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先輩からのメッセージ |
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中山 始(平成元年度 労働基準行政(U種)採用)
富山労働局労働基準部労災補償課長
(所属は平成19年7月現在) |
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労働基準行政に採用されてから、かれこれ19年になります。
大学4年の春、自分の就職先がなかなか決められなかった私は、ある先輩に、自分はどのような職業に向いているか尋ねてみることにしました。すると、その先輩はあっさりと、「お前の性格からすると、公務員に向いているのでは?」とのこと。その先輩を結構慕っていたのと、あまりのあっさりとした言い方から、公務員試験を受験する気持ちになりました。
省庁の希望もさしたるものはありませんでしたが、「労働」という言葉が好きで、本省の労働基準行政(最初の配属先は大臣官房)に採用されました。
しかし、入ってみると大変でした。本省における業務はどうしても多忙になります。全国を統括する役目を担っていますから、事務の文書を一つ作るにも、広範かつ複雑なものになるのです。また、「関係部署との調整」も欠かせません。しくみが一つの事だけでは成り立っていないことが多いからです。しかし、そんな仕事の中でも、上司、先輩、同期、後輩それに関係部局の方などと苦楽を共にする中で、仕事の「やりがい」というものを感じられるようになりました。
労働基準行政では、労災保険業務に携わる機会が多くありました。初めは「簡単なのかな」という印象もありましたが、全くそうではありませんでした。しかし、労働者に対する保険給付に関することですから、正確かつ迅速であることが求められることは当然と思うようになりました。更に研鑽に励もうと思っています。
私も年齢を重ねて、現在では地方部局の課長職を務めております。第一線の現場においても、労働基準行政の職員は全力で職務に当たっています。このような職業に就けたことに自分なりの誇りと喜びを感じているところです。
志のある多くの方が労働基準行政に来られることを念願しております。
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菊池 宏二(平成2年度 労働基準行政(U種)採用)
岡山労働局労働基準部労災補償課長
(所属は平成19年7月現在) |
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「我事において後悔せず」と岡山県出身の剣豪、宮本武蔵は書き遺しています。このページをご覧になっている皆さんは、職業の選択という重大な決断をしなければいけない時期にあり、どの選択肢を選ぶか悩まれていることと思いますが、労働基準行政に興味を持っていただいた皆さんの参考となりますよう、私の経験を述べさせていただきます。
私が就職活動をしていた平成元年はバブル経済の好景気の真っ只中で、企業が学生を大量採用していた時代でしたが、労災補償など労働基準行政の仕事に自ら携わることで働く人々の役に立てれば、と考え、敢えて労働基準行政を選択し、幸運にも採用されました。
採用後は、本省に15年間勤務しましたが、そのうち10年間は希望の労災補償関係の部署に配置され、制度の運用について、都道府県労働局からの問い合わせへの対応や状況の変化に応じた見直しなどの業務に携わり、制度の全体像を勉強することができました。
平成17年度からは地方勤務となり、19年度からは岡山労働局で労災補償業務を担当しております。本省勤務時とは異なり、第一線の労災補償業務に携わりますので、本省での経験を生かし、実情に応じて制度を適切に運用するために検討を行ったり、補償業務の現場で何が問題となっているかを把握し、必要に応じて実情に即した対策を検討し実行していく必要があります。
また、労働局では被災労働者の方々の声を拝聴する機会も多く、業務内容について地域のマスコミに報道されることもあります。このように労働局では地域に密着した業務ができますので、業務の成果を肌で感じることができます。更に、全国の様々な地域で勤務する機会がありますので、仕事を通じて多くの人々と知り合えることや、自分の住んだことのない地域を知ることができることも大きな魅力だと思います。
働く人々の安全・健康に興味をお持ちの皆さんであれば、労働基準局を職場として選択されれば、きっと汗をかいた分は必ず得るものがある充実した職業生活が送れることと思います。ぜひ一緒に働きましょう。 |
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佐藤 美千子(平成7年度 労働基準行政(U種)採用)
