戻る  次へ

[標準作業手順書(採血) 社内統一版]
採血部門 標準作業手順書(採血) 標題 文書No.:BCCSOP-0100-000
版:1.04 頁:1/1




標準作業手順書(採血)





制定者 日本赤十字社 制定年月日 平成16年7月31日
採血事業者
名称 日本赤十字社
所在地 東京都港区芝大門一丁目1番3号
施設
名称 〇〇〇赤十字血液センター
所在地 〇〇〇〇〇〇

原本保管部署 〇〇〇〇〇課
コピー配付先 移動採血車〇号車、〇〇〇〇〇出張所、〇〇〇課



[標準作業手順書(採血) 社内統一版]
採血部門 標準作業手順書(採血) 改訂記録 文書No.:BCCSOP-0100-000
版:1.04 頁:1/2

〔本社通知による改訂用〕
0(初版) 作成日 平成16年7月31日
改訂担当者 改訂作業担当者   印
制定理由 日本赤十字社の血液センターにおける採血業務の処理手順、判断基準等を統一し、迅速かつ適切な採血業務の実施を図るため。
 (平成16年4月20日付血安第173号による。)











承認 日本赤十字社 社長 藤森昭一
(平成16年4月20日付血安第173第号をもって社長承認済み)
確認
採血統括者 _________印 平成  年  月  日
採血管理責任者 _________印 平成  年  月  日
施行日 平成16年7月31日
*:本手順書中の赤色文字の箇所を自センター用に書き換えた血液センターの担当者。


〔本社通知による改訂用〕
作成日 平成16年8月1日
改訂担当者* 改訂作業担当者   印
改訂理由 平成16年7月13日付薬食発第0713008号による輸入感染症対策に係る問診の強化に対応するため。
 (平成16年8月27日付血安第572号による。)










改訂事項 「III.健康診断に関すること」の11.受血者保護基準及び「IV.採血の実施に関すること」の8.受付において、海外から帰国(入国)して4週間以内の者から採血しないこととする。








承認 日本赤十字社 社長 藤森昭一
(平成16年8月27日付血安第572号をもって社長承認済み)
確認
採血統括者 _________印 平成  年  月  日
採血管理責任者 _________印 平成  年  月  日
施行日 平成16年8月1日
*:本手順書中の赤色文字の箇所を自センター用に書き換えた血液センターの担当者。


〔本社通知による改訂用〕
改訂No. 改訂日 平成16年8月31日
改訂担当者* 改訂作業担当者   印
改訂理由 自己認証書の責任の所在を明確にするため。
 (平成16年8月27日付血安第572号による。)








改訂事項 「IV.採血の実施に関すること」の25.原料・検体引渡し(全血採血)及び37.原料・検体引渡し(成分採血)において、自己認証書の証明者を血液センター所長とし、各採血場所の採血責任者にその業務を委任することとする。







承認 日本赤十字社 社長 藤森昭一
(平成16年8月27日付血安第572号をもって社長承認済み)
確認
採血統括者 _________印 平成  年  月  日
採血管理責任者 _________印 平成  年  月  日
施行日 平成16年8月31日
*:本手順書中の赤色文字の箇所を自センター用に書き換えた血液センターの担当者。


〔本社通知による改訂用〕
改訂No. 改訂日 平成16年9月17日
改訂担当者* 改訂作業担当者   印
改訂理由 原料血液の搬送形態及び製品形態が一部改訂されたため。
 (平成16年9月17日付血安第644号による。)








改訂事項 「IV.採血の実施に関すること」の32.採血(製造)番号ラベルの貼付(成分)及び34.採血後の処理(成分)及び37.原料・検体引渡し(成分採血)において、貼付手順及び採取血液切離し手順を変更する。また、併せて38.主な成分採血装置の特徴等において、テルモ製テルシスSを追加する。







