よくあるご質問

薬物乱用とは?

薬物乱用とは、決められたルールを守らずに薬物を使用することです。違法薬物を使用することはもちろん、市販薬や処方薬であっても、本来の目的や用法・用量を守らずに使用すると薬物乱用になります。違法薬物は、たとえ1回の使用でも薬物乱用に当たります。

大麻を使用するとどんな影響がありますか?

大麻を使用すると、記憶力や判断力、注意力の低下がみられることがあり、人によっては不安感、幻覚、妄想などの精神症状が現れることもあります。また、長期間の使用によって知能指数の低下や、依存が形成される可能性も指摘されています。
特に若年期は脳が発達の途中にあるため、大麻の影響が大きいとされています。

大麻はお酒やたばこと比べると影響は少ないですか?

お酒、たばこ、大麻はいずれも健康への影響や依存のリスクがあります。それぞれ作用の仕組みや健康被害の内容が異なるため、単純に比較することはできません。

なぜ日本で大麻は違法なのですか?

日本では、大麻による健康被害や乱用の防止を目的として、法律により規制されています。
海外では大麻を合法化している国や地域もありますが、その背景にはそれぞれの文化的、社会的背景があります。海外で合法だからといって、安全性が認められているわけではありません。

市販薬のオーバードーズ(OD)にはどんな影響がありますか?

オーバードーズ(OD)とは、医薬品を決められた量を超えて服用することを指します。
市販薬であっても、大量に服用すると意識障害や呼吸抑制、肝機能障害などを引き起こし、重症化した場合には命に関わることもあります。
また、繰り返し使用することで依存につながるおそれもあります。薬は必ず用法・用量を守って使用することが大切です。

薬物に関する誤った情報を見分けるには?

SNSやインターネット上には、薬物についての誤った情報や根拠のない情報が含まれていることがあります。
「安全」「合法」「依存しない」などと書かれていても、その情報が正しいとは限りません。信頼できる発信元か、怪しいリンクに誘導していないかを確認することが重要です。
薬物に関する情報は、官公庁や自治体などの公的な情報源を参考にすることが大切です。

薬物を勧められた時はどうしたらいいですか?

薬物を勧められたら、はっきりと断り、その場を離れることが大切です。
相手が友人や知人であっても、「興味がない」「やらない」「いらない」と明確に伝えましょう。
断ることが難しければ、その場から離れることも有効です。
薬事前に断り方を考えておくことも、自分を守るために役立ちます。

薬物について相談したい時はどこで相談できますか?

全国の都道府県薬務課や精神保健福祉センター、保健所などで薬物問題に関する相談を受け付けています。また、医療機関や依存症相談窓口などでも相談が可能です。
相談内容の秘密は守られますので、不安を感じたら早めに相談することが大切です。
薬物に関する悩みや不安は、一人で抱え込まずに相談してください。

相談窓口ではどのような相談ができますか?

相談窓口では、薬物に関するさまざまな相談を受け付けています。
例えば、
・自分自身が薬物を使ってしまった
・薬物をやめられない
・家族や友人の様子が心配
・薬物の誘いを受けて不安になった
・治療や支援制度について知りたい
といった相談が可能です。
本人だけでなく、家族や友人など周囲の方からの相談にも対応しています。

薬物依存から回復するためにはどのような支援がありますか?

薬物依存症は、適切な支援を受けながら回復を目指すことができます。
精神科・心療内科などの医療機関では、依存症に関する治療や相談を受けることができます。また、精神保健福祉センター、自助グループ(ダルクなど)、福祉機関などが回復を支援しています。
回復には時間がかかることがありますが、専門機関や周囲の支援を受けながら、薬物を使わない生活を続けていくことが大切です。

「1回だけ」なら、薬物を使っても問題ない

薬物は、たった1回でも心や身体に悪影響を及ぼすことがあります。また、「今回だけ」のつもりが繰り返し使用につながることもあります。薬物乱用に「安全な1回」はありません。

なんだかんだ言って、お酒やタバコの方が身体に悪い。

そもそもお酒もタバコも、大麻を含む薬物も、すべて依存性や健康被害がある危険な存在です。単純に比較できません。
ですが、大麻にはお酒やタバコとは違ったメカニズムによる健康被害が確認されています。世界保健機関(WHO)は、大麻の害として脳機能の障害、呼吸器の障害、精神病のリスク増大を挙げています。
大麻の影響で交通事故が増加する傾向も指摘されており、アメリカで大麻を認めた州は、認めていない州と比べて交通事故の発生率が5.2%高くなったという調査もあります。

大麻がありそうな所に行かないし悪い人との付き合いはないから大丈夫。

薬物が売買される手段として危険が拡大しているのがSNSです。
SNS上では大麻を意味する絵文字や隠語などが使われ、購入を促す内容が多く投稿されています。実際に未成年者や学生がSNSを通して売人から購入した事件が複数報告されており、大きな問題となっています。
また、実際の乱用者から「友達の家で」「先輩から学校で」誘われたという体験談も多数あります。SNSで投稿を見つけても、どんなに仲が良い相手から誘われて、断ると気まずくなりそうでも、誘いに乗らない・きっぱり断る・その場から逃げることが大切です。
薬物の問題で困ったことがあれば、ぜひ相談窓口に連絡してみて下さい。

薬物事犯の検挙者は、今も覚醒剤が圧倒的に多く、大麻は少数派?

