自殺企図の再発防止に対する複合的ケースマネジメントの効果
多施設共同による無作為化比較研究(Action-J) | <こころの健康科学研究> |
【研究の背景】 自殺の背景には、健康問題、経済・生活問題、家庭問題などの社会的要因が複雑に関係しています。一方、「過去の自殺未遂」は、自殺の最も強力な危険因子であることがわかっています。 【研究の目的】 そこで、ACTION-Jでは、救急施設に搬送された自殺未遂者に対してケースマネージメントを行い、自殺企図再発防止効果を科学的に検証しています。 【実施の状況】 研究は、救急部と精神科が連携している全国の21医療機関において実施されています。これら施設に救急搬送され入院となった自殺未遂者1120名を、試験介入群、通常介入群の2群に割り付けて介入の効果を検討する多施設共同無作為化比較試験です。 【研究の意義】 自殺未遂者に対する再企図防止の実効性の高い介入方法を得ることができ、今後の自殺防止対策に大きく寄与することが期待されます。また、ACTION-Jは世界に類例をみない大規模研究として国際的にも高い注目を浴びています。 |
平成18年6月22日に研究倫理委員会により UMIN-CTRにて臨床試験登録 |