承認 日本赤十字社 社長 藤森昭一
(平成16年9月17日付血安第644号をもって社長承認済み)
確認
採血統括者 _________印 平成  年  月  日
採血管理責任者 _________印 平成  年  月  日
施行日 平成16年10月25日
*:本手順書中の赤色文字の箇所を自センター用に書き換えた血液センターの担当者。


〔本社通知による改訂用〕
改訂No. 改訂日 平成16年 月  日
改訂担当者* 改訂作業担当者   印
改訂理由 日本赤十字社における血液センター業関連文書管理手順書の制定のため。
 (平成16年9月27日付血安第632号による。)







改訂事項 社内統一版の管理の主管及び表紙及び改訂記録における確認者及び「I.定義等」の4)構成においての改正薬事法関連文書の位置づけ及び文書番号を変更する。







承認 日本赤十字社 血液事業本部長 横山繁樹
(平成16年10月28日付血製第14号及び平成16年11月19日付血製第28号をもって血液事業本部長承認済み)
確認 平成  年  月  日 血液安全委員会委員長(所長)________印
施行日 平成16年11月30日
*:本手順書中の赤色文字の箇所を自センター用に書き換えた血液センターの担当者。



日本赤十字社



採血部門 プロセスマップ 文書No.:BCCSOP-0100-000
版:1.04 頁:1/1

プロセスマップ



採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-1
採血副作用 版:1.04 頁:1/2

 1.採血副作用

採血副作用
1.採血副作用の基本的な考え方は次頁のとおり


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-1
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 1.採血副作用
検診を経た健康な人からの採血では、特に重大な副作用を起こすことは少ない。
採血の方法、採血室の温度、環境、献血者の緊張度や体調によっては、副作用を起こすことがある。
採血に伴う副作用とトラブルを防止するために、定期的に教育訓練を実施し、これらに対する専門的知識を備え、応急処置について熟知し、迅速な対応を図らなければならない。
副作用などにより至急専門医の診察が必要な場合などに備えて、採血現場からなるべく近い病院を確認するなど、緊急の場合の対応を備えておくことが必要である。
副作用を起こした献血者に対しては、その場で症状が回復しても注意を怠らず、電話などによりその後の状況を把握することが必要である。病院の紹介、送迎など誠意をもって速やかに対応を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-2
採血副作用 版:1.04 頁:1/3


 2.血管迷走神経反応(VVR)

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状及び分類
2. 症状及び分類は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-2
採血副作用 版:1.04 頁:2/3

 2.血管迷走神経反応(VVR)
2.1 原因と予防
1) 原因
(1) 献血者の心理的不安・緊張
(2) 採血に伴う神経生理的反応
2) 予防
(1) 事前に十分な説明をし、献血者の緊張を和らげる。
(2) 献血者を観察し、初期症状の早期発見に努める。
(3) 採血前に水分摂取を促す。

2.2 症状及び分類
  表 VVRの程度分類(平成8年12月11日付血安第502号)
分類 症状 血圧(max,mmHg)
採血前→測定最低値
脈拍数( / 分)
採血前→測定最低値
呼吸数
( / 分)
軽症 気分不良、顔面蒼白、あくび、冷汗、悪心、嘔吐、意識消失(5秒以内)四肢皮膚の冷汗 120以上→80以上
119以下→70以上
60以上→40以上
59以下→30以上
10以上
重症 軽度の症状に加え、意識喪失(5秒以上)、けいれん、尿失禁、脱糞 120以上→79以下
119以下→69以下
60以上→39以下
59以下→29以下
9以下

2.3 処置及び対応
1) 検診医の診察を受ける。
2) 献血者に安心させるように声をかけると同時に仰臥位にして頭部低位にする。
3) 症状の改善がなければ採血を中止する。
4) 衣服を緩め、足元を保温する。
5) 脈拍を測定する。適宜血圧を測定する。
6) 悪心がある場合はゆっくりと深呼吸させ、嘔吐に備えて顔を横に向け容器等の準備を行う。
7) 失神した場合は、名前を呼ぶなど声をかける。
8) 失神が深く舌根沈下の恐れがある場合は、気道の確保を図る。
9) 血圧低下が続く場合、検診医の指示により適宜補液などを行う。
10) 回復後は水分補給を行い、十分休養させる。
11) 検診医の判断により帰宅させる。状態に応じてタクシーで帰宅していただくか、付き添って送りとどける。
12) 症状によっては医療機関を受診させる。

