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1 有機溶剤による中毒等(平成29年)

発生月 業種 被災状況 原因物質 発生状況 発生原因
4月 化学工業(4701) 死亡1名 酢酸エチル 屋外のコンテナ置場において、酢酸エチルが300リットル入った金属コンテナ(縦、横約1 m×高さ約1.3 m、上部の開口部内径394 mm)の内部に倒れている被災者を発見した。解剖の結果、気道障害が認められ、死因は不詳の外因(腐食作用のある何らかの物質を吸引したことによる窒息ないし中毒の疑い)と診断されている。品質管理のサンプリングのためコンテナ上部に上がった被災者が、コンテナ内に落とした携帯電話を拾おうとして転落したものと予想される。 作業標準未作成
適切な保護具未着用
安全衛生教育不十分
危険有害性の認識不足
6月 教育業(9425) 中毒2名 ジクロロメタン 小学校において被災者2名が草刈りを終え、剥離剤(ジクロロメタン)を使用して刷毛で標語が表示されていた看板の文字消しを開始した。剥離剤を使用する際に呼吸用保護具は着用していなかった。昼食のために作業を中断し教室に戻ると、被災者1名が眩暈など体調不良を訴え昼食後に嘔吐、下痢を伴い更に体調が悪化した。もう1名の被災者も同様に症状が悪化したため、両名とも病院を受診したところジクロロメタン中毒と診断された。 適切な呼吸用保護具未着用
危険有害性の認識不足
安全衛生教育不十分
リスクアセスメント未実施
9月 清掃業(9101) 中毒及び化学熱傷1名 キシレン 被災者がバキューム車タンク内の清掃作業中に、タンク内部から異音がしたため、同僚がタンク頂部のマンホールから覗き込んだところ、仰向けで倒れている被災者を発見し、救急車で搬送した。診察の結果、キシレン中毒と診断された。また、タンク底部に溜まっていたキシレンが被災者着用の雨合羽のすき間より頭から背中にかけて入ったため、頭部及び背部に化学熱傷を負った。 作業標準不徹底
危険有害性の認識不足
安全衛生教育不十分
換気不十分
適切な呼吸用保護具未着用
9月 電気機械器具製造業(5701) 中毒1名 イソプロピルアルコール イソプロピルアルコール(以下、IPA)を使用したインクジェットの洗浄作業に従事していた被災者が、誤ってIPAの入った一斗缶を倒してしまい、床にこぼれたIPAをふき取る際、有機ガス用防毒マスクや保護手袋を使用することなく作業しIPAに直接ばく露した。被災者は、吐き気を訴え、IPA中毒と診断された。有機溶剤健康診断を受診していなかった。 適切な呼吸用保護具未着用
危険有害性の認識不足
リスクアセスメント未実施

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