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邑久長島大橋架橋30周年記念式典に出席をして


2年生 平田沙矢香


 邑久長島大橋が開通して30周年を迎えました。この橋は、隔離からの開放を象徴する「人間回復の橋」とも呼ばれています。ハンセン病に罹患し、国の誤った政策で強制的に隔離された入所者の方々にとって、社会と再びつながる契機となりました。しかし、差別や偏見はいまだに根強く残っています。そんな中、入所者の方々は辛くて苦しい時期を日々過ごされていたのだと思います。
 私は、5月9日に行われた邑久長島大橋架橋30周年記念式典に出席させて頂き、印象に残ったことがあります。それは、長島愛生園の入所者自治会の中尾会長さんが言われた「この療養所の歴史をなんとしてでも残していきたい。」という言葉です。現在ハンセン病の入所者の平均年齢は85歳を過ぎており、ハンセン病の歴史について語れる入所者が少なくなってきている状態です。私たちは、ハンセン病の後遺症を患っている入所者の方々と園内行事を通して触れ合う機会があり、当時の入所者の方の体験を聞くことがあります。差別や偏見、人権について考える機会にもなり、ハンセン病の歴史を風化させないためにも、愛生園でハンセン病について学ぶことができる私たち看護学生が、ハンセン病の歴史について語っていくべきなのでは思います。そのためには、正しい知識を理解することが必要となってきます。
 5月14日から、老年看護学実習が始まります。入所者の方と関わり、ハンセン病の看護を学ぶと共に老年期の看護について学びを深めていきたいです。


邑久長島大橋 平成30年5月9日