1.調査の概要
(1)調査目的
現在の高校生の職業意識や、高校生活から職業生活への移行実態等について把握することにより、その課題を明らかにするとともに、今後の進路指導や就職支援のあり方等を検討する際の基礎資料を得ることを目的とする。なお、一時点における1回のみの調査ではなく、生徒の意識の変化や進路指導の内容とその後の定着状況についても把握できるようにするために、同一対象に対し期間をおいて2回の調査を実施した。
(2)調査対象
<調査対象校>
就職率や無業者比率をもとに抽出した8県それぞれにおいて、進学者の他に就職者や無業者も比較的輩出している普通科の進路多様校を中心とする普通科6校、商業科2校、工業科2校の計10校を、各県の教育委員会に依頼して選定した。
<調査対象者>
【第1回調査】 | (2年生調査) | 上記調査対象校に在籍する2年生8,201人。 ※2002年3月卒業予定 |
(3年生調査) | 上記調査対象校に在籍する3年生8,157人。 ※2001年3月卒業 |
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【第2回調査】 | (3年生調査) | 上記調査対象校において、第1回調査(2年生調査)に回答した生徒を中心とする3年生8,887人 |
(卒業生調査) | 第1回3年生調査回答者に対して実施した予備調査において、「就職している」または「就職も進学もしていない」と回答した者、および、第1回3年生調査において「進学」以外の進路に進む予定と回答した者計1,026人(ただし、予備調査で「進学している」と回答した人はすべて除外した)。 |
(3)調査期間
【第1回調査】2001年2月〜3月
【第2回調査】2001年10月〜11月
(4)調査方法
【第1回調査】 | 各校に調査対象者数分の調査票を一括して送付し配布を依頼。回収については、2年生調査は生徒が記入後各自で封筒に封入したものを各学校単位で回収、一括して返送していただいた。3年生調査については調査票とともに返信用封筒を配布し、郵送にて直接回収した。 | |
【第2回調査】 | (3年生調査) | 第1回調査同様、各校に調査対象者数分の調査票を一括して送付し配布を依頼。生徒が記入後各自で封筒に封入したものを各学校単位で回収、一括して返送していただいた。 |
(卒業生調査) | 対象者に対して郵送で直接配布。記入後は回答者より郵送にて直接回収 |
(5)回収状況
【第1回調査】 | (2年生調査) | 有効回答数7,993票(回収率97.5%) |
(3年生調査) | 有効回答数4,082票(回収率50.0%) | |
【第2回調査】 | (3年生調査) | 有効回答数8,000票(回収率90.0%) |
(卒業生調査) | 有効回答数446票(回収率17.4%) |
なお、第2回調査の卒業生調査は、日本労働研究機構により実施されたものである。
また、本調査結果の詳細は、次年度日本労働研究機構より公表される予定である。
(注) | 回答者は、民間企業に就職活動をした、あるいは公務員試験を受験した者のうち、調査時点で未内定の者(卒業年の2月または3月時点) |
(設問) | 「まだ内定をもらっていない方にうかがいます。これからどのような進路を考えていますか。」(MA) |
第1回調査(3年生調査)より
第2回調査(3年生調査)より
(注) | 回答者は、高校3年生になってから調査時点までの間に、就職活動を行ったことがある人。 |
(設問) | 「就職活動中に次のように感じたことがありますか。」(SA) |
(設問) | 「あなたは将来の職業生活についてどのように考えていますか」(SA) |
(注) | 第2回調査(卒業生調査)の出典は、日本労働研究機構(2002年)「高校卒業後の就業状況に関する調査報告―卒業7〜8ヶ月目の状況」 |
(注) | 回答者は、高校を卒業してすぐに収入をともなう仕事(アルバイトを含む)についた人 |
(設問) | 「ところで、今からふりかえって、あなたは高校当時の進路選択(仕事の選択や職業生活)について、どのようにお考えですか」 (SA) |
(出典) | 日本労働研究機構(2002年)「高校卒業後の就業状況に関する調査報告―卒業7〜8ヶ月目の状況」 |
(注) | 回答者は、卒業後最初についた仕事をやめた人 |
(設問) | 「(最初の仕事・勤務先をやめた方)にうかがいます。やめた理由は次のうちどれにあてはまるでしょうか」(MA) |
(出典) | 日本労働研究機構(2002年)「高校卒業後の就業状況に関する調査報告―卒業7〜8ヶ月目の状況」 |