厚生労働省


格差解消に向けたG8労働・雇用大臣の決意

格差解消に向けたG8労働・雇用大臣の決意
〜2008年G8労働大臣会合〜

2008年5月11日から13日まで、新潟市でG8労働大臣会合が開催されました。

〈2008年G8労働大臣会合ロゴマーク〉

赤い円は日本海に輝く太陽、青い波は新潟から臨む日本海、緑の波は新潟平野の田園風景をイメージし、G8労働大臣会合開催地“NIIGATA”を表すとともに、すべての働く人々の幸せを目指し、豊かな勤労者生活(赤)と持続的な社会と地球環境の調和(青と緑の波)というメッセージを表現しています。

G8労働大臣会合とは

G8労働大臣会合は、G8(日、米、英、仏、独、伊、加、露)の労働・雇用担当大臣、EU(欧州連合)の雇用・社会問題・機会均等担当委員、ILO(国際労働機関)及びOECD(経済協力開発機構)の代表者をメンバーとし、先進各国に共通する労働問題について討議する場として、年1回サミット開催国で開催される閣僚会合です。


今回の参加国は

G8労働大臣会合のメンバー国・機関であるG8(日、米、英、仏、独、伊、加、露)、EU、ILO、OECDに加え、今回の会合には、アウトリーチ国(招待国)としてインドネシアタイが参加しました。

朱鷺メッセをバックに記念撮影

会合の議題は

グローバル化と長寿化を背景に、「溌溂(はつらつ)とした持続可能な社会の実現に向けたベストバランスを求めて」をメインテーマとし、次の3つのサブテーマに分けて個人の人生の充実を図るための方策を議論しました。

議長を務める舛添厚生労働大臣

(1) 長寿化と調和したバランスよい人生の実現(個人レベル)

(2) 労働弱者・地域間格差に対する政策的寄与(社会レベル)

(3) 持続可能なグローバル社会への課題とG8の貢献(グローバル社会レベル)


会合の成果は

3日間にわたる会合日程において、ソーシャルパートナー(国際的労使団体)との対話、3つのセッションにおける議論を経て、最終日の総括討議において本会合の成果文書である「議長総括」が取りまとめられました。

議長総括のポイントは

G8各国の経済・生活は平均としては高水準であるものの、一方では格差が拡大していることから、平均像ではなく個別の労働者一人ひとりに着目した対応が必要という点が合意されました。

現下の経済情勢、金融市場の動向、労働分配率の低下等を踏まえ、生活・賃金水準や格差解消が課題であることが示された議長総括は、「格差解消に向けたG8労働・雇用大臣の決意」であると言えます。

また、持続可能な社会を実現するためには経済的発展、社会的発展、環境保護の3要素が柱になるとの認識のもと、グローバル社会が直面する諸課題に共に取り組むことが確認されました。とりわけ、環境問題に対応した労働政策の推進がG8の枠組みでは初めて取り上げられ、メンバーの総意として「新潟宣言」が盛り込まれました。

<新潟宣言>

政府、使用者、労働者は成長、雇用、生産性及び環境問題の相互のバランスをとるために協力する必要がある。職場レベルの社会対話、社会協力はこの目的に向けた重要な寄与となる。この活動を促進することが、我々の「新潟宣言」である。

産業実演(曲げわっぱ)

新潟で開催されたことの意義は

北海道・洞爺湖サミットの関係閣僚会合が日本各地で開催される中、G8労働大臣会合は、地元の協力のもと新潟市朱鷺メッセを会場として開催されました。


地元主催歓迎行事での地元のとび職人によるはしご乗りや子どもたちの樽砧(たるきぬた)の演奏、さらには朱鷺メッセ内での地元産業実演、展示など、地域をあげて会合参加者を歓迎し、元気で明るい新潟がアピールされました。地元の方々の「おもてなし」の心と地域の様々な魅力の情報発信により、「新潟」が開催地として参加者の心に強く残る会合となりました。今後の国際都市としての新潟の発展が期待されます。

歓迎行事で披露された子どもたちの(たる) (きぬた)

2008年G8労働大臣会合新潟開催の詳しい内容については、G8労働大臣会合2008ウェブサイト(厚生労働省大臣官房国際課)をご覧ください。

また、会合の様子は政府インターネットテレビ(21ch地球環境・サミット)でもご覧頂けます。


お問い合わせ

厚生労働省大臣官房国際課


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