平成23年4月1日から献血の可能年齢等(採血基準)が変わります
平成23年4月1日からの変更点は、次のとおりです。
新旧対照表ダウンロード(PDF:137KB)
【主な変更点】
1 男性に限り、400ml献血が17歳から出来るようになります。
2 男性に限り、血小板成分献血が69歳まで出来るようになります。
(ただし、65歳から69歳までの方については、60歳から64歳までの間に献血の経験がある方に限られます。)
3 男性に限り、献血可能な方の血色素量の下限値を引き上げます。
【Q&A】
1 400ml献血の可能年齢を18歳から17歳になぜ引き下げたのですか?
3 現在65歳ですが、60歳から64歳までの間に献血をしていません。もう献血することは出来ないのですか?
【主な変更点】
1 男性に限り、400ml献血が17歳から出来るようになります。
これまで400ml献血は男女ともに18歳以上から可能でしたが、男性に限り、17歳以上からに変更となります。
※女性については、これまでどおり18歳以上からとなります。
2 男性に限り、血小板成分献血が69歳まで出来るようになります。
これまで血小板成分採血は男女ともに54歳まで可能でしたが、男性に限り、69歳までに変更となります。
(ただし、65歳から69歳までの方については、60歳から64歳までの間に献血の経験がある方に限られます。)
※女性については、これまでどおり54歳までとなります。
3 男性に限り、献血可能な方の血色素量の下限値を引き上げます。
・200ml全血採血 「12g/dL」 → 「12.5g/dL」
・400ml全血採血 「12.5g/dL」 → 「13g/dL」
・血色素量(ヘモグロビン量)は、血液の濃さです。
・ヘモグロビン量には個人差があり、その日の体調によっても多少変化します。
そのため、献血される方の健康を守るため、献血の前に基準を満たすか検査を行っています。
4 健康診断の方法から血液比重検査を削ります。
これまで「血液比重」若しくは「血色素量」を献血前に採血し測定していましたが、「血色素量」での測定が一般的となったため、「血液比重」の項目を削ります。
※4月以降も、これまでどおり献血前に採血し「血色素量」の測定を行います。
【Q&A】
1 なぜ、400ml献血の可能年齢を18歳から17歳に引き下げたのですか?
近年、わが国では、10〜20歳代の若年層の献血率が人口減以上に低下しています。
この献血率低下の一因として、輸血による副作用の発生リスクを減らすため、400ml献血由来の血液製剤の需要が増加している一方で、16・17歳の方は200ml献血しかできないことが挙げられていました。
このため、現行の採血基準を見直し、まずは17歳男性の方が安全に400ml献血を行うことが可能か、主に医学的見地からの検証を平成21年の「採血基準の見直しの検討に係るワーキンググループ」において行いました。
日本赤十字社による年齢別の採血副作用発生率データ等から判断すると、400ml献血について、18・19歳男性と比較して採血副作用発生率に有意な差はなく、17歳男性への年齢下限拡大は可能であるとされました。
その他の年齢層(16歳男女及び17歳女性)については、引き続き検討を要するとされております。
2 献血する量が違うと体への影響は違うのですか?
人間の血液の量は、体重の約13分の1と言われています。血液の量の12%を献血していただいても医学的には問題がなく、皆さまにお願いしております献血の量は安全なものですので、ご安心ください。(体重ごとの血液の目安は、下の「血液量の目安」をご覧ください)
あなたの体重は |
血液の量 |
採血可能な血液の量 |
---|---|---|
50kg |
3800mL |
450mL |
65kg |
5000mL |
600mL |
78kg |
6000mL |
720mL |
また、献血後の血液の「量」は、水分を摂取することにより短時間で回復します。血液の「成分」が回復する速さは、その成分によって異なります。
回復する速さには個人差がありますが、目安として、血漿成分は約2日、血小板成分が約4〜5日、赤血球は約2〜3週間で回復します。
3 現在65歳ですが、60歳から64歳までの間に献血をしていません。もう献血することは出来ないのですか?
誠に申し訳ございませんが、献血にご協力いただくことは出来ません。
しかしながら、献血への協力は、献血行為だけで成り立っているわけではありません。献血の意義や重要性を広く伝えて頂くことも献血への協力の一つです。引き続き、温かいご理解とご協力をお願いいたします。
4 400ml献血と成分献血の違いはなんですか?
200mL献血や400mL献血(全血献血)は、血液中の全ての成分を献血していただく方法です。
一方、成分献血とは成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法で、成分採血は身体への負担も軽く、多くの血漿や血小板を献血していただける特長があります。
5 女性の採血基準は変わらないのですか?
今回の改正では変わりません。
女性については、引き続き、エビデンス(根拠)を収集し、安全に行えるかどうか検討を行う予定です。
6 献血した血液はどのように使われているのですか?
献血した血液は、赤十字血液センターにおいて各種ウイルス抗原・抗体検査等を行い、輸血用血液製剤(全血製剤・血小板製剤など)や血漿分画製剤(アルブミン製剤など)となり、患者さんの元に届けられています。
血液製剤の多くは、50歳以上の患者さんに使用され、その多くは病気(がんや白血病)の治療や事故などによる大量出血時に使用されています。
PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。
Adobe Readerは無料で配布されています。(次のアイコンをクリックしてください。) Get Adobe Reader