(1) | 核酸抽出を行う場所 可能な限り独立した施設ないしは設備を用いて行うこと。 |
(2) | 試薬の保管場所及び試薬の調製場所 可能な限り独立した施設ないしは設備を用いて行うこと。 |
(3) | 核酸増幅を行う場所 可能な限り独立した施設ないしは設備を用いて行うこと。 |
(4) | 増幅産物の検出を行う場所 増幅前の試料を取り扱う部屋と増幅産物を取り扱う部屋とを区別すること。 |
また、NATでは、感染性のある標準品や陽性試料を取り扱うことから、試験・検査は、製造区域とは明確に区別された場所で行うことが必要である。。 |
・ | 目的とするウイルス遺伝子(亜)型(ジェノタイプ)への対処として、採用しようとしているNATが目的とするウイルスについてできる限り多くのジェノタイプ、バリアントを検出できるようにデザインされていることを示す情報。 |
・ | 検出しようとするウイルス遺伝子の最も共通する配列の選択等、どのように複数のサブストレインを検出できるようにしているのかを説明する情報。 |
・ | 使用濃度等の条件設定に関する情報 市販の試薬を用いる場合には、試薬メーカーによる解析結果をもって代えることができる。 |
・ | 希釈系列の作製 標準品の希釈系列を作製すること。希釈液の数を処理しやすい数にするためには、予備試験(例えば指数段階的に希釈を作製するなど)を行い予備的な陽性検出感度値(すなわち陽性シグナルが得られる最大希釈倍率)を決定する。希釈範囲は、予備的な検出感度値付近を選択する(希釈液として陰性血漿を用い、希釈率として0.5logまたはそれ以下を使用する。)。あるいはバリデートされた定量的NATを用いることも可能である。95%の確率で検出されるウイルス遺伝子の量は適切な統計学的な手法等により算出し、その妥当性について説明できること。> NATにおいては、各試験の精度や感度を管理するためには標準品あるいは標準物質(参照品)が必須である。通常、NATの開発過程における、ウイルス濃縮、遺伝子の抽出、増幅、ハイブリダイゼーション、定量、汚染をモニターするための標準品又は参照品、ランコントロールを用いた解析を行う必要がある。> ランコントロールにおいては、95%の確率で検出される検出感度の3倍量のウイルスを含む標準検体を用いることが推奨される。試験では、この標準検体は必ず陽性にならなければならない。このように標準検体を用いることにより、各試験の成立をモニターすることが可能となる。 |
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・ | 3回以上の独立した試験の実施 少なくとも3つの独立した希釈系列を用い、充分な回数の試験を繰り返し、各希釈段階での総試験回数が24になるように試験を実施する。例えば、3つの希釈系列を別々の日に8回行う、4つの希釈系列を別々の日に6回行う、6つの希釈系列を別々の日に4回行うなどである。これらの結果は試験法の日差変動を示す役目も果たしている。 交叉汚染が防止できていることを示すために、陰性プール血漿と高い濃度で目的とするウイルスをスパイクした陰性プール血漿(濃度としては95%の確率で検出されるウイルス量の100倍量以上)を、少なくとも20検体をランダムに配置するなどして、試験することにより確認しておくこと。(*6) |
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・ | 使用する標準品
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(1) | 陽性及び陰性の判定基準の文書化 陽性及び陰性の判定基準を文書化しておく必要がある。 |
(2) | 再試験を行う時の基準及び判定基準の文書化 再試験を行うときの基準、再試験での判定基準についても文書化しておく必要がある |
・ | サンプリングの方法(容器の種類等) |
・ | ミニプールの調製方法 |
・ | 試験までの保存条件 |
・ | 交叉汚染やウイルス遺伝子・試薬・標準検体の劣化を防止するための試験条件の正確な記述 |
・ | 使用する装置の正確な記述 |
・ | 統計解析を含む結果の詳細な計算式 |