【趣旨】 〇 　国民的な合意を得て改革を推進するため、21世紀における医療提供体制の改革の将来像のイメージと当面進めるべき施策を提示。 〇 　国民各層における更に幅広い議論が行われることを期待し、今後も適宜見直す。

【基本的考え方】 〇 　患者と医療人との信頼関係の下に、患者が健康に対する自覚を高め、医療への参加意識をもつとともに、予防から治療までのニーズに応じた医療サービスが提供される患者主体の医療を確立する。

【骨子】 (1)　患者の視点の尊重 　I　医療に関する情報提供の推進 　　〇 　医療機関情報の提供の促進、診療情報の提供の促進 　　〇 　根拠に基づく医療（EBM）の推進 　II　安全で、安心できる医療の再構築 　　〇 　医療安全対策の総合的推進 　（医療事故の発生予防・再発防止システムの構築、医療安全支援センターの設置） (2)　質が高く効率的な医療の提供 　III　質の高い効率的な医療提供体制の構築 　　〇 　医療機関の機能分化・重点化・効率化 　（一般病床と療養病床の区分の推進、機能分化の推進、病診連携・地域医療連携等の推進） 　　〇 　地域における必要な医療提供の確保等 　（救急医療体制等の整備、小児医療等の充実、へき地医療の確保、がん対策の推進、精神医療の充実、公的病院等の在り方、終末期医療の在り方、医療経営の近代化・効率化） 　IV　医療を担う人材の確保と資質の向上 　　〇 　医師等の臨床研修の必修化に向けた対応、医療を担う人材の確保と資質の向上、時代の要請に応じた看護の在り方の見直しと資質の向上 (3)　医療の基盤整備 　V　生命の世紀の医療を支える基盤の整備 　　〇 　医療分野における情報化の推進、メディカル・フロンティア戦略の着実な推進、ナショナルセンターの整備、新しい医療技術の開発促進、医薬品・医療機器産業の国際競争力の強化