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訪問介護の人材育成

 訪問介護は、介護福祉士と訪問介護員(1級〜3級)により提供されており、特に訪問介護員については養成数が増えている。
 実際に従事している職種等で見ると、総数、常勤換算ともに2級ヘルパーが中心であり、介護福祉士の割合は常勤換算で2割弱となっている。

1.訪問介護員の養成数等とカリキュラム
(1) 訪問介護員の養成研修終了者数(年度別・累計)と実働者数

訪問介護員養成研修修了者数及び実働者数のグラフ

  ※ 訪問介護員の養成研修終了者数(年度別・累計)は、厚生労働省老健課調べ。なお、各養成課程欄の数値は、1人の者について、年度をおって養成課程昇進(レベルアップ)を行っている場合には重複して計上される。
  ※ 訪問介護員の実働者数は、介護サービス事業所・施設調査による。

(2) 訪問介護員の養成課程

課程・総時間数 形態 目的
1級
計:230H
講義:84H
演習:62H
実習:84H
2級課程において修得した知識及び技術を深めるとともに、主任訪問介護員が行う業務に関する知識及び技能を修得すること。
2級
計:130H
講義:58H
演習:42H
実習:30H
訪問介護員が行う業務に関する知識及び技術を修得すること。
3級
計:50H
講義:25H
演習:17H
実習:8H
訪問介護員が行う業務に関する基礎的な知識及び技術を修得すること。
 ※1 1級は、2級課程を修了した者を対象とする。
 ※2指定基準上、事業所には、サービス提供責任者として1級課程の研修終了者(経過措置として、2級で3年の実務経験を有する者を含む。)の配置が義務付けられている。また、3級ヘルパーのサービス提供については、報酬上90%算定となっている。

 (参考)介護福祉士の養成課程

総時間数 修業年限 形態 目的
計:1650H 2年以上 講義:630H
演習:480H
実習:540H
介護福祉士として必要な知識及び技能の修得
 ※ 上記は、高校卒業者等が介護福祉士となるための課程であり、その他に大学等において厚生労働大臣の指定する科目を修めて卒業した者等を入学要件とする1年以上の課程もある。
 ※ 現在、介護福祉士については、その質の向上に関する検討を行っている。

2.従業者数(勤務形態別)

  総数 常勤換算 常勤専従 常勤兼務 非常勤
総数 263,781 112,920 45,549 11,284 206,948
 介護福祉士(再掲) 26,208 19,126 14,738 3,527 7,943
 1級ヘルパー(再掲) 17,885 11,345 7,831 1,478 8,576
 2級ヘルパー(再掲) 187,109 72,622 20,972 5,143 160,994
 3級ヘルパー(再掲) 6,552 1,411 234 74 6,244
 その他 26,027 5,257 1,774 1,062 23,191
 注:その他には看護師、准看護師、職種不詳が含まれる。
(平成14年度介護サービス施設・事業所調査)


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