厚生労働省

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HIV感染症の治療開発に関する研究

<エイズ対策研究>

【これまでにすでに分っていたこと、達成されていたこと】

HIVに対する薬剤が開発がされてから、先進国ではエイズの発症者や死亡する患者が激減した。しかしこれらの薬剤に耐性を示すHIVが出現し、治療が困難な状況が出てきた。

【今回の成果】

耐性ウイルスに有効な新たな薬剤の開発と免疫療法の開発によるHIV感染症の治療開発を試みた。その結果、HIVプロテアーゼ阻害とプロテアーゼ二重体化阻害という2つ機序を有する薬剤であるDarunavir(PREZISTA)の開発実用化(平成18年に実用化、日本では平成19年に認可)をもたらした。また現在2種類の薬剤の臨床試験が実施されるに至っている。

一方免疫療法の開発を行うために、HIV-1の増殖を強く抑制する細胞傷害性T細胞とHIV-1に結合しウイルスを中和する抗体を明らかにし、その結果、1種類の中和抗体の臨床試験が開始された。
さらに臨床試験をめざして、多くの薬剤候補、抗体・T細胞の前臨床試験を展開している。

【今回の成果の意義】

新たなHIV治療薬を開発し、エイズ治療に貢献できた。また今後治療薬として期待できる薬剤、免疫療法が臨床試験に入った。

1) 新しいエイズ治療薬Darunavirの開発・実用化に成功

1) 新しいエイズ治療薬Darunavirの開発・実用化に成功

2) エイズ治療薬4’-Ed4TとElvitegravir (EVG)の開発

2) エイズ治療薬4’-Ed4TとElvitegravir (EVG)の開発

3) HIV-1中和抗体(C25)によるエイズ免疫療法の開発

3) HIV-1中和抗体(C25)によるエイズ免疫療法の開発

4) 強い機能を持った細胞傷害性T細胞による免疫療法の開発

4) 強い機能を持った細胞傷害性T細胞による免疫療法の開発


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