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厚生労働省発表
平成14年11月11日
厚生労働省職業能力開発局
育成支援課キャリア形成支援室
室長 半田 有通
室長補佐 保坂 邦孝
電話 03-5253-1111(内線5741)
    03-3502-6901(夜間直通)

平成14年度「働く若者のための福祉シンポジウム」の開催について

〜フリーターとキャリア形成支援〜

 11月20日(水)に、東京都千代田区内幸町のイイノホールにおいて、「フリーターとキャリア形成支援」をテーマに、「働く若者のための福祉シンポジウム」を開催します。
 学校卒業後、正規従業員の形態ではなく、アルバイト等の不安定な就労と無業を繰り返す若者のことが「フリーター」と呼ばれるようになって久しく経ちます。現在では、若者自身の間でも「フリーター」はすっかり定着し、職業選択の際の選択肢の一つとして、安易に捉えられているようにみえます。日本労働研究機構の報告書(別紙1参照)によれば、平成9年の151万人から平成12年現在で193万人とフリーターが急増しています。また、同報告書によれば、フリーターの形態として、先の見通しを立てないままに正規雇用を忌避し猶予期間としてのフリーターを選択する「モラトリアム型」のフリーターが47%を占めています。
 若者が長期にわたって漫然とフリーター生活を送ることは、適切なキャリアの形成の妨げとなることが多く、フリーター自身のその後の職業人生に大きな影響を与えることとなります。即ち、自由を志向していたはずの若者が、適切なキャリア形成がなされないままに職業人生を送ることによって、自ら職業選択の幅を縮小させることとなってしまいかねないのです。問題は若者自身だけにはとどまりません。適切なキャリアの形成がなされない若者が増加することは、将来的には我が国経済社会を担うべき人材の不足や高失業率化をもたらしかねないなど、我が国にとっても、極めて重大な問題です。さらに、少子化が見込まれる中にあっては、若者とキャリア形成をめぐる問題は、一層深刻なものとなっています。
 そこで、本シンポジウムにおいては、増加するフリーターの背景を明らかにするとともに、フリーター自身に職業意識を促し、キャリア形成のための具体的取組への道筋を示すなど、フリーターのキャリア形成を支援する観点から、若者自身、学校関係者、青少年の育成指導にあたる者及び企業が、それぞれの立場において実施すべき取組について、基調講演及びパネルディスカッションによる研究討議を行うこととしたところです(別紙2参照)
 当日は、テーマに興味・関心のある方であればどなたでも参加できます。
 併せて、本シンポジウムにおいては、働く若者の福祉の向上のため特にご功績が顕著である方に対し「勤労青少年福祉功労者表彰」を行うこととしています。働く若者が充実した職業生活を営み、また、有為な職業人として成長するためには、適切な指導援助の他、充実した余暇活動、仲間との交流等人間力を高める営みは極めて重要です。このような観点から、働く若者の福祉の向上のため、長年にわたり熱心な取組をされている方に対して表彰を行うこととしてます(別紙3参照)


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