<一次予防のポイント>
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<普及・啓発活動例>
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<健康教育・教室活動のポイント>
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健康教育を行う上での注意点 わかりやすい言葉で 住民が集まるあらゆる場所を活用し うつ病について正しく理解するように 参加者が自分自身や家族にもありうる問題であると気づくことができるように 自分や家族に思い当たることがあったら、気軽に相談や受診する気持ちになるように 地域の心の健康スクリーニングを積極的に受ける気持ちになるように 地域の心の健康の相談窓口や受診できる専門医療機関がわかるように |
健康教育に盛り込みたい内容 うつ病はだれでもかかる可能性がある身近な病気であること うつ病はやる気の問題や気の持ちようではないし、いわゆる遺伝病でもないこと うつ病では脳内の神経機能に変調が起きており、医学的な治療が必要であること しかし、死に至る恐れのある病気であり、自殺の背景にはうつ病があること うつを早期に発見し、治療につなげることで自殺が予防できること うつ病の症状・サイン:自分が気づく変化、周囲が気づく変化 うつ病の症状・サインを理解し、対象者へ正しい接し方をすること うつ病にならないためのストレス解消・対処法 うつ病が疑われたら:自分がしたほうがよいこと、周囲がしたほうがよいこと うつ病は早期発見・早期対応がポイント うつ病の治療が必要な場合には適切に治療を受けること 治療を焦らない、あきらめないこと 地域の相談窓口、スクリーニング 緊急時の連絡先 |
<二次予防のポイント>
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1) | うつのスクリーニング 「うつスクリーニング質問票」が活用できる場として以下が考えられます。
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2 | )相談窓口の設置 地域住民は精神的な問題の相談には躊躇するものですから、相談窓口設置に際しては以下の配慮が必要です。相談窓口での接し方や答え方などの対応方法については、P12三次予防としてのうつ対策、資料2:二次スクリーニングの際の面接のポイント、資料4:本人支援のための具体的アプローチを参照してください。 |
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3 | )早期に受診できるようにする うつ病の可能性をスクリーニングされた人が早期に受診できるようにするために、抑うつ状態をスクリーニングされた人が早期に受診し、治療できる体制を整備しておく必要があります。 健診や相談でスクリーニングされたうつ病の可能性のある人に、医療機関に受診するように勧めます。その際に、医療機関では医療保険が使用できることを含めて、公的な経済的支援についても具体的な情報を提供することが役に立ちます。 なお、受診に抵抗のある人に対しては訪問等により、個別に対応することも大切です。これらの点に関しては「スクリーニングの実際とその後のフォロー(P7)」を参照してください。 |
1 | うつ病と自殺の予防にスクリーニングを活用する 地域の自殺予防の効果を上げるためには、行政機関、医師、保健師、住民組織等が協力してうつ病を早期に見つけ、治療介入を行うことがきわめて重要であり、地域でうつ病や自殺などの精神保健に関する問題を積極的に話し合えるような雰囲気を作り上げていくことが重要です。 ここでは、厚生労働省の研究班が作成したスクリーニング質問票(主任研究者:大野裕)を用いたスクリーニングの実際について、説明をします(具体的な実践例に関しては資料5:スクリーニングの実践例を参照してください。) |
2 | スクリーニングの実際 スクリーニングの活用場面としては、以下が考えられます。
ここでは、市町村が実施する基本健康診査にスクリーニングを導入した場面について説明をします。
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※: | 質問票の「最近」とは「最近2週間」を意味する。 |
※: | 問6の「死」とは、「自殺に結びつくような死」を意味する。 |
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