菌に対する殺菌作用とタンニン酸の収れん防腐作用を期待できる。         頻度不明 (便秘)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、細菌性下痢(治療期間の延長) 高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与を避けること。   タンニン酸ベルベリンとして、通常成人1日150〜300mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
収れん成分 次硝酸ビスマス 次硝酸ビスマス 収れん作用並びに粘膜面被膜保護作用を有する。胃・十二指腸粘膜に存在するHelicobacter pylori菌に対して抗菌活性がある。     精神神経系障害、亜硝酸中毒(頻度不明)   0.1〜5%未満 (嘔気,食欲不振)、頻度不明 (歯齦縁,舌,口腔内などに青色又は青黒色の着色)     ・慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍(ビスマスの吸収による副作用が起こる)
・出血性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長)
便秘、結腸瘻造設術,回腸瘻造設術又は人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 出血性大腸炎、細菌性下痢   原則1ケ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与 浣腸には使用しないこと。 長期連続投与(1日3〜20g)で昏睡、錯乱、運動障害などの精神神経系障害が現れた   次硝酸ビスマスとして,通常成人1日2gを2〜3回に分割経口投与する。高齢者では減量。妊婦・小児には,投与量,投与期間などに注意。 下痢症
次没食子酸ビスマス 次没食子酸ビスマス「エビス」 二次的にぜん動運動を抑制し、腸内硫化水素と結合しガス刺激を緩和し、止瀉作用を現す。     精神神経系障害(頻度不明)   頻度不明(歯齦縁、舌、口腔内等に青色又は青黒色の着色)、0.1%〜5%未満 (嘔気、食欲不振)     慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍(副作用が起こる)、出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長) 便秘、結腸瘻造設術、回腸瘻造設術または人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 出血性大腸炎、細菌性下痢   原則1ケ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与 浣腸には使用しないこと。 長期連続投与(1日3〜20g)で昏睡、錯乱、運動障害などの精神神経系障害が現れた   次没食子酸ビスマスとして、通常成人1.5〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 高齢者では減量。妊婦・小児には,投与量,投与期間などに注意。
下 痢 症
収れん成分 タンニン酸アルブミン タンナルビン「ホエイ」 本剤は、腸管内で膵液により徐々に分解してタンニン酸を遊離し、全腸管に緩和な収れん作用をあらわすことにより、止瀉作用を示す。 経口鉄剤(併用により相互に作用が減弱) 塩酸ロペラミド(塩酸ロペラミドの効果が減弱)   ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明) 頻度不明(肝障害、便秘、食欲不振)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、牛乳アレルギー(ショックまたはアナフィラキシー様症状を起こす)、
本剤過敏症の既往歴、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長)
肝障害、高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与で肝障害   タンニン酸アルブミンとして、通常、成人1日3〜4gを3〜4回に分割して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
吸着成分 カオリン                                      
沈降炭酸カルシウム 沈降炭酸カルシウム 制酸作用   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の効果が減弱)、他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)、牛乳[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]、ビタミンD(高カルシウム血症)     5%以上又は頻度不明(高カルシウム血症・アルカローシス等の電解質失調・腎結石・尿路結石・悪心・嘔吐・便秘・下痢),0.1%未満(胃酸の反動性分泌) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(症状悪化) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、高カルシウム血症、便秘、高齢者 胃酸の反動性分泌           沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)の症状の改善
乳酸カルシウム 乳酸カルシウム「エビス」 血清カルシウム値が低下した際に、カルシウム値を上昇させる。本剤は鎮静、けいれん軽減の作用がある。カルシウムは無機栄養素としても重要で、歯や骨の主成分である。   ジギタリス製剤(ジギタリス中毒)、テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質の作用が減弱)、ニューキノロン系
抗菌剤(ニューキノロン系抗菌剤の作用が減弱)
    頻度不明(高カルシウム血症、結石症 、腹部膨満感、胸やけ、軟便等 、頭痛、心窩部不快感) 頻度不明(過敏症)   高カルシウム血症(高カルシウム血症を増悪)、腎結石 (腎結石を増強)、重篤な腎不全 (高カルシウム血症) 活性型ビタミンD製剤を服用中、ジキタリス製剤を投与中、高カルシウム血症が現れやすい病態、高齢者         長期投与により血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。結石症。   乳酸カルシウムとして、通常成人1回lg,1日2〜5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
低カルシウム血症に起因する下記症候の改善
 テタニー
下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給
 妊婦・産婦の骨軟化症
発育期におけるカルシウム補給
ヒドロキシナフトエ酸アルミニウム                                      
その他の止しゃ成分 塩酸ロペラミド ロペミンカプセル/ロペミン細粒 止瀉作用
マウスおよびラットにおけるヒマシ油またはプロスタグランジン誘発下痢を強く抑制する
消化管輸送能抑制作用
マウスの小腸輸送能を用量依存的に抑制する.健康成人において硫酸バリウムの消化管内通過時間を延長させる.また,成人下痢患者(外国人)の小腸通過時間を服薬前に比較して有意に延長した.
蠕動抑制作用
モルモットの摘出回腸ならびに生体位小腸および結腸の蠕動を抑制する.モルモットを用いたin vitro実験から,本剤の蠕動抑制作用には,腸壁内コリン作動性ニューロンの機能の抑制および腸管の輪状筋方向の伸展によるアセチルコリンとプロスタグランジンの放出の抑制が関与していると考えられている.
抗分泌作用
ラットを用いた実験で,プロスタグランジンまたはコレラトキシンの投与によって起こる水,NaおよびClの腸管腔内への分泌を吸収の方向へ逆転させた.
  ケイ酸アルミニウム・タンニン酸アルブミン(本剤の効果が減弱)、リトナビル・キニジン(本剤の血中濃度が上昇) イレウス(0.1%未満),巨大結腸(頻度不明) アナフィラキシー様症状(0.1%未満)、 ショック、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明) 頻度不明 (頭痛,傾眠傾向,鎮静,筋緊張低下,散瞳、疲労,体温低下,発熱、尿閉、消化不良,口内不快感,味覚の変調)
0.1%未満(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇、腹部不快感,悪心,腹痛,嘔吐,食欲不振、口渇,眠気,めまい,発汗,倦怠感)
0.1〜5%未満(腹部膨満)
眠気,めまいが起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.
0.1〜5%未満(過敏症) 動物実験において,大量投与で薬物依存性が認められているので,観察を十分に行い,用量および使用期間に注意すること. 出血性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)

