厚生労働省

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麻薬・覚せい剤等乱用防止のための啓発活動

薬物事犯の現状

平成19年中の薬物事犯の情勢を見ると、検挙人員の大多数(約8割)を占める覚せい剤事犯については、検挙人員、押収量共に前年に比べて増加に転じています。また、大麻事犯、MDMA等合成麻薬事犯については、検挙人員は前年に比べて減少したものの、MDMA等合成麻薬の押収量については過去最高を記録するなど高水準で推移しており、依然として憂慮すべき状況にあります。

1.法令別検挙人員(人)
  平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
麻薬及び向精神薬取締法 327 530 635 606 611 542
うちヘロイン 43 75 16 23 22 15
うちコカイン 55 66 82 44 82 114
うちMDMA等合成麻薬 138 272 450 472 409 312
あへん法 55 55 68 13 27 47
大麻取締法 1,873 2,173 2,312 2,063 2,423 2,375
覚せい剤取締法 16,964 14,797 12,397 13,549 11,821 12,211
合計 19,219 17,555 15,412 16,231 14,882 15,175

※厚生労働省・警察庁・海上保安庁の統計資料による

2.主な薬物の押収量(kg) 但し、MDMA等錠剤型合成麻薬は(錠)
  平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
ヘロイン 20.9 5.1 0.04 0.1 2.3 2.0
コカイン 16.9 2.5 85.5 2.9 9.9 19.1
あへん 5.8 6.5 2.0 1.0 28.1 19.6
乾燥大麻
(大麻たばこを含む)
256.5 558.2 642.6 652.4 233.8 503.6
大麻樹脂 275.3 323.9 327.5 233.9 98.7 56.9
覚せい剤 442.1 493.5 411.3 122.8 144.0 359.0
MDMA等錠剤型合成麻薬 190,280 393,757 469,483 576,748 195,294 1,278,354

※厚生労働省・警察庁・海上保安庁の統計資料による

政府における取り組み

平成20年8月に、内閣総理大臣を本部長とする「薬物乱用対策推進本部」(注:平成20年12月26日に「薬物乱用対策推進会議」(本部長:内閣府特命担当大臣(薬物乱用対策)に改正)が決定した、「第三次薬物乱用防止五か年戦略」等に基づき、関係省庁が緊密な連携を図り、薬物対策に積極的に取り組んでいます。




「第三次薬物乱用防止五か年戦略」 (目標1から抜粋)

・青少年による薬物乱用の根絶及び薬物乱用を根絶する規範意識の向上




厚生労働省における取り組み

「薬物乱用防止キャラバンカー」の学校等への派遣、各種啓発資材の作成・配布等、関係省庁と緊密な連携の下、「学校・教育の場」、「地域・家庭の場」等における青少年への重点的な啓発活動に取り組んでいます。

(1)全国的な啓発運動の展開

○不正大麻・けし撲滅運動(5月1日〜6月30日)

○「ダメ。ゼッタイ。」普及運動(6月20日〜7月19日)

○麻薬・覚せい剤乱用防止運動(10月1日〜11月30日

(2)薬物乱用防止キャラバンカー(8台)によ学校等での啓発
(3)啓発読本の作成・配布による啓発
(4)若年層での乱用拡大が問題となっているMDMAや大麻等に特化した啓発読本の作成・配布による啓発
(5)違法ドラッグに特化した啓発を街頭ビジョン、ラッピングバスにより実施

1.『ダメ。ゼッタイ。』普及運動等の国民的啓発運動の実施

ダメ。ゼッタイ。

 
【ヤング街頭キャンペーン実施状況】
年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度
実施日 6/28,29 6/26,27 6/25,26 6/24.25 6/23,24
カ所数(カ所) 610 600 620 670 600
参加人数(人) 29,000 31,000 31,000 31,500 28,500

2.薬物乱用防止キャラバンカー(8台)による学校等での啓発

薬物乱用防止教育にキャラバンカーを

3.啓発読本(全小学6年生保護者等)の作成・配布

保護者用啓発読本
   
有職・無職少年向け啓発読本
【全国の小学6年生の全保護者用】
   
【未成年労働者、児童自立支援施設入居者等用】

保護者用啓発読本

 

配布実績

15年度 125万部

16年度 130万部

17年度 132万部

18年度 123万部

19年度 118万部

   

有職・無職少年向け啓発読本

   

配布実績

16年度 46万部

17年度 46万部

18年度 46万部

19年度 46万部

4.若年層の間で乱用拡大が問題となっているMDMA、大麻及び違法ドラッグに特化した啓発リーフレットを全中学1年生に対して配布

[1]平成18年度全中学1年生〜
全高校3年生用
      [2]平成19年度全中学1年生用

啓発リーフレット

     

啓発リーフレット

【特定薬物に特化した啓発資材の配布実績】

○MDMA・大麻乱用防止啓発リーフレット

・平成17年度:700万部(全中学1年生〜全高校3年生)

・平成18年度:120万部(全中学1年生)

○違法ドラッグ乱用防止啓発リーフレット([1])

・平成18年度:716万部(全中学1年生〜全高校3年生)

MDMA・大麻・違法ドラッグ乱用防止啓発リーフレット([2])

・平成19年度:123万部(全中学1年生)

5.違法ドラッグに特化した啓発を街頭ビジョン、ラッピングバスにより実施

・全国6都市(札幌、新宿、渋谷、名古屋、大阪、福岡)で実施

・街頭ビジョンは1ヶ月間放映(20年3月1日〜3月31日)

・ラッピングバスは2ヶ月間の掲出(20年2月1日〜3月31日)

札幌:読売メガビジョン

(新宿:アルタビジョン)

新宿:アルタビジョン
名古屋:名古屋交通バス
大阪:阪急バス ダメ。ゼッタイ。

○お問い合わせ先:医薬食品局監視指導・麻薬対策課啓発推進係


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