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3 一酸化炭素による中毒等(平成29年)

発生月 業種 被災状況 原因物質 発生状況 発生原因
4月 機械器具製造業(5601) 中毒1名 一酸化炭素 被災者は、製造中の天井クレーンのガーダーの内部において、下板と腹板の接合部分の溶接作業を行い、作業が終了したためガーダー内から出てきて同僚労働者に作業が終了したことを報告した直後に倒れた。その後、病院に搬送され、一酸化炭素中毒と診断された。通風の不十分なガーダー内部で、炭酸ガスアーク溶接を行い、炭酸ガスの熱分解により発生した一酸化炭素にばく露したことが原因と考えられる。 換気不十分
危険有害性の認識不足
リスクアセスメント未実施
6月 道路の新設に関する建設事業及びこれに附帯して行われる事業(3201) 中毒7名 一酸化炭素 貫通、覆工済のトンネル内部、坑口から300〜450 m付近において、路盤のコンクリート舗装作業を行っていた労働者及び事業主の計26名がコンクリート舗装用機械等の排ガスに含まれる一酸化炭素にばく露し、うち7名が体調不良を訴えて救急搬送され、一酸化炭素中毒と診断された。 一酸化炭素濃度未測定
警報装置未設置
換気が不十分な場所での内燃機関の使用
適切な呼吸用保護具未着用
危険有害性の認識不足
安全衛生教育不十分
リスクアセスメント未実施
8月 木造、れんが造り、石造り、ブロック造り等の家屋の建設事業(3502) 中毒6名 一酸化炭素 床暖房を設置する作業により発生する粉じん飛散防止のため、保育施設の遊戯室内の床暖房設置場所を仮囲いした内部において、内燃機関を有するコンクリートカッター2台及びブレーカー1台によるコンクリート床スラブの切断、破砕作業を行っていたところ、被災者1名が倒れ、他の5名も体調不良を訴えた。現場では、粉じんを排出させるため、仮囲いの入口近くにポータブル送風機を排気用途で2台、扇風機2台を内部で稼動させていた。 換気不十分
適切な呼吸用保護具未着用
安全衛生教育不十分
11月 隧道の改修、復旧若しくは維持の事業又は推進工法による管の埋設の事業(3702) 中毒3名
中毒による溺死1名
一酸化炭素 導水トンネルの補修工事のため、トンネルの入り口から150 m付近の坑内で、ガソリンエンジンの発電機を使用し、トンネルの壁に電動ドリルで削孔する作業を行っていた作業者4名が坑内で倒れているのが発見された。補修工事中のトンネルの下部には水が流れている状態であった。作業者のうち1名は一酸化炭素中毒による溺水、他の3名は一酸化炭素中毒と診断された。 危険有害性の認識不足
設備の管理不足
換気不十分
安全衛生教育不十分

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