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血液凝固第VIII因子製剤の供給について(経過報告)

 血液凝固第VIII因子製剤の供給については、平成13年3月、一部の遺伝子組換え製剤(コージネイト;バイエル薬品(株)輸入)に出荷一時停止等の問題が生じた以降、成分献血の推進、凝固用血漿の確保、献血由来製品の増産等、関係者の協力によりその安定供給を図ってきたところである(日本赤十字社、(財)化学及血清療法研究所、バクスター(株)及びバイエル薬品(株)への最大限の生産・増産等の要請「血液凝固第VIII因子製剤の安定的な確保について」(平成13年9月5日付及び平成14年2月7日付厚生労働省医薬局長通知)【別紙1参照】)が、現状において、血液凝固第VIII因子製剤(遺伝子組換え製剤を含む。)の合計在庫量は、平成13年7月以降3ヶ月以上を保ちながら推移してきている。
 平成14年9月末の合計在庫量の実績値は3.5ヶ月分であり、10月末では4.3ヶ月分、12月末においては4.1ヶ月分の在庫量が見込まれるところである。【別紙2参照】

 現状においては、
 合計在庫量が輸入停止の問題が生じる前の平均的な在庫水準(3ヶ月)を上回っていること
 望ましい在庫水準について定まった基準はないが、これまでの血液事業部会での議論を踏まえると、概ね3ヶ月の在庫が少なくとも必要との意見があり、これを十分確保していること
 バイエル薬品(株)においては、平成14年12月までは、概ね前月出荷量の6ヶ月分を在庫として確保しながら供給することを国が要請していること
 なお、バイエル薬品(株)によれば、10月までに約5,160万単位が入荷済みで、11月には770万単位が入荷予定であり、12月末には、在庫量が6.2ヶ月分と見込まれるとのこと
 から緊急対応すべき事態は解消されつつあると考えられる。


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