審議会議事録
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第17回中央最低賃金審議会議事録
１ 日時
平成17年２月17日（木）10:00～10:15
２ 場所
厚生労働省専用第21会議室
３ 出席者
【委員】
（公益委員）
今野会長、石岡委員、鬼丸委員、勝委員、
樋口委員
（労働者委員）
弥富委員、加藤委員、久保委員、須賀委員、
中野委員、横山委員
（使用者委員）
池田委員、川本委員、杉山委員、東條委員
【事務局】
（厚生労働省）
青木労働基準局長、髙橋審議官
前田賃金時間課長、上岡主任中央賃金指導官、
山口副主任中央賃金指導官、梶野課長補佐
４
議事次第
(1)
会長及び会長代理の選任について
(2)
その他
５
配付資料
資料No.１
中央最低賃金審議会委員名簿
資料No.２
「最低賃金制度のあり方に関する研究会」について
６ 議事内容
○前田賃金時間課長
本日ご出席予定の方、皆さんおそろいです。賃金時間課長の前田です。本日はお忙しいところ、ご出席いただきましてありがとうございます。今回１月に委員の任命がありまして、お手元に皆様の辞令と新しい委員名簿をお配りしています。ご覧いただきたいと思います。委員改選後初めての会議ですので、会長が選任されるまでの間、私どもの方で進行を進めさせていただきます。よろしくお願いいたします。まず、青木労働基準局長からご挨拶申し上げます。
○青木労働基準局長
おはようございます。労働基準局長の青木です。今回は委員を改選されてから初めての審議会ということです。皆様方におかれましては、大変お忙しい中、中央最低賃金審議会委員として昨年に続き、あるいは新しく委員の職をお引き受けいただきまして、大変ありがとうございます。
労働者の環境は大変厳しいものがありますし、変化も生じてきているところであります。最低賃金制度はいわば最低限のセーフティーネットとして機能を果たしているわけですけれども、こういったいろいろな変化が生じてきてまいりますと、ますますその機能、重要性が高まっていくと思っています。昨年の末には、この審議会で目安制度の見直しについて、ご報告をまとめていただきました。また、最低賃金制度全体のあり方については、現在研究会で既に検討が進められているところです。今後検討すべき課題点も、今申し上げたような事情から相当あると思っていますし、長い歴史、伝統を持つ最低賃金制度についても改めてきちんと見直す必要があるのではないかなと思っているところです。
皆様方にはこの審議会での議論が活発に行われまして、格段のご指導、ご配慮をよろしくお願いたまわりますようお願い申し上げます。
○前田賃金時間課長
次に、今回新しく委員に就任された方をご紹介申し上げます。公益委員につきましては、渡辺前会長、古郡委員、岡部委員の３名が退任されまして、新たに職業訓練法人日本技能教育開発センター理事長の石岡慎太郎様、弁護士の鬼丸かおる様、慶応義塾大学商学部教授の樋口美雄様の３名が就任されました。また、労働者委員につきましては山口委員が退任されまして、新たに連合総合労働局長の須賀恭孝委員が就任されました。
まず、新たに就任された４人の委員の方々に、ご挨拶をお願いいたしたいと思います。石岡委員からお願いします。
○石岡委員
ただ今ご紹介をいただきました石岡です。現在は職業訓練法人で「物づくりのための人づくり」の事業を一生懸命やらせていただいていますけれども、かつて最低賃金制度の行政の運営に当らせていただいた経験もあります。その頃と比べますと、ただ今労働基準局長からお話がありましたように、変化があるようですけれども、かつての経験などを生かしながら、これからの制度の見直し等々、審議会の議論に貢献をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
○前田賃金時間課長
次に、鬼丸委員お願いいたします。
○鬼丸委員
鬼丸です。弁護士として東京弁護士会に所属しています。厚生労働省関係につきましては、東京労働局で紛争調整委員というのをさせていただいています。それから、社会保険労務士の方々に対する研修なども、担当させていただいていますが、賃金のことに関しましては今回全く初めてですので、どうぞ先生方によろしくお導きいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○前田賃金時間課長
では、次に樋口委員お願いいたします。
○樋口委員
慶応大学の樋口と申します。どうぞよろしくお願いいたします。12月まで、労働政策審議会の方にいまして、10年で辞めさせていただきまして、サバティカルを少しもらえるのではないかなと思っていましたら、１月から配置替えでこちらにというようなことになったのではないかと思います。労働政策審議会の方では職業安定分科会・雇用保険部会と労働力需給制度部会をやってまいりました。あるいは、雇用均等分科会をやってまいりました。今後ともよろしくお願いいたします。
○前田賃金時間課長
では、次に須賀委員お願いいたします。
○須賀委員
ご紹介いただきました須賀です。連合の総合労働局長をやらせていただいています。出身は基幹労連と申しまして、鉄鋼と造船と非鉄、３つの産業別労働組合が統合されて新しくできた産業別組織です。新日鉄の出身になります。どうぞよろしくお願いいたします。
○前田賃金時間課長