2.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

2.5 受診時の対応
1) 検診医の指示で受診となれば採血責任者へ連絡する。
2) 職員が付き添い、病院受診する。
3) 受診後状況に応じて献血者を自宅へ送りとどけるか、タクシーで帰宅していただく。
4) 採血責任者は、採血管理責任者に報告する。
5) 本社様式副作用報告書に記録し報告する。

2.6 システム入力
1) 『採血副作用入力処理』を行う。
2) 端末にて以下の項目を入力する。(必須とする)
(1) 副作用種類
(2) 発生時期
(3) 発生年月日
(4) 受信年月日
(5) VVR情報(VVR程度、睡眠時間、直近の食事、採血後所内休息時間
*抜針後からの時間とする。
詳細は、『統一システム手順書 採血副作用記録管理2.6.110』「操作説明書2.6.1.1」参照。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-3
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 3.皮下出血及び血腫

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-3
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 3.皮下出血及び血腫
3.1 原因と予防
1) 原因
(1) 採血時の穿刺が適正に行われなかった場合
(2) 穿刺後、針や腕を動かした場合
(3) 採血後、穿刺部の止血が適正に行われなかった場合
2) 予防
(1) 血管の選定、穿刺の角度など、十分に注意を払う。
(2) 神経走行部位を念頭におき、血管の選定を行う。
(3) 採血後、穿刺部位の圧迫止血を十分に行い、献血者にも説明する。

3.2 症状
 小丘状の出血班から皮下に浸透し、腕の運動により拡大し、以後に広範な出班や血腫になることがある。

3.3 処置及び対応
1) 採血中に腫脹や皮下出血を認めた場合は駆血帯を緩め、献血者に説明し抜針する。
2) 穿刺部位をしっかり圧迫し、止血する。
3) 医師の指示により、湿布や軟膏類の塗布を行う。
4) 以下について献血者に説明する。
(1) 皮下出血の経過について説明する。
(2) 採血課より症状確認の連絡をする。
(3) 帰宅後痛みが増強したり他の症状が出現した場合は連絡してもらう。
(4) 症状によっては医療機関を受診させる。

3.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

3.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

3.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-4
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 4.神経損傷

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-4
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 4.神経損傷
4.1 原因と予防
1) 原因
(1) 静脈採血では、筋膜上の皮神経(知覚神経)や肘部静脈上の皮神経を損傷することがある。
(2) まれに穿刺針を深く刺入することにより、筋膜を貫き正中神経を損傷することがある。
(3) 駆血を強く長時間おこなった場合にも発生することがある。
2) 予防
(1) 神経走行部位を念頭におき、血管の選定を行う。

4.2 症状
1) 電撃様疼痛を訴える。
2) 運動障害や知覚障害がある。

4.3 処置及び対応
1) 駆血帯を緩めただちに抜針する。
2) 疼痛の部位、程度、運動障害、知覚障害の有無を調べる。
3) 局所の安静と保温を保つ。
4) 検診医及び採血責任者に報告し指示に従う。
5) 安易な説明や態度を取らず、完治には時間がかかることを説明する。
6) 症状によっては医療機関を受診させる。

4.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

4.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

4.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-5
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 5.反射性交感神経性萎縮症(RSD:Reflex Sympathetic Dystrohy)

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-5
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 5.反射性交感神経性萎縮症(RSD)
5.1 原因
1) 原因
(1)種々の外傷や疾患による神経損傷が原因と考えられているが、はっきりしない点も多い。

