第 | 3章 路上(野宿)生活までのいきさつ |
1 | 職業と従業上の地位 路上(野宿)生活直前に就いていた仕事について、職業、従業上の地位についてみたものは、表14のとおりである。 まず、職業については、「建設作業従事者」が733人(34.9%)、「建設技能従事者」が426人(20.3%)と建設業関係が約5割となっている。続いて、「生産工程・製造作業者」が221人(10.5%)となっている。次に「サービス従事者」が187人(8.9%)、「販売従事者」が90人(4.3%)となっている。
また、直前職時の従業上の地位をみたものが表15である。最も多いのが「常勤職員・従業員(正社員)」で834人(39.8%)となっている。次に「日雇」で757人(36.1%)、「臨時・パート・アルバイト」で291人(13.9%)となっている。「日雇」、「臨時・パート・アルバイト」を合わせると1,048人で5割を占めている。
次に、最も長く就いていた仕事について、職業、従業上の地位についてみたのが、表16である。
また、最長職時の従業上の地位を見たものが表17である。最も多いのが「常勤職員・従業員(正社員)」で1,208人(56.7%)、次に「日雇」で497人(23.3%)、「臨時・パート・アルバイト」で166人(7.8%)となっている。「日雇」、「臨時・パート・アルバイト」を合わせると663人で3割となるが、直前職時の5割よりも低い数値となっている。
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2 | 路上(野宿)生活になった理由 次に、路上(野宿)生活になった主な理由をまとめたのが表18である。「仕事が減った」が768人(35.6%)と最も多く、次いで「倒産・失業」が708人(32.9%)となっており、仕事関係が上位を占めている。
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3 | 居住形態と住居負担 路上(野宿)生活をする直前の居住形態については、表19で表している。最も多いのが「民間賃貸住宅(アパート・マンション)」であり805人(37.5%)となっている。次に、「飯場・作業者宿舎」が299人(13.9%)、「勤め先の社宅や寮」297人(13.8%)、「簡易宿泊所(ドヤ)」が254人(11.8%)となっている。
その時の家賃や住宅ローンなどの住居負担を表しているのが表20である。「3〜5万円未満」が597人(28.4%)と最も多く、次に「3万円以内」が536人(25.5%)となっている。一方、「住居費の負担はなかった」が501人(23.8%)となっている。
また、その時に住んでいた地域を現在路上生活している都道府県内・外で整理したものが表21である。「現在路上(野宿)生活している都道府県内」が1,446人(68.5%)と約7割になっている
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4 | 特定地域・場所での就労・求職状況 下記の特定地域・場所での就労・求職状況を見たものが表22である。782人(36.2%)が就労又は求職を行っている。
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