以上で、新しい委員のご紹介を終わらせていただきます。次に、会長及び会長代理の選任に移りたいと思います。会長及び会長代理につきましては、最低賃金法第30条第２項の規定によりまして、公益委員のうちから委員が選挙することとされています。いかが取り計らいましょうか。
○勝委員
私の方から提案させていただきたいと思います。会長は今野委員に、会長代理は樋口委員にお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○前田賃金時間課長
ただ今、今野委員を会長に、樋口委員を会長代理にというご提案がありましたが、いかがでしょうか。
（異議なしの声）
○前田賃金時間課長
皆様ご賛同いただきましたので、今野委員に会長、樋口委員に会長代理をお願いいたします。今野委員は会長席にお移りいただければと思います。
（今野委員会長席へ着席）
○前田賃金時間課長
新しく会長、会長代理にご就任いただいたお二方に、改めてご挨拶をお願いします。
○今野会長
ご指名いただきました今野です。いろいろ頑張ってやらせていただければと思います。と申しましても、何となく憂鬱な気分です。そんな感じでして、というのは先ほど労働基準局長からもお話がありましたが、今、最低賃金のあり方についてどうするかということが議論をされています。そういう点では、最低賃金については問題が山積ということであります。この山積する問題をどうしようかと、今ぱっと思い浮かべまして、ちょっと憂鬱な気分になったということであります。この問題を解決していくには、皆さんのご協力が是非とも必要だと思いますが、とりわけ労使の委員の皆様には絶大なるご協力をいただかないと解決していかないと思っていますので、今後ともよろしくお願いをいたします。
○前田賃金時間課長
会長代理の樋口委員、改めてお願いします。
○樋口委員
樋口です。今ご挨拶をしたばかりで、特段付け加えることはありませんが、会長の足を引っぱらないように、後ろから蹴っていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○前田賃金時間課長
以後の審議会の進行を今野会長の方にお願いいたします。
○今野会長
今日はもう一つの議題としては、その他があります。その他については「最低賃金制度のあり方に関する研究会」を事務局からご報告をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○前田賃金時間課長
資料No.２をご覧いただきます。「最低賃金制度のあり方に関する研究会」ということで、１枚目が研究会の開催要綱です。２枚目がこの研究会の参集者ということで、現在の中央最低賃金審議会の今野会長、樋口先生が今メンバーとして入っているというところです。
３枚目にこれまでの研究会の開催状況を整理しています。昨年９月にこの研究会を立ち上げまして、その後今年２月まで、７回開催をしています。その間、中央最低賃金審議会の労使の委員の方にも、ヒアリング等でご協力をいただいております。昨年12月に研究会における論点を整理して、その後論点に沿って議論を進めているというところです。４枚目がその論点整理ということであります。
総論としては意義・役割ということで、最低賃金制度の求める意義、果たすべき役割、それから現行の最低賃金制度がその意義・役割に照らして、どう機能しているか。さらに、最低賃金制度を取り巻く環境にどのような変化があるかといったような問題です。
２の各論として、一つは「最低賃金の体系のあり方」ということで、特に産業別最低賃金を含む、最低賃金の体系のあり方についてであります。
（２）が「安全網としての最低賃金のあり方」ということで、最低賃金の決定基準、その水準、考慮要素、さらに履行確保のあり方等について、どのように考えるかということです。
さらに、その他として最低賃金の決定単位、これは地域別最低賃金については都道府県別などということになって、産業別最低賃金につきましてもそのようになっています。それから、「就業形態の多様化に対応した最低賃金のあり方」ということで、派遣等の増加なども含めた就業形態の多様化に、どのように対応していくかということであります。
今年１月の第６回の時に、総論の意義・役割についてご議論いただき、２月７日に各論の（１）の「最低賃金の体系のあり方」について、ご議論いただきました。今後３月に２の（２）以下、「安全網としての最低賃金のあり方」その他についてご議論いただき、その後この春には報告書を取りまとめていただくべく、お願いをしているところです。研究会の状況につきましては以上です。
○今野会長
ただ今のご報告についての質問がありましたら、よろしくお願いします。私もメンバーに入っているのだけれども、この春というのは３月末ということですか。
○前田賃金時間課長
今のところ、３月末まであと３回ほど一応予定をしていまして、できればその辺りで取りまとめていただければと考えています。
○今野会長
樋口さんと私はこき使われています。何か質問がありますか。よろしいでしょうか。ないようでしたら、これをもちまして第17回中央最低賃金審議会を終了したいと思います。本日の議事録の署名ですが、弥富委員と池田委員にお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。それでは、これで終了したいと思います。ありがとうございました。
（照会先）
厚生労働省労働基準局賃金時間課最低賃金係（内線5530）
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