厚生労働省

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おわりに

本モニター報告は平成19年度で29回目となったが、報告件数において上位を占める製品のうち、小児科領域におけるタバコの誤飲事例は依然として全報告事例の3割以上を占め、医薬品・医薬部外品の誤飲では入院事例が毎年報告されている。また、次亜塩素酸系(塩素系)の洗浄剤・漂白剤と酸性洗浄剤の混合による塩素ガス発生についても広く注意喚起が行われているが、幸い死亡事故はないものの、いまだにガス発生事例が報告されている。その他にも、防水スプレー等、使用方法を誤ると重篤な事故が発生するおそれのある製品の事例が報告されている。製造事業者等におかれては、本報告書の事例等を参考に、より安全性の高い製品の開発に努めるとともに、消費者に対する一層積極的な情報伝達を行い、適正使用の推進を図ることをお願いしたい。消費者におかれても、本報告を契機に家庭用品によって発生しうる健康被害の危険性について留意し、購入時の製品選択や適正使用の重要性を認識していただきたい。

新たな家庭用品が次々に開発され、これら新製品による健康被害事例が毎年散見される。新製品では、その危険性について消費者が十分認識できていないため、思わぬ健康被害につながる可能性がある。新製品の開発にあたっては、公開されている各種化学物質のデータベース類を活用して、使用する化学物質の有害性情報の徹底した収集を行うことが必要である。また、当室においても化学物質や家庭用品の安全性に関してホームページにおいて各種情報を提供しているので適宜御参照いただきたい。

(参考)家庭用品・化学物質関係ウェッブサイト

化学物質安全対策室のホームページ(厚生労働省)

http://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/kateiindex.html

個々の化学物質の情報検索(ウェッブガイド)(国立医薬品食品衛生研究所作成のデータベースリンク集)

http://www.nihs.go.jp/hse/link/webguide.html

家庭用品等による急性中毒等の情報((財)日本中毒情報センター)

http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf


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