概要情報
事件名 |
徳島ゴール工業 |
事件番号 |
中労委昭和50年(不再)第36号
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再審査申立人 |
徳島ゴール工業 株式会社 |
再審査被申立人 |
総評全国金属労働組合徳島地方本部ゴール工業支部 |
命令年月日 |
昭和50年 9月17日 |
命令区分 |
再審査棄却(初審命令をそのまま維持) |
重要度 |
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事件概要 |
不況対策としての指名解雇問題に関する団交を拒否した事件で、団交応諾を命じた初審救済命令を支持し、再審査申立てを棄却した。 |
命令主文 |
本件再審査申立てを棄却する。 |
判定の要旨 |
2240 説明・説得の程度
指名解雇問題は話し合いのつくまで棚上げするとの確認書や人員整理等の事前協議覚書が締結されており、また、親会社を含めた団交も実質的な話し合いが行なわれなかった等の事情のもとで組合が指名解雇の撤回を求めて団交を要求することは当然であり、なるほど8回にわたり団交が持たれてはいるが、会社は人員整理の必要性につき組合を説得すべく努力を尽したものとは認め難く、未だ誠意をもって団交を行ったものとはいえない。
2249 その他使用者の態度
会社が指名解雇問題についてもはや譲歩の余地がないから団交応諾義務はないと主張するが未だ誠意ある団交が尽されていないのであるから、譲歩の余地がないということだけで団交拒否の正当理由とはならない。
2241 他の係争事件の存在
解雇問題が裁判で争われているとしても団交で解決することは可能であるから、本件について組合が団交を求めている以上、その必要性が消滅しているとはいえない。
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業種・規模 |
金属製品製造業 |
掲載文献 |
不当労働行為事件命令集56集422頁 |
評釈等情報 |
中央労働時報 昭和50年12月10日 581号 13頁 
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