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採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-11
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 11.動脈穿刺

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-11
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 11.動脈穿刺
11.1 原因
1) 原因
(1) 穿刺が深すぎた場合に、動脈を損傷することがある。

11.2 症状
1) 筋膜上の小動脈が損傷した場合は皮下出血が早く出現する。
2) 筋膜下の動脈が損傷した場合は肘関節部の圧迫感、腫脹と緊迫がある。

11.3 処置及び対応
1) 直ちに抜針する。
2) 約30分間しっかり圧迫し、1時間程度安静を保ち止血を確認する。
3) 当日は入浴をひかえ、24時間は軽く圧迫した状態で固定し、止血の確認をする。
4) 穿刺側の腕に力を加えないように、また激しい運動は避けるよう指導する。
5) 症状によっては医療機関を受診させる。

11.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

11.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

11.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-12
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 12.血栓性静脈炎

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-12
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 12.血栓性静脈炎
12.1 原因と予防
1) 原因
(1) 不完全な皮膚消毒
(2) 消毒液による炎症など
2) 予防
(1) 採血時には、十分な消毒を行う。
(2) 消毒部位は、手で触れない。
(3) 穿刺部位は、滅菌ガーゼ等で覆う。
(4) 抜針後の処置を適切に行う。

12.2 血栓性静脈炎の症状
 穿刺部位から静脈の走行に沿った上行性の発赤腫脹、線状の硬結やリンパ節の腫脹、牽引痛などがある。

12.3 血栓性静脈炎の処置及び対応
 なるべく早く専門医に受診させる。

12.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

12.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

12.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-13
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 13.一過性心停止

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-13
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 13.一過性心停止
13.1 原因
1) 原因
(1) 極めて稀に血管迷走神経反応時に現れる場合がある。

13.2 症状
 心拍停止

13.3 処置及び対応
 直ちに心肺蘇生術を施行する。

13.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

13.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

13.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-14
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 14.トラブル
 トラブルへの対応は迅速に行い、献血者に不安感や不信感を与えないようにする。不安感は気分不良などへつながりやすい。
 トラブルに遭遇した献血者には誠意をもって事情を適切に説明し、中止する場合も続行する場合も献血者の同意を得て行う。

外傷
1. 外傷は次頁のとおり
 
溶血
2. 溶血は次頁のとおり
 
返血不能
3. 返血不能は次頁のとおり
 
成分採血中のトラブル
4. 成分採血中のトラブルは次頁のとおり
 
記録と報告
5. 記録と報告は次頁のとおり


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-14
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 14.トラブル
14.1 外傷
 VVRなど意識喪失による転倒、打撲、外傷による出血を伴う二次的事故を起こすことがある。救急処置を行い、状況により医療機関に搬送する。

14.2 溶血
 成分採血装置の異常、キット不良、キット装着不良などにより起こる。採取した血漿が透明な赤色調を呈する。
1) 対応
(1) 直ちに、採血を中止し溶血した血液は返血しない。採取成分も使用しない。
(2) 返血できなかった血液の量に応じて次回の献血まで適当な期間をあけるように説明する。
(3) 発生時の状況、献血者の状態の観察を行い、必要に応じて検尿する。
(4) 潜血反応陽性になった場合は、ヘモグロビン尿か血尿かを鑑別(血尿はsmoky urine、ヘモグロビン尿は透明赤色)し、ヘモグロビン尿が高度または持続する場合は腎臓内科に献血者のフォローを依頼する。

14.3 返血不能
 成分採血装置の異常、キット不良、キット装着不良、採血従事者の手技ミス、誤操作などにより発生する。
1) 対応
(1) 採血を中止し、発生時の状況、献血者の状態の観察を行い必要であれば補液を行う。
(2) 返血できなかった血液の量に応じて次回の献血まで適当な期間をあけるように説明する。

14.4 成分採血中のトラブル
 採血を一時中止し、献血者の安全を確保する。続行可能であれば献血者の同意を得た上で、別の成分採血装置を準備して再開する。
 成分採血続行不能の場合、体外循環回路内の血液が返血可能であれば全部返血する。

14.5 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-15
採血副作用 版:1.04 頁:1/3


 15.救急薬品

救急用医薬品
1. 救急用医薬品は次頁のとおり
救急備品
2. 救急備品は次頁のとおり
救急用医薬品の管理
3. 救急用医薬品の管理は次頁のとおり


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-15
採血副作用 版:1.04 頁:2/3

 15.救急薬品
15.1 救急用医薬品
1) 抗不整脈剤
 アトロピン
 (適応)症候性の除脈・不整脈、房室ブロック、収縮停止
 (禁忌)緑内障、前立腺肥大、過敏症
2) 昇圧剤
 エホチール
 (適応)起立性低血圧、急性低血圧、ショックVVR時の補助治療
 (禁忌)高血圧症、甲状腺機能亢進症
3) 副腎皮質ホルモン
 ハイドロコーチゾン、プレドニン
 (適応)急性循環不全(出血性ショック、外傷性ショック)及びショック様状態における救急
 (禁忌)高血圧症、甲状腺機能低下、うっ血性心不全
4) アドレナリン作動性物質
 エピネフィリン
 (適応)心停止、心房細動、重症喘息発作(皮下注射)、アナフィラキシーショック
5) 抗ヒスタミン剤
 アリメマジン、クロルフェニラミン、クレマスチンなど
 (適応)蕁麻疹などアレルギー反応
6) 冠血管拡張剤
 硝酸イソソルビド錠(ニトロール錠)
 (適応)狭心症発作時
 (禁忌)緑内障、重篤な低血圧またはショック
7) カルシウム補給剤
 グルコン酸カルシウム(カルチコール)
 (適応)低カルシウム血症に起因するテタニー、テタニー関連症状
8) 各種輸液(生理食塩液、5%ブドウ糖液)など

15.2 救急備品
1) エアウエイ(各種)
2) ポケット・フエイスマスク
3) 開口器、舌圧子、舌鉗子
4) 人工蘇生器(アンビュー・バッグ)
5) 喉頭鏡
6) 吸引器及び吸引チューブ
7) 酸素吸入器一式
8) その他輸液セット

15.3 救急用医薬品の管理
1) 適応、投与法、投与量、禁忌などについて習熟しておく。
2) 施錠可能な場所に保管する。
3) 採血場所毎に定数を定める。
4) 使用したものは、速やかに補充する。
5) 各薬剤ごとの有効期限に従って管理する。
6) 定期的に点検を行い、保管出納を行って交換または補充する。点検した結果を、採血管理責任者へ報告し、採血管理責任者は定期的に採血統括者へ報告する。
7) 救急用医薬品は、感染性廃棄物とは別に保管する。
8) 救急用医薬品(毒劇物)は無害化して廃棄しなければならない。
(1) 自己処理する場合は、毒物及び劇物取締法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、下水道法、水質汚染防止法及び大気汚染防止法等に規定する基準に適合するよう、化学分解、燃焼、加水分解、中和等の方法で処理し、保健衛生上の危害が発生しないようにする。
(2) 自己処理できない場合は、専門の処理業者に処分を依頼する。



日本赤十字社


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