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第71回WHO総会結果(概要)

1 概要

  • 期間:平成30年5月21日(月)〜5月26日(土)
  • 場所:スイス(ジュネーブ)
  • 日本政府代表団:高木美智代厚生労働副大臣、鈴木康裕医務技監、池田千絵子総括審議官(国際保健担当)等
  • 本会議では、6日間にわたり、全63議題(管理(24)、技術(20)、進捗報告(19))について協議。16の決議と16の決定を採択した。
  • ※WHO総会は、全加盟国代表で構成される最高意思決定機関であり、毎年1回5月に開催され、保健医療に関わる重要な政策決定を行うもの。

2 政府代表演説

 本会議では高木美智代厚生労働副大臣による政府代表演説を行った。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)※を達成するための保健システムの強化、人口の高齢化への対応、患者安全の推進、持続的な財政確保の重要性について言及し、UHCの達成に今後も貢献していく決意を表明した。また、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生に触れ、国際化の進展に伴って国境を越える感染症への対応の必要性について言及した。

  • ※WHOによる定義では「すべての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、必要なときに支払い可能な費用で受けられる状態」のこと

3.主な成果

  1. (1)第13次総合事業計画2019-2023年(13th General Programme of Work 2019-2023, GPW): 2023年までのWHOの事業計画を示す第13次総合事業計画が承認された。我が国からは、野心的な第13次WHO総合事業計画の目標と、規律の取れた予算を両立させるには、WHOが自身の強みを生かしながら効率的・効果的に他の機関と連携する必要があることを述べた。
  2. (2)(2) 公衆衛生危機への備えと対応改善のための世界戦略5か年計画案: 公衆衛生危機の対応改善のための取り組みの方針を示す世界戦略5か年計画が承認された。我が国は、コンゴのエボラ出血熱のアウトブレイクに対して、G7伊勢・志摩サミットを契機に設置されたCFE(緊急対応基金)やPEF(パンデミック緊急ファシリティ)から資金が拠出されたことを歓迎した。
  3. (3)(3) 結核ハイレベル会合:2018年9月に予定されている結核国連ハイレベル会合に関する議題では、我が国は同会合の共同ファシリテーターとして政治宣言の取りまとめに努めていくことを表明した。

4.その他の我が国の貢献と発信

  1. (1)テドロス事務局長との面談
    高木美智子厚生労働副大臣はテドロス事務局長と会談を行った。テドロス氏より第13次総合事業計画におけるUHCの重要性が述べられ、世界各国のUHC達成のための日本の貢献に感謝が表明された。
  2. (2)各国代表との面談
    高木美智子厚生労働副大臣は複数の国と二国間会談を行った。英国からは日本で開催された第三回患者安全サミットに関してすばらしい会合であったとの感想が述べられ、今後の患者安全の取り組みの推進に関する意見交換がなされた。また、シンガポールからは日本の高齢化対策、糖尿病対策から学びたいという希望が伝えられた。
  3. (3)サイドイベント
    我が国が共催した患者安全に関するサイドイベントでは、鈴木康裕医務技監が、今年、我が国で開催された第三回患者安全サミットの概要を報告し、患者中心のアプローチと、責めない文化の重要性を強調した。

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