厚生労働省

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厚生労働省発表

平成21年9月7日


職業安定局地域雇用対策室地域雇用指導係(担当・内線)

参 事 官        三浦 知雄  (5863)

企 画 官        福士  亘   (5319)

室長補佐        佐藤 賢一郎(5865)

代表電話      03(5253)1111

F A X         03(3502)0516

雇用失業情勢の厳しい地域の雇用創出を支援!

−パッケージ関連事業・平成21年度第2次採択地域を決定−


○雇用失業情勢の厳しい地域において雇用機会を創出することを目的とした「地域雇用創造推進事業(パッケージ事業)」及び「地域雇用創造実現事業」等の実施地域の募集を行い、採択地域を決定した。
○ パッケージ事業の採択地域は4箇所(秋田県仙北市(あきたけんせんぼくし)、熊本県荒尾市(くまもとけんあらおし)、鹿児島県肝属郡南大隅町(かごしまけんきもつきぐんみなみおおすみちょう)、沖縄県名護市(おきなわけんなごし)、地域雇用創造実現事業の採択地域は1箇所(鹿児島県伊佐市(かごしまけんいさし))である。
○ 今後、これらの地域において、地域の市町村、都道府県、経済団体等から構成される地域雇用創造協議会が、地域で求められる人材の育成や地域ブランド商品の開発など地域の雇用機会を波及的に増大させる効果が見込まれる事業等を実施することとなる。

1. 厚生労働省は、雇用失業情勢の厳しい地域において、地域の関係者の創意工夫や発想を活かして雇用創出を図ることを目的に、地域の市町村、都道府県、経済団体等が設置した協議会より、地域で求められる人材の育成や就職を促進するための事業の提案を受け付け、そのうちの雇用創造効果が高いと認められる事業の実施を、厚生労働省から提案した協議会へ委託する地域雇用創造推進事業(パッケージ事業)を平成19年度より実施している。

2. また、平成20年度よりパッケージ事業を実施する地域において、より効果的に雇用創出を図ることを目的に、パッケージ事業を実施する協議会が、地域求職者を雇い入れ、地域ブランド商品の開発や地場産品の販路開拓など、地域の産業及び経済の活性化等を通じて波及的に雇用機会を増大させる効果が見込まれる事業を実施する地域雇用創造実現事業、また、パッケージ事業を実施する協議会が作成した事業計画に基づき、パッケージ事業による支援を受けた地域求職者等が、地域の産業及び経済の活性化に先導的な役割を果たす事業者として創業した場合等に、当該創業者等が要した費用の一部を助成する雇用創造先導的創業等奨励金を実施している。

3. 当該パッケージ関連事業の実施地域の募集を、平成21年6月11日から7月10日までの期間実施し、応募地域について厚生労働省に設置した第三者委員会による審査を行った結果、パッケージ事業として4箇所、地域雇用創造実現事業として1箇所の地域を採択することとした。なお、雇用創造先導的創業等奨励金は応募地域はなかった。

4. 今後、パッケージ事業採択地域において、事業の実施に必要な地域再生法に基づく地域再生計画の認定など所要の手続きを経た後、12月1日より事業を開始する予定である。また、地域雇用創造実現事業採択地域は、既にパッケージ事業を実施しており、10月以降速やかに事業を開始する予定である。
なお、引き続き実施している地域と合わせ、本年度におけるパッケージ事業の実施地域は全部で107地域、地域雇用創造実現事業の実施地域は全部で54地域、雇用創造先導的創業等奨励金の実施地域は全部で2地域となる。

5. 今回採択した地域の概要は以下のとおりである。

パッケージ事業

1 秋田県仙北市(あきたけんせんぼくし)
「観光産業を活かした雇用機会の創出」
仙北市は、秋田県の東部中央に位置し岩手県と隣接している地域である。当該地域は、豊かな自然を背景とした歴史・文化を活用した観光産業の振興等に取り組んでおり、増加傾向にある外国人観光客とのコミュニケーション能力を有する人材、地場の食材を用いた新たな特産品を創作する人材、地元特産品の販路拡大を行う人材等を育成するためのセミナー等を実施することにより、観光、農林業、商業分野での就職を促進し、雇用機会の増大を目指す。

2 熊本県荒尾市(くまもとけんあらおし)
「マイスター育成雇用創出プロジェクト」
荒尾市は、熊本県の西北端に位置し、北は福岡県大牟田市と隣接、西は有明海に面した県境の町である。当該地域は、ジャンボ梨の「新高」栽培を中心とする農業、有明海の干潟を利用した海苔栽培等の水産業、炭鉱社宅跡地を活用したレジャー施設「グリーンランド」をはじめとする観光業に特色がある。かつては大牟田市とともに日本有数の産炭地域として発展していたが、平成9年の閉山以来産業の停滞、雇用機会の不足が続いている。このような情勢を改善するため、農工連携、農商連携、福祉サービス分野に重点をおいて、新技術を活用した事業展開に必要な人材、飲食業において地元特産品等を活かすことのできる人材、介護事業分野において即戦力となる人材を育成するセミナー等を実施することにより、関連分野での就職を促進し、雇用機会の増大を目指す。

3  鹿児島県肝属郡南大隅町(かごしまけんきもつきぐんみなみおおすみちょう)
「最南端の地域資源を活用した雇用創出プロジェクト」
南大隅町は、鹿児島県東部の大隅半島最南端に位置し、九州本島最南端の町である。農畜産物をはじめ地域にある資源を活かした「地域産業の高付加価値化」により、確実に事業成功に結び付け、その数を少しずつ増やすといった視点から産業の育成に取り組んでおり、農産物等の加工技術を有する人材、地元の蜜蝋やハーブを使用した化粧品作りの知識や技術を有する人材、野菜・果樹等の栽培技術を有する人材等を育成するセミナー等を実施することにより、関連分野での就職を促進し、雇用機会の増大を目指す。

4  沖縄県名護市(おきなわけんなごし)
「『金融・情報特区』に対応した体系的人材育成事業」
名護市は、沖縄県本島の北部地域に位置し、北部地域の中核都市である。平成14年に沖縄振興特別措置法による、日本唯一である金融業務特別地区、また情報通信業務特別地区の指定を受け、情報通信・金融関連企業の誘致を積極的に推進するなど地域経済の活性化に取り組んでおり、情報通信関連産業を担う人材、金融関連産業を担う人材、BPO(アウトソーシング)産業等を担う人材を育成するセミナー等を実施することにより、関連分野での就職を促進し、雇用機会の増大を目指す。

地域雇用創造実現事業

鹿児島県伊佐市(かごしまけんいさし)
「伊佐の地域資源を活用したブランド特産品の開発」
伊佐市は、鹿児島県の最北端に位置し、伊佐米、黒豚、伊佐ヒノキ等の地場産品を有する地域である。当該地域は、地場産品の生産(1次産業)、加工(2次産業)、販売(3次産業)等を通じた産業の6次産業化に取り組んでおり、ブランド米「伊佐米」を製粉、米粉を活用した米粉製品の開発及び地域のブランド「黒豚」を活用した特産品開発、販路開拓等の事業を実施することにより、地域経済の活性化を図り、雇用機会の増大を目指す。

(参考)

○ 制度の概要(PDF:164KB)

○ 採択地域の一覧(PDF:121KB)

○ 採択地域の概要

 ・ 地域雇用創造推進事業(パッケージ事業)(PDF:181KB)

 ・ 地域雇用創造実現事業(PDF:110KB)

 

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