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血液製剤の平均的使用量について

血液製剤の平均的使用量について
(平成16年12月27日)
(薬食発第1227001号)
(各都道府県知事あて厚生労働省医薬食品局長通知)

 血液事業の推進については、平素より格別の御高配を賜っているところである。
 さて、厚生労働省では、平成16年7月、より安全・安心な輸血医療が行われることを目指し「輸血医療の安全性確保のための総合対策」を取りまとめた。同対策では、血液製剤の安全性の向上、国内自給を基本とする安定供給の確保及び医療安全の観点から、血液製剤の適正使用を推進することとしており、輸血医療を行う医療機関に対して、適正使用に関する取組を一層強化するよう要請することとしているところである。
 この一環として、厚生労働省では、今般、医療機関ごとの血液製剤使用量について調査を実施し、その結果を基に病院機能別の血液製剤の標準的使用量を表I及び表IIのとおり取りまとめた。この表では、病床規模、全身麻酔手術件数、心臓手術件数等を指標として病院機能を分類し、各分類パターンごとに一床当たりの年間血液製剤使用量を表している。
 ついては、貴職におかれては別添「我が国における血液製剤の平均的使用量に関する研究」(報告)の内容を御了知の上、貴管下医療機関に対し、下記について周知徹底願いたい。
 また、同報告によると、我が国では、諸外国に比して、赤血球使用量に対するアルブミンや新鮮凍結血漿(FFP)の使用量が多いことから、貴管下医療機関に対して、一層の適正使用を図るよう併せて周知願いたい。


 各医療機関は、血液製剤の使用に当たっては、個々の症例に必要な相応量は当然とするも、表I及び表IIに掲載された病院機能分類パターンを参照し、自らの施設に合致するパターンの年間使用量の50パーセント値を参考とすること。

 記の1において参照する年間使用量の90パーセント値を既に超過している製剤については、当該施設内で使用量の多い原因を検討すること。

 (別添報告書 略)


血液製剤の平均的使用量について
(平成16年12月27日)
((社)日本医師会・(社)日本歯科医師会・(社)日本薬剤師会・(社)日本看護協会・(社)日本病院会・(社)全日本病院協会・(社)全国自治体病院協議会あて厚生労働省医薬食品局血液対策課事務連絡)

 日頃より、血液行政の推進に御尽力いただき御礼申し上げます。
 さて、厚生労働省では、平成16年7月、より安全・安心な輸血医療が行われることを目指し「輸血医療の安全性確保のための総合対策」を取りまとめました。同対策では、血液製剤の安全性の向上、国内自給を基本とする安定供給の確保及び医療安全の観点から、血液製剤の適正使用を推進することとしており、輸血医療を行う医療機関に対して、適正使用に関する取組を一層強化するよう要請することとしているところです。
 この一環として、厚生労働省では、今般、医療機関ごとの血液製剤使用量について調査を実施し、その結果を基に各都道府県知事に対して、別添のとおり通知いたしました。ついては、貴会におかれても御了知の上、貴会会員への周知方よろしくお願いいたします。

 (別添 略)


血液製剤の平均的使用量について
(平成16年12月27日)
(各地方厚生(支)局あて厚生労働省医薬食品局血液対策課事務連絡)

 日頃より、血液行政の推進に御尽力いただき御礼申し上げます。
 さて、厚生労働省では、平成16年7月、より安全・安心な輸血医療が行われることを目指し「輸血医療の安全性確保のための総合対策」を取りまとめました。同対策では、血液製剤の安全性の向上、国内自給を基本とする安定供給の確保及び医療安全の観点から、血液製剤の適正使用を推進することとしており、輸血医療を行う医療機関に対して、適正使用に関する取組を一層強化するよう要請することとしているところです。
 この一環として、厚生労働省では、今般、医療機関ごとの血液製剤使用量について調査を実施し、その結果を基に各都道府県知事に対して、別添のとおり通知いたしました。ついては、貴局におかれても御了知の上、貴管内関係機関への周知等、特段の御配慮をお願いいたします。

 (別添 略)



表I  病床数・4病院機能分類別の年間血液製剤使用量

利用方法
 1. 下表中の自施設の病床数と病院機能分類パターンから自施設に該当するパターンを求める。該当パターンがない施設は表IIを使う。
 2. 該当パターン行の右には1床当りの年間使用量が表示されているので,自施設の1床当りの年間使用量と比較する。
 3. 例えばMAP50%値2.9とは対象施設の50%,半数の施設が1床当り2.9単位以下の使用量であることを示す。

 注)・ 各製剤の使用量は1床当りの年間使用量で表してある。
全麻手術件数の分類は1床当りの件数である。

病院機能分類パターン MAP(U) FFP(U) PC(U) アルブミン(g)
病床 全麻 心臓 造血 血漿 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値
なし なし なし なし 1.6 6.2 0.3 2.3 0.8 6.4 15 76
なし なし なし 2.9 7.1 0.6 3.0 0.9 5.0 18 65
なし なし 5.0 9.5 1.3 6.8 1.3 9.5 28 119
なし なし なし 3.5 8.1 0.7 4.2 1.0 5.5 16 69
なし なし 6.5 22.0 6.7 22.0 2.9 36.5 52 223
なし なし なし 3.5 5.9 1.3 3.7 1.6 5.4 28 55
なし なし 4.2 6.4 1.9 5.1 2.6 8.6 34 92
なし 6.1 18.9 4.1 18.8 3.5 16.3 21 87
なし なし なし 4.7 7.5 1.6 5.0 2.6 12.0 31 76
なし なし 5.2 8.5 2.9 7.2 4.6 15.2 44 97
なし 9.8 14.4 4.9 9.5 23.9 49.2 49 150
なし なし 6.7 10.6 3.8 11.3 4.8 19.0 43 64
なし 8.8 15.7 5.3 15.1 7.3 16.0 56 145
11.2 19.4 7.4 16.9 20.3 59.5 68 153
なし なし 5.8 9.9 3.7 6.6 9.9 24.1 47 94
なし 7.4 13.0 5.8 11.3 7.6 17.2 60 104
10.0 14.3 7.7 17.0 23.6 43.4 75 134
 