警察庁によると、令和5年(2023年)の大麻事犯の検挙人員は6,703人で過去最多を更新し、昭和33年(1958年)以降の統計で初めて覚醒剤事犯の検挙人員を上回りました。このうち30歳未満の若年層が7割以上を占めています。
「薬物=覚醒剤」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際には大麻の乱用が急速に拡大しており、薬物問題の中心が変化しています。正しい現状を知ることが、身近な誤解を防ぐ第一歩です。

海外に医療用大麻があるなら、自分の判断で使ってもいいんでしょ?

医療の話と、個人が自己判断で使用することはまったく別の問題です。
医療用大麻は医師の管理のもとで用いられるものであり、自分の判断で使ってよいものではありません。治療への期待から安易に手を出すことは特に危険です。気になることがあれば、医療機関や相談窓口に相談してください。

市販薬を飲んでも効果がなければ、自分の判断で飲む量を増やしてもよい?

市販薬や処方薬であっても、本来の目的や用法を外れて使えば、その1回から薬物乱用となります。「今回だけ」「これくらいの量なら」という油断が、後戻りできない状態への入り口になることもあります。

病院で処方してもらった薬なら、自己判断で量を増やしても問題ない?

睡眠薬や精神安定剤などの処方薬は、医師の管理のもとで正しく使えば安全な薬ですが、「もっと眠りたいから」「もっと落ち着きたいから」と自己判断で量を増やしたり、指示より頻繁に使ったりすると、依存を形成してしまうことがあります。
薬物乱用とは、決められたルールを守らずに薬物を使用することを指し、これは市販薬や処方薬にも当てはまります。「病院で出された薬だから安心」と思い込まず、量や飲み方に迷ったら、増やす前に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

薬物を断る理由は、相手に詳しく説明しないといけない。

薬物は理由を説明する必要はありません。「いらない」「やらない」と、はっきり断ることが大切です。

薬物依存症になるかどうかは、その人の「意志の強さ」で決まる?

薬物依存とは、乱用を繰り返した結果として生じる脳の慢性的な状態で、その薬物への渇望を自分の意思ではコントロールできなくなることを指します。「根性が足りない」「意志が弱い」といった精神論の問題ではなく、脳の機能そのものが変化してしまうことが分かっています。
そのため、依存症からの回復には、本人の頑張りだけでなく、医療機関での治療や自助グループへの参加など、専門的なサポートが欠かせません。
「意志が強ければ自力でやめられるはず」という考え方は、本人を追い詰め、相談や治療の機会を遠ざけてしまう危険な誤解です。

CBD製品は大麻の仲間だから、どれも危ないんでしょ?

「CBDだから」という理由だけで、ひとくくりに安全・危険を判断することはできません。
CBD自体は違法な成分ではありませんが、製品によっては規制対象となる成分が含まれている場合があります。成分や品質は製品ごとに異なるため、「CBDだから」と決めつけず、公式な情報で確認することが大切です。

種や栽培の話題は、冗談として話すぶんには問題ないんでしょ?

軽い話のつもりでも、実際の勧誘や取引につながることがあります。
「欲しい?」「送ろうか?」といったやり取りから、そのまま違法な取引に発展するケースが報告されています。SNSのダイレクトメッセージや、直接会おうという誘いは危険なサインと捉え、距離を置くことが自分を守ることにつながります。

自分で使うためだけに大麻を育てるのは、罪にならないんでしょ?

使う目的にかかわらず、大麻の栽培そのものが法律で禁止されています。
「自分だけで使うから」「誰にも売らないから」といった理由は、罪の重さを軽くする理由にはなりません。SNS上には栽培方法を紹介する投稿も見られますが、軽い気持ちで手を出すと取り返しのつかない結果につながります。

匂いが少ないリキッドタイプなら、バレにくくて安全なんでしょ?

匂いが少ないことと、安全であることはまったく別の問題です。
電子タバコ型やリキッドタイプの製品は匂いが少なく気づかれにくいですが、それで成分の危険性が下がるわけではありません。「バレにくい」という言葉に安心せず、成分や由来が分からないものには近づかないことが大切です。

検査を回避する方法さえ見つければ、大丈夫なんでしょ?

回避方法を探すこと自体が、より大きなリスクにつながります。
検査をすり抜けようとする行動は根本的な問題の解決にはならず、かえって心身への負担や新たなトラブルを招くおそれがあります。不安を感じているなら、まずは相談窓口に連絡し、今後どうすればよいかを一緒に整理することが近道です。

使った証拠さえ残さなければ、バレずに済むんでしょ?

「バレない」という考え方に根拠はなく、健康への影響は使った瞬間から始まっています。
証拠が残るかどうかにかかわらず、捜査やトラブル、健康被害は思いがけない形で起こり得ます。「バレなければ平気」ではなく、そもそも近づかないことが自分を守る一番の方法です。

逮捕のニュースを見たら、詳しい事情は憶測で判断してもいいんでしょ?

憶測で判断せず、公式な情報を確認することが大切です。
不確かな情報が広まると、誤解や混乱を招くことがあります。気になるニュースを目にしたときは、憶測で判断せず、法律の基本や相談窓口といった公式な情報を確認するようにしましょう。

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