労働基準局労災補償部労災保険業務室年金業務係長
(所属は平成19年7月現在) |
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初めまして。ここをご覧になっている方の中には、公務員になりたいとは思うけれど、具体的にどういう分野の仕事をしたいのか、まだ絞りきれていないという方もいらっしゃると思います。
就職活動当時の私が実際そうでした。恥ずかしながら当時の私は、「○○をやりたい」という明確な目標があった訳ではなく、ただ女性が仕事を続けやすいだろうということと、「何か人の役に立てる仕事がしたい」という漠然とした希望から公務員になろうと思っていました。そのような中で、労働基準行政に興味を持ったのは、「労働基準法は義務教育で習うくらいの重要な法律だから、労働基準行政というのもきっと重要でしかも人の役に立つものにチガイナイ」という、何とも単純でレベルの低い理由からでした。
そんな無知な状態から10数年、労働基準行政の中の労災補償の仕事を振り出しに、人事関係、政策評価といった労働基準行政とは離れた分野の仕事にも携わった後、現在では、再び労働基準行政分野のうち、労災年金に係る仕事をしています。労災年金は、業務災害や通勤災害により障害が残った方や、不幸にして亡くなられた方の遺族に対して支払われるものですが、その制度が適正に運用されるよう企画・立案・指導を行ったり、受給者の方の口座等へ正しく労災年金が振り込まれるよう支払業務を行ったりしています。
このように事故後の補償を扱う業務ですので、時にはこちらまで悲しくなってしまうような事案にぶつかることもあります。本来は、全ての方が労災年金を受ける機会などないまま健康に働き続けられることが理想だと思いますが、その一方で、働いていていざというときに補償の後ろ盾があること、そしてその補償制度を適正に運用し、時代のニーズに合わせて見直していくことは、健康で安心して働ける職場を作ることと表裏一体で非常に大切なことなのだということを、日々の業務の中で痛感しています。「何か人の役に立てる仕事をしたい」というかつての私のぼんやりした希望には重すぎるほどの、やりがいのある仕事です。
労働基準行政は、公務員の仕事のあり方が世の中の注目を集めている中で、本来の意味での「公僕」としての仕事を行える分野だと思います。労働基準行政に対し確固たる信念を持って希望される方はもちろんのこと、以前の私のような「せっかく仕事するなら、何か人や社会の役に立てたらいいなあ」という漠然とした希望をお持ちの方にも、ぜひ労働基準行政に興味を持っていただき、官庁訪問に足を運んでいただきたいと思っています。そして、いつか同じ職場で皆さんに会える日を楽しみにしています。
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澤出 智信(平成9年度 労働基準行政(U種)採用)
労働基準局労働保険徴収課労働保険徴収業務室管理係長
(所属は平成19年7月現在) |
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私は現在、労働基準局労働保険徴収業務室という部署に所属しています。「労働保険」というと耳慣れない言葉かもしれませんが、「労働保険」とは、「労災保険」と「雇用保険」を総称したものです。「労災保険」「雇用保険」という表現であれば聞いたことがある方も多いかと思います。
「労災保険」とは、労働者が業務上の事由又は通勤によって負傷したり、病気に見舞われたり、あるいは不幸にも死亡された場合に被災労働者や遺族を保護するため必要な保険給付を行うものであり、「雇用保険」とは、労働者が失業した場合等に、労働者の生活の安定等を図るために必要な給付を行うものです。
保険給付そのものはそれぞれの制度ごとに行われますが、その費用については、双方を「労働保険」として一体のものととらえ、事業主の方々から「労働保険料」として納付していただく保険料を充てています。
労働基準行政は、働く人々が健康で安心して働くことができる職場づくり、豊かでゆとりある生活を送ることができるよう各種政策の立案・実施を行う部局ですが、私が携わっている「労働保険適用徴収業務」はどちらかと言えば、これら労働基準行政に関する各種施策を財政面で支える業務であると言えると思います。
私は、入省から今年で11年目となりますが、その半分以上が労働保険適用徴収業務に関わっており、労働基準行政のすべてについて精通しているわけではありませんが、労働基準行政として行っている業務内容を確認していただければ、みなさんがこれから就職をされ、今後の人生の大部分を「労働者」として過ごされる中で密接に関係してくるものばかりであると思います。これは自らが働く上では親しみやすい仕事であり、一方で自らが携わる仕事が多くの人のためになるということです。
