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がん対策基本法の成立後10年の節目を前に、「がんサミット」を初開催、塩崎厚生労働大臣は「がん対策加速化プラン」を年内に策定すると発表しました。

写真(2015年6月1日)

2015年6月1日
丸ビルホール(千代田区丸ノ内)
がん対策基本法の成立後10年の節目を前に、「がんサミット」を初開催、塩崎厚生労働大臣は「がん対策加速化プラン」を年内に策定すると発表しました。

 がん対策基本法の成立後10年の節目を前に、厚生労働省主催による「がんサミット」を初めて開催しました。
 イベント冒頭に塩崎大臣から開会の挨拶が行われ、続いて、安倍内閣総理大臣から預かった「もっとも早いスピードで高齢化が進む日本が、がんとどのように向かい合い、克服していくか、一つのモデルを発信していくべき立場にあります。新しいプランによって、がんの克服に向けて取り組みを加速し、健康寿命をさらに伸ばしていきたい」とのメッセージを紹介した後、「がん対策加速化プラン」の年内の策定をすることを発表、「がん予防を進め『避けられるがんを避ける』こと、『治療・研究』を推進し死亡者数の減少につなげていくこと、『がんとの共生』を進めて『がんと共にいきる』ことを3本の柱として、具体的な施策を検討していく」との考えを示しました。
 その後、サミットでは、国会がん患者と家族の会代表世話人の尾辻秀久参議院議員をはじめとする関係者の方々のご挨拶に続き、がん対策の有識者による基調講演やパネルディスカッションなどが行われ、盛況のなか閉会しました。
(健康局 がん対策・健康増進課)

◇たばこに関する統計はこちらに掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21/kenkounippon21/data05.html#c05

写真(2015年6月1日)
会場の様子


写真(2015年6月1日)

「パネルディスカッションで体験談をもとにトークをする小出さん(右)と有森さん(左)」

「2020年、スモークフリーの国を目指して 〜東京オリンピック・パラリンピックに向けて〜」をテーマにしたパネルディスカッションに参加した有森裕子さん(いきいき健康大使、女子マラソン五輪メダリスト)と小出義雄さん(有森さん元指導者)。トークのなかで、有森さんは現役だった当時、監督の小出さんに「禁煙をしてほしい。たばこの煙が健康の害になるだけではなく、スポーツ選手にとってトレーニングにも影響してしまう」と伝え、小出さんが禁煙したことを披露しました。ほかにも、さまざまなエピソードを交えトークを展開、2020年の東京オリンピックに向けて「東京をタバコの吸い殻が一本もない街にして、世界中から来た人たちが、やっぱり日本はすごいとなってほしい。そうすれば、日本の評価がどんどん高くなると思う(小出さん)」、「皆さんが健康になるために、たばこを吸う人も禁煙や健康について考える、また、吸わない人はもっと健康になる、そんな世の中になれば良いと思う(有森さん)と伝えました。


写真(2015年6月1日)

 トークディスカッションでは、冒頭、司会の中川恵一氏(東京大学医学部附属病院放射線科准教授)から、がん対策の現状の問題点や解決すべき課題などの説明がされました。
 今回は「患者が求めるがん医療の実現に向けて」をテーマに議論。アメリカでのがん対策の現状、地域における緩和医療の均てん化、難治がんに対するドラッグラグの解消、小中学校などでのがん教育の推進、小児がんの長期経過観察と小児がん拠点病院の整備、地方自治体のがん対策の問題点などについて、がん患者、がん患者を支える方、地方自治体の医療政策担当者などの立場から、さまざまな発言がありました。
 最後に、中川氏は「患者が求めるがん医療の実現に向けて、がん対策のさらなる推進が必要である」という言葉で締めくくりました。

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