厚生労働省

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定例事務次官記者会見概要

(H21.06.18(木)14:01〜14:09 省内会見場)

【広報室】

《次官等会議等について》

(次官)

厚生労働省の案件は特に報告することはございません。

《質疑》

(記者)

衆議院本会議で臓器移植法改正4法案の内、A案が可決されましたが、これについて次官の感想をお聞かせ下さい。

(次官)

臓器移植法が成立して、その中に見直しの規定があり、いくつかの案が国会に出ていましたが、議論が煮詰まらずに来たところであります。この問題は人の死生観、あるいは倫理観に関わる非常に難しい問題を含んでおりますので、そういう意味で慎重な議論が行われたのだと思います。今日、そういう中での議論を踏まえて、一つの案につきまして国会の意志、衆議院の意志が示されました。更には参議院で審議をされることになりますが、最終的に国会の意志として法改正がなされましたら、私どもとしてはその意志を体して的確な実施に努めていくことになるかと思います。まずは、参議院での次の議論を見守りたいと思っています。

(記者)

14日に村木雇用均等・児童家庭局長が大阪地検に逮捕されました。事務方のトップとして次官のコメントをお願いします。

(次官)

障害者郵便割引制度を巡りまして厚生労働省の職員が二人逮捕されたわけでありますが、誠に遺憾なことであると思っております。まだ真相解明の途中でありますので、私どもとしては検察当局の真相解明を待って厳正に対応をしていきたいと思っています。

(記者)

戸井田大臣政務官が辞任された受け止めと、後任をおかないで金子大臣政務官お一人ということになりますが、この体制についての御感想をお願いいたします。

(次官)

内閣としての大臣政務官の任免にかかる問題ですので、事務方の私がコメントするのはいかがかという感じがしております。おそらく、戸井田大臣政務官は御自身の政治信条というものに従って行動を起こされたと思います。金子大臣政務官がいらっしゃいますので、私どもとしては金子大臣政務官に厚生労働省全体の担当大臣政務官として一緒にお仕事していく、お仕えをしていくと思っております。

(記者)

村木前雇用均等・児童家庭局長の件ですが、真相解明はまだだということですが、人事で局長を交代させて新しい方を付けたのですが、このタイミングでこうした人事を行った理由をお聞かせください。

(次官)

雇用均等・児童家庭局では、育児介護休業法の改正案を国会に提出し、審議をしていただいております。これが衆議院の委員会では全会一致で可決いたまして、本会議を経て参議院に送られるということになりますが、参議院サイドでは野党側の理事から「法案審議の時に担当局長がおらず、代行という形はいかがか」という意見も出ていると聞いておりましたので、法案を提出している役所として法案の答弁を責任ある形で答えられるようにということで今回の人事発令をいたしました。

(記者)

一昨日、骨太の方針2009の原案が経済財政諮問会議で示されましたが、その中で、社会保障費2,200億円の抑制については明確な形で否定していないのですがこれについて評価をお願いいたします。

(次官)

「骨太の方針2009」において、予算編成に係る部分についての書き方は、「骨太の方針2006」を踏まえてという形になっていますが、その「骨太の方針」の中には、5年間でプライマリーバランスを回復し、そのプロセスでは社会保障関係では一兆一千億円削減するというものがありました。単純に5で割りますと毎年2,200億円、自然増を削減することになりますが、今回の「骨太の方針」の中では、そういうことを踏まえつつ経済社会の様々な要請に対応する旨の文言が入っておりますし、更に、追加で出されました麻生総理からの文書では「安心社会実現会議」の議論を踏まえてそういう分野での予算、人的資源の配慮も言われれておりますので、トータルとして見ると、相当厚生労働省関係の予算については配慮された中身になっていると思っております。ただ、これにつきましては政府・与党で一体的に決めてきましたが、昨日の政審ではその辺の書き方を巡ってかなり意見があり、政調会長一任ということで終わっておるとのことであります。かなり意見があったということですし、一任された政調会長もいろいろお考えではないかと思います。また、党手続きの最終である総務会もまだ通っておりませんので、そこに向けて政府・与党でどういう調整がなされるかということもあり、ある意味で政治的な課題でもありますのでその成り行きを見守りたいと思っております。

(了)


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