第61回WHO西太平洋地域委員会について
大臣官房国際課
日程・場所
平成22年10月11日(月)〜15日(金)(於:プトラジャヤ(マレーシア))
出席者
麦谷眞里審議官、武井貞治国際協力室長、山本英紀課長補佐、小原ひろみ課長補佐、西澤和子国際協力専門官、赤羽根直樹健康局総務課原子爆弾被爆者援護対策室長補佐
主な議論と我が国のスタンス
1.加盟国から賛同が得られた地域戦略・計画等:
「2012-2013年事業予算案」「新興感染症と国際保健規則についてのアジア太平洋地域戦略(APSED2010)」「ストップ結核地域戦略(2011-2015)」「プライマリヘルスケアの価値に基づく保健システム地域戦略」等。
2.詳細:
(1) 2012-2013年事業予算案:今回、案として加盟国から承認された。今後、WHO全体予算は来年1月の執行理事会を経て来年5月のWHO総会において、またWPROの予算は来年の地域委員会で最終的な承認される予定。
(2) 地域事務局長の指名手続き:過去の議論を踏まえ、局長候補者のインタビューの実施時期を議論した。5月のWHO総会の時期ではなく、秋の地域委員会の時期を支援する加盟国が多数であり、概ね地域委員会での実施の方向。
(3) WHO改革と財源:多くの加盟国より、日本の主張と同様に、「WHOの比較優位に基づき、コアビジネスを明確化し、優先順位を付けた上で事業計画を策定し、予算編成をすべきである」との意見が出された。
(4) ワクチン予防可能疾患:麻疹検証メカニズムが論点となり、まずは、WHO西太平洋地域事務局において、本地域における麻疹検証メカニズムを策定することとなった。
(5) 次回の第62回地域委員会:2011年9月マニラ(フィリピン)で開催予定。