病院機能分類パターン グロブリン(g) FFP/MAP (アルブミン/3*)/MAP ((アルブミン/3*)+FFP)/MAP
病床 全麻 心臓 造血 血漿 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値
なし なし なし なし 1.4 9.8 0.18 1.16 3.26 14.47 3.14 13.61
なし なし なし 1.4 5.3 0.21 0.81 1.92 6.86 2.22 7.21
なし なし 2.2 10.0 0.34 1.20 2.84 8.85 2.92 9.58
なし なし なし 1.3 5.9 0.25 0.98 1.53 5.34 1.74 6.21
なし なし 2.9 5.7 0.54 1.70 2.00 5.80 2.45 7.44
なし なし なし 2.0 5.6 0.36 0.98 2.53 5.54 3.01 5.85
なし なし 2.4 6.4 0.46 1.08 2.48 5.79 2.87 6.60
なし 1.7 4.8 0.62 1.63 1.19 3.18 1.93 3.76
なし なし なし 2.7 5.5 0.32 1.02 1.85 4.64 2.40 5.20
なし なし 3.5 7.6 0.55 1.22 2.33 4.68 3.04 5.40
なし 4.5 10.3 0.48 0.87 2.04 4.67 2.40 5.32
なし なし 2.3 5.0 0.56 0.93 1.60 4.09 2.37 4.76
なし 3.6 6.7 0.64 1.25 1.92 4.42 2.74 6.06
6.2 17.8 0.80 1.35 1.73 5.17 2.59 6.40
なし なし 3.7 11.7 0.49 1.14 2.24 4.57 2.76 5.15
なし 4.8 8.9 0.79 1.15 2.07 6.19 2.68 7.01
6.5 12.1 0.74 1.42 1.81 4.23 2.67 5.38
*  アルブミン3gをFFP1単位に相当するとして算出

病院別,病院機能別分類
病院機能(略称) 分類
一般病床規模(病床) 小:20-199床 中:200-499床 大:500床以上
全麻手術件数(全麻)  なし
少: 2.00件未満/年・病床当り
多: 2.00件以上/年・病床当り
心臓手術(心臓)  なし   有
造血幹細胞移植(造血)  なし   有
血漿交換(血漿)  なし   有



表II  病院機能分類別の血液製剤使用量

利用方法
 1. 下表中の自施設の病床数と病院機能分類パターンから自施設に該当するパターンを求める。
 2. 該当パターン行の右には1床当りの年間使用量が表示されているので,自施設の1床当りの年間使用量と比較する。
 3. 例えばMAP50%値3.1とは対象施設の50%,半数の施設が1床当り3.1単位以下の使用量であることを示す。

 注)・ 表中の各製剤の使用量は1床当りの年間使用量で表してある。
全麻手術件数の分類は1床当りの件数である。
表Iに該当パターンがない施設が対象となるが,病床数が「大」で全麻が「なし」に該当する施設は少数であることから平均使用量算出から除外してある。
90%値は該当施設数が11件以上ある場合のみ算出した。

機能パターン MAP(U) FFP(U) PC(U) アルブミン(g)
病床 全麻 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値
なし 1.6 6.2 0.3 2.3 0.8 6.6 15 76
3.1 7.7 0.7 3.8 1.0 6.9 19 70
3.8 10.1 1.0 9.3 1.3 10.1 22 90
なし 0.1 0.1 0.4 3 26
4.2 7.0 1.8 5.0 2.5 8.8 30 74
5.8 12.4 3.2 9.5 5.7 23.0 42 105
4.1 9.9 1.5 7.5 6.2 28.8 20 91
9.3 13.9 6.5 14.1 19.5 38.9 69 131
 
機能パターン グロブリン(g) FFP/MAP (アルブミン/3*)/MAP ((アルブミン/3*)+FFP)/MAP
病床 全麻 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値 50%値 90%値
なし 1.4 9.9 0.17 1.20 3.24 14.51 3.16 13.63
1.5 5.7 0.24 0.90 1.96 7.10 2.26 7.28
1.7 6.8 0.31 1.21 1.64 5.48 1.84 6.23
なし 0.4 0.31 4.91 6.76
2.1 6.1 0.41 1.03 2.27 5.52 2.80 5.88
3.3 7.6 0.53 1.16 1.99 4.48 2.65 5.35
2.5 6.4 0.54 1.06 1.37 5.69 1.67 6.51
5.8 11.8 0.72 1.32 1.84 4.40 2.67 5.37
*  アルブミン3gをFFP1単位(U)に相当するとして算出

病院別,病院機能別分類
病院機能(略称) 分類
一般病床規模(病床) 小:20-199床 中:200-499床 大:500床以上
全麻手術件数(全麻) なし
少: 2.00件未満/年・病床当り
多: 2.00件以上/年・病床当り

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