平成17年1月14日
社会保険庁長官 村瀬清司
まずはじめに、今回の調査で明らかになった、ニチネン企画・カワグチ技研関連で、多くの職員並びにOBが金品を受領していたこと等は、公務員としてあってはならない行為であり、その結果、社会保険行政の信頼を揺るがす結果となったことに対し、社会保険庁長官として、深くお詫びを申し上げます。
今回の調査結果に基づき、問題があった職員に対しては、厳重な処分を行うとともに、既に実施中のものを含め、再発防止策については速やかに実行してまいります。
また、今回の調査結果の公表を受け、職員一人一人が「社会保険庁の抱えている問題を正確にかつ詳細に認識する」こと、また「国民の視点に立ち、危機感を持って目に見える形で変わる」こと等を、本日、全職員に対して改めて指示をいたしました。
私の役割は、早期に社会保険庁の「信頼」を回復することであります。今回の調査結果の発表は厳しいものでありますが、実態の解明なくして抜本的な業務の見直し・組織の見直しは不可能であります。深甚なる反省に立って社会保険庁改革に立ち向かっていきます。
現在、改革については、民間の力をお借りし、地方庁の職員の参加を得て既に進めているところでありますが、昨年11月26日に発表した80項目にわたる「緊急対応プログラム」につき、取り組みをスピードアップします。
また、「社会保険庁は変わります宣言」でお約束したように、国民の皆様の視点で変わっているか否かを厳しくチェックしていただきたいと考えております。
なお、組織の在り方については、今後、官房長官の下に設けられた「社会保険庁の在り方に関する有識者会議」等で議論していただくことになりますが、どのような組織になろうとも、社会保険業務そのものがなくなるわけではなく、効率的かつ効果的な業務運営ができる体制を築く覚悟で改革を進めてまいります。
|