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時間額表示等の影響について
1.時間額表示の影響
・
地域別最低賃金が日額表示から時間額表示へと移行したことに伴い、
ランク内格差、ランク間格差(絶対値)が大幅に縮小
となった(Aランクを除く)。
・
各ランクの最低賃金額(平均値)が小さくなるため、
当額に一定の引上げ率を掛けて算定される引上げ額は小さくなる
。
→
各ランクの引上げ額に差が生じにくくなる
。
2.低い引上げ率の影響
・
現状のような低い引上げ率では、
各ランクごとの金額差が生じにくくなる
。
・
A〜Dランクで
引上げ額の差が生じるのは、3%程度の引上げ率
となった場合である。
* 引上げ率はバブル期以降、低下傾向で推移。直近で3%を超えたのは、平成5年度の3.1%。
・
ランク間の金額差の最も少ない
BランクとCランクで引上げ額の差が生じるのは、3%程度の引上げ率となった場合である
。
3.ランク設定の影響等
・
現状の目安は、各ランクに振り分けられた都道府県の地域別最低賃金額の単純平均に、各ランク同一の引上げ率を乗じて、各ランクごとに引上げ額を算定して提示されている。
また、ランク振分けの見直しは、各都道府県の経済実態の変化が反映されるように平成7年、12年に行われた。
・
従来の引上げ率の水準及び日額での表示方式の下では、各ランクごとに異なる引上げ額の目安が提示されることとなり、ランク設定(どのランクに属するか)や5年毎のランクの入替えは、一定の影響を与えていた。
・
表示単位が時間額に一本化された中で、今後、低い引上げ率が続く場合、
各ランクごとの引上げ額に差が生じにくくなることから、ランク設定の影響や、ランク振分けの見直しの影響は薄れることが考えられる
。
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