5.2 症状
1) 四肢遠位部の持続性の特徴的な痛みと血管運動異常による腫脹があり、これらによる関節可動域制限が出現する。
2) 疼痛は受傷後まもなく出現することもあるが、一般的にはやや日数が経ってのことが多い。症状は傷の程度に比べ強い。
3) 創傷治癒後も疼痛は持続し、次第に範囲が拡大する。痛みは、神経支配と一致しないのが特徴である。二次的に組織の萎縮をきたす。疼痛は持続性で灼熱的であり、運動、皮膚刺激、温熱、ストレスなどで増悪する。
4) I期は発症3ヵ月までの炎症期、II期は3ヵ月から6ヵ月までの筋ジストロフィー期、III期は6ヵ月以降で萎縮期と区別されるように、症状は進展していく。

5.3 処置及び対応
1) 採血後症状が出現するまでの時間、痛みの程度、特徴と部位、腫脹を伴うかを把握する。本症が考えられ、急性期で熱感があれば直ぐに局所を冷やす。
2) 専門医に受診させる。

5.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

5.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

5.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-6
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 6.クエン酸反応

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-6
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 6.クエン酸反応
6.1 原因と予防
1) 原因
(1) 成分採血時、相当量のクエン酸を使用した場合
(2) 総量だけでなく個人差が大きい。
2) 予防
(1) 特に低体重者の成分採血時は、体外循環量・処理量等を考慮し、成分採血装置の選択に注意を払う。

6.2 症状
1) 唇・手指のしびれ感、寒気、気分不快で始まり、以後悪心、嘔吐、さらにはけいれん、意識消失に至ることもある。
VVRは早期に発現することが多いが、クエン酸反応は後半に発症することが多い。

6.3 処置及び対応
1) 症状が軽度の場合はACD-A液の使用量を減量するか返血速度を遅くし、経過を観察する。
2) 検診医の指示により採血続行か補液やカルチコールの投与を行う。
3) 保温に努める。
4) 症状が軽快すれば、水分補給を行う。
5) 状態に応じて献血者を自宅へ送りとどけるか、タクシーで帰宅していただく。
6) 症状によっては医療機関を受診させる。

6.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

6.5 受診時の対応.
 VVRの対応に準ずる。

6.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-7
採血副作用 版:1.04 頁:1/3


 7.ヨード剤アレルギー

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-7
採血副作用 版:1.04 頁:2/3

 7.ヨード剤アレルギー
7.1 原因と予防
1) 原因
(1) 薬剤に対する即時型過敏反応であり発生頻度は非常に低いが、15分以内にアレルギーショックが発生することが多く、遅くとも30分以内に発生する。
2) 予防
(1) ヨード剤(ルゴール、イソジン、造影剤等)に対する反応の有無を問診すると共に、献血者の観察により症状を早期に把握する。

7.2 症状
1) 局所症状としては掻痒感、皮膚の紅潮、蕁麻疹様発疹がある。
2) 全身症状としては嘔気、嘔吐、咽頭浮腫による呼吸困難、さ声、気管支攣縮による喘鳴、呼吸困難、血圧低下、頻脈、意識喪失を認める。

7.3 応急処置
1) 局所症状がある場合
(1) ヨード剤を拭き取る。
(2) 静脈を確保して1〜2時間観察する。この間、抗ヒスタミン剤を塗布する。(皮膚炎防止)
(3) 状態が落ち着いて帰宅する際、検診医の指示を仰ぐ。異常があり、受診が必要との検診医の指示があれば近医に受診させる。
2) 全身症状がある場合
(1) 迅速な対応を必須とする。
(2) 下肢を挙上し臥床させる。
(3) 血圧、脈拍数、呼吸状態等のバイタルサインを確認する。
(4) 気道を確保する。アンビューバッグを用いて酸素を投与する。自発呼吸があれば経鼻呼吸チューブを用いる。
(5) 検診医等は、1000倍希釈(0.1%)アドレナリン0.2〜0.5mLを皮下または筋肉内に注射する。その後血圧を測定し随時追加する。症状が重篤であれば0.1mLを静注する。
(6) 静脈を確保する。(穿刺後であれば抜針しない。)
(7) ヨード剤を拭き取る。
(8) 検診医等は、ヒドロコルチゾン250mgまたは500mgを、献血者を観察しながらゆっくりと静注する。
(9) 直ちに医療機関に搬送する。