抗生物質の投与に伴う偽膜性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)

低出生体重児,新生児および6カ月未満の乳児(過量投与により,呼吸抑制,全身性痙れん,昏睡等の重篤な副作用の報告)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴、細菌性下痢(治療期間の延長)

潰瘍性大腸炎(中毒性巨大結腸を起こす)、6カ月以上2歳未満の乳幼児
重篤な肝障害、肛門疾患、小児、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、 本薬の薬理作用上,便秘が発現することがあるので,用量に留意し,便秘が発現した場合は投与を中止すること.また,特に便秘を避けねばならない肛門疾患等の患者には注意して投与すること. 止瀉剤による治療は下痢の対症療法であるので,脱水症状がみられる場合,輸液等適切な水・電解質の補給に留意すること.   外国で,塩酸ロペラミド液剤の過量投与により昏睡,呼吸抑制,縮瞳,協調異常,筋緊張低下,傾眠等の中毒症状がみられ,また,腸管壊死に至る麻痺性イレウスにより死亡に至った例が報告されている.外国で,乳幼児(特に2歳未満)に過量投与した場合,中枢神経系障害,呼吸抑制,腸管壊死に至る麻痺性イレウスを起こしたとの報告がある.     塩酸ロペラミドとして,通常,成人に1日1〜2mgを1〜2回に分割経口投与する.
なお,症状により適宜増減する.用量に留意するなど,注意して投与すること.〔一般に高齢者では生理機能が低下している.〕妊婦または妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.*授乳中の婦人には本剤投与中の授乳は避けさせること。小児等に対する安全性は確立していないので,投与しないことが望ましい.動物実験において,大量投与で薬物依存性が認められているので,観察を十分に行い,用量および使用期間に注意すること.
 

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