このホームページを御覧になっている方の多くが、今後の人生の岐路に立ち大いに悩まれていることと思いますが、悔いのない選択をするためにも労働基準行政に興味を持たれている方は是非一度説明会等においでください。 |
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斎藤 寛孝(平成16年度 労働基準行政(U種)採用)
労働基準局安全衛生部計画課
(所属は平成19年7月現在) |
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皆さんは年間どれだけの人が労働災害に遭っているかご存知でしょうか?労働災害は長期的には減少していますが、今なお年間約55万人の労働者がケガや病気になり、約1500人近くの方が亡くなっています。このため、労働基準局安全衛生部では、事業者が行うべき労働者の安全と健康の確保のための措置を労働安全衛生法を中心とした関係法令や各種ガイドラインに定め、それに基づき、事業者や業種ごとの団体などに対する指導や支援、安全衛生確保対策を積極的に展開しているところです。
私は入省して最初の2年間は独立行政法人産業安全研究所(現在の独立行政法人労働安全衛生総合研究所)総務課で、主に職員の給与に関する事務を行っていました。研究所では産業災害を防止するため日夜研究員が各種災害現象の解明と災害防止技術の開発に関する研究を行っており、研究員の産業災害防止にかける熱い気持ちを肌で感じることができました。
そして、3年目からは現在の職場である労働基準局安全衛生部に所属しています。安全衛生部では冒頭で述べたように、産業災害の防止対策や、過重労働による健康障害防止対策、メンタルヘルス対策など、労働者の安全と健康を確保するための様々な施策を行っています。私は、安全衛生部の計画課企画係に配属されて2年目になります。企画係はその名のとおり、安全衛生部の施策に関する企画立案、政策評価等を行うほか、部の窓口として、国会関係業務、部外、部内各課との連絡調整など様々な案件を扱っていますが、いまだに難しい課題に頭を抱えることもあります。そんな時も、上司や同僚は温かく見守ってくれていて、いつも指導や助言をしてくれます。このように仕事は大変ですが、労働者の安全と健康の確保のために気持ちを一つにして仕事をしている職場なので、毎日とても充実した気分で仕事をすることができます。
労働基準行政に興味をお持ちの皆さん、労働基準局はとても働きがいのある職場ですので、ぜひ一度労働基準局を訪問してください。きっと皆さんも働きがいのある職場だと感じてくれると思います。そして、いつか皆さんと一緒に仕事ができる日を心から楽しみにしています。 |
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佐藤 加奈(平成16年度 労働基準行政(U種)採用)
労働基準局勤労者生活部勤労者生活課
(所属は平成19年7月現在) |
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身近な人が過重労働によりうつ病になった事から、労働者の労働条件や職場環境の改善に携われる仕事がしたいと思い、私は厚生労働省に入省しました。最初、統計業務を行う大臣官房統計情報部に配属になり、統計情報部内2ヵ所、労働基準局労災補償部と異動し、現在は労働基準局勤労者生活部に配属されています。(ちなみに、通常は2年から3年に1回の異動です。)
最初に統計業務を担当していた時は、他の係とはあまり業務上関わる事がなかったのですが、他の業務を経験するにつれて、各局、各課で行っている業務は、省内の様々な業務と関連していることを実感しています。
現在、私が配属されている勤労者生活部勤労者生活課は、最低賃金法の改正や施行全般、最低賃金に関する外国法制や判例の調査等に関する業務を担当しています。最低賃金制度についても、生活保護制度との関係がしばしば報道されているところですが、最低限度の水準の賃金を保障する制度と国民の最低限度の生活を保障する制度という、異なる観点から国民生活を保障する制度を厚生労働省は所管しており、皆さんが思っている以上に業務の幅があり、また様々な分野を学べる機会が多い環境です。
また、最低賃金は労働者の生活の安定に直結する、労働基準行政の重要な業務の一つです。労働者の方々と直接関わる事は少ないのですが、雑誌や新聞の記事に載っている意見を見る度に、最低賃金制度の重要性を改めて認識し、身が引き締まる毎日です。
4月に配属になりまだわからない事ばかりですが、資料を読んで日々勉強し、業務を少しずつこなしながら頑張っています。皆さんも、身近な人のため、また国民全体のために働ける厚生労働省というやりがいのある職場で、一緒に頑張りましょう。
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