7.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

7.5 受診時の対応.
 VVRの対応に準ずる。

7.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-8
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 8.アレルギー反応

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-8
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 8.アレルギー反応
8.1 原因と予防
1) 原因
(1) 成分キットの滅菌に使用されているエチレンオキサイドガス(EOG)などが原因でおこる。
2) 予防
(1) アレルギーの有無を尋ねる。
(2) 一度発生した献血者は再発することがあるので、以後の成分献血はお断りする方が望ましい。

8.2 症状
1) かゆみを伴う発赤、膨疹、喘鳴、咳そう、吐気、頻脈などのアレルギー反応が発現する。
2) 症状がひどくなると、血圧低下、呼吸困難、ショック症状、心停止に至る場合もある。

8.3 処置及び対応
1) 採血、返血を中止する。
2) 検診医に報告し、診察を受ける。医師の指示により、抗ヒスタミン剤の投与などの対症療法を行う。症状が重く軽減しない場合は受診させる。
3) 原因究明のためキット、薬剤、針を保管する。

8.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

8.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

8.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-9
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 9.過換気症候群

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-9
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 9.過換気症候群
9.1 原因
1) 原因
(1) 身体的ストレス
 疲労、睡眠不足、外的疼痛等
(2) 精神的ストレス
 不安、恐怖、興奮等
上記の要因によって、発作性過換気状態となり、呼吸性アルカローシスを起こすことにより発症する。
神経質な人、恐怖感の強い人、ヒステリー性格の人に起こりやすい。

9.2 症状
1) 過呼吸、口の周囲および四肢のしびれ感
2) 胸部の圧迫感、心悸亢進、四肢の筋肉の硬直
3) 手や顔のテタニー性けいれんである。

9.3 処置及び対応
1) 通常安静にしていれば治まる。
2) 会話を持ち注意をそらす。
3) 症状が強い場合や持続する場合は採血を中止し、紙袋の中で呼吸させる。
4) 症状が改善すれば水分補給をし、ゆっくり休養させる。
5) 酸素吸入は禁忌である。
6) 症状によっては医療機関を受診させる。

9.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

9.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる。

9.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(業務フロー)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-10
採血副作用 版:1.04 頁:1/2


 10.けいれん

原因と予防
1. 原因と予防は次頁のとおり
症状
2. 症状は次頁のとおり
処置及び対応
3. 処置及び対応は次頁のとおり
記録と報告
4. 記録と報告は次頁のとおり
受診時の対応
5. 受診時の対応は次頁のとおり
 
システム入力
『採血副作用入力処理』
6. 『採血副作用入力処理』を行う。


採血部門 XI.採血副作用に関すること
(作業手順)
文書No.:BCCSOP‐0100-1110-10
採血副作用 版:1.04 頁:2/2

 10.けいれん
10.1 原因
1) 原因
(1) VVRや過換気症候群の他にてんかんやヒステリーでもけいれん発作をおこす場合がある。

10.2 症状
 てんかんやヒステリーの場合は硬直性けいれんを認める。

10.3 処置及び対応
1) 外傷を負わないようにする。
2) 気道を確保する。
3) 一般状態の経過観察をする。
4) 症状が回復しない場合は受診させる。

10.4 記録と報告
1) 献血者の連絡先を確認する。
2) 採血副作用記録に記録するとともに採血責任者及び、検診医へ報告する。
3) 検診医は診察を行い、所見を記録する。
4) 採血責任者は採血管理責任者に報告し、採血管理責任者は採血統括者へ報告する。

10.5 受診時の対応
 VVRの対応に準ずる

10.6 システム入力
 VVRの対応に準ずる。



日本赤十字社


トップへ
戻る  次へ