ホームレスの実態に関する全国調査（概数調査）結果（平成20年4月）

平成20年1月に実施したホームレスの実態に関する全国調査（概数調査）（以下「20年調査」という。）は、平成19年1月に実施したホームレスの実態に関する全国調査（以下「19年調査」という。）と同様の調査方法により全ての市区町村において実施した。

調査の結果、ホームレスが確認された自治体は、全1,820市区町村のうち503市区町村（19年調査では1,837市区町村のうち552市区町村）であった。

全国のホームレス数（表1）は合計16,018人であり、うち男性が14,707人、女性が531人、不明が780人となっている。（目視による調査のため防寒具を着込んだ状態等により性別が確認できない者を「不明」としている。）

増減については、19年調査と比較すると、2,546人(13.7％)減少した。

各都道府県の状況(表2)については、全ての都道府県でホームレスが確認され、19年調査と比較すると、47都道府県のうち33都道府県が減少、14県が増加であった。

また、減少数の多い順に東京都894人減、大阪府578人減、神奈川県300人減であり、増加数の多い順に沖縄県33人増、愛媛県15人増、福島県12人増となっている。

なお、ホームレス数が最も多かったのは大阪府で4,333人、次いで東京都が3,796人であり、この両都府の合計で全国のホームレス数の過半数を占めている。一方、最も少なかったのは青森県で2人であった。

東京都23区及び政令指定都市の状況（表3）については、合計が11,255人であり、全国のホームレス数の約７割を占めている。19年調査と比較すると1,868人(14.2％)減少した。

各市区別の増減については、減少数の多い順に東京都23区777人減、大阪市422人減、川崎市213人減、名古屋市133人減であった。増加は神戸市の14人増であった。

中核市の状況（表4）については、合計が924人であり、全国のホームレス数の5.8％を占めている。19年調査と比較すると55人(5.6％)減少した。

各市別の増減については、減少数の多い順に横須賀市及び東大阪市14人減、川越市11人減であり、増加数の多い順に松山市17人増、和歌山市10人増、函館市6人増であった。