戻る

(別紙2)
平成14年度「働く若者のための福祉シンポジウム」開催要領
1. 趣旨

 近年、いわゆるフリーターが急増している。この要因としては、職住分離が進み、職業意識が涵養されづらい社会にあって、若者が就職について考えた際に、自らの生活等への制約が多い正社員に比べ自由度の高いフリーターの方が魅力的に思えてしまうこと、また、実際にフリーターであっても刹那的にみれば不自由なく生活できる豊かな社会であること、社会的にもコンビニエンスストア、ファーストフードなどフリーターそのものへの需要が高い産業があることなどが考えられる。とりわけ昨今の厳しい雇用失業情勢の中で、長期にわたり会社勤めをしてきた親や親戚のリストラが身近に生じたり、学卒市場が厳しく就職自体が困難である一方で、アルバイト求人は数が多いため、アルバイト就労を選択し易い環境にあることなども要因の一つとなっていると考えられる。
 とはいえ、長期にわたって漫然とフリーター生活を送ることは、適切なキャリアの形成の妨げになることを通じて、若者自身にとどまらず、将来的には我が国経済社会を担うべき人材不足や高失業率化をもたらしかねない大きな問題である。また、実際にはフリーター自身自らの将来に不安を抱えながら働く者も多い。
 このような状況の中で、本年度のシンポジウムにおいては、若者のキャリア形成を支援する観点から、フリーター自身が自らのキャリア形成のため自主的に取り組むべきことや、青少年の育成指導にあたる者が取り組むべきこと、さらに、フリーターを雇用する企業が講ずべき措置等に関する研究討議を行うこととする。

2.テーマ 「フリーターとキャリア形成支援」
 
3.主催 厚生労働省
 
4.日時 平成14年11月20日(水) 13:00〜16:30
 
5.場所 イイノホール (東京都千代田区内幸町2−1−1
地下鉄「霞ヶ関」駅下車 飯野ビル7F)
6.内容
(1) 開催挨拶 13:00〜13:05
(2) 平成14年度勤労青少年福祉功労者表彰式 13:05〜13:20
(3) 基調講演 13:20〜14:20
「フリーター増加の背景とキャリア支援」
大久保 幸夫(おおくぼ・ゆきお)氏 株式会社リクルート ワークス研究所所長
(4) 研究討議 14:30〜16:30
司会兼パネリスト
小杉 礼子(こすぎ・れいこ)氏 日本労働研究機構キャリアガイダンス主任研究員
パネリスト
鈴木 高弘(すずき・たかひろ)氏 東京都立足立新田高等学校校長
中島 豊(なかしま・ゆたか)氏 ギャップジャパン株式会社人事部長
藤本 勝典(ふじもと・かつのり)氏 株式会社リクルートフロムエー編集長
7.参加者
(1) 勤労青少年ホーム等勤労青少年福祉施設の館長、職員
(2) 国及び地方公共団体の勤労青少年福祉行政担当職員
(3) 勤労青少年福祉推進者等企業内において勤労青少年の福祉を担当する者
(4) フリーター及びフリーターを多数雇用する事業主、人事労務担当者
(5) 高校、大学等の就職・進路相談者
(6) 職業に関する相談を行う者(キャリア・コンサルタント等)
(7) 勤労青少年関係団体及びその他の関係者


トップへ
戻る