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第10回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合 開会挨拶骨子

第10回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合
櫻井充厚生労働副大臣 開会挨拶骨子

2012年10月23日(火)9:00
於:品川プリンスホテル

 日本国厚生労働省を代表して、今回、第10回目となるASEAN・日本社会保障ハイレベル会合のためはるばるおいでいただいた、ASEAN各国及び関係各国の保健、福祉あるいは雇用政策の担当省庁の皆さま方に、感謝と心からの歓迎の意を表するものであります。
 ラオス国保健省サイハーヴォン・ブンクオン副大臣閣下におかれましては、この記念すべき第10回目となるASEAN・日本社会保障ハイレベル会合にご参加いただきまして、大変光栄に存じます。
 
 また、ASEAN事務局、WHO西太平洋地域事務局、ILO駐日事務所、JICAの方々におかれましては、毎年、本ハイレベル会合の開催に多大なご協力を頂いておりますところ、重ねて感謝申し上げます。
 更に、今回の会合でご講演いただく、保健、福祉及び雇用の各分野の専門家の諸先生方におかれましては、大変お忙しい中、日本とASEAN各国の協力強化のため、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございます。

 本会合は、福祉や保健、雇用の問題について、ASEANと日本がお互いの知恵と経験を共有することを目的として開催してまいりました。
 日本は、昨年、国民皆保険制度50周年を迎えました。世界でもトップレベルの長寿と健康を達成している日本の医療制度は、世界中から注目されています。日本の医療や社会保障における知見をASEAN諸国と共有し、また、各国の制度構築へ活用いただくことを願っています。

 2011年11月に開催された日ASEAN首脳会合において、「共に繁栄する日本とASEANの戦略的パートナーシップの強化のための共同宣言(バリ宣言)」が採択され、ここでは、「より災害に強靭な社会の構築」が主要戦略として掲げられています。
 
 また本宣言の中では、包括的な福祉社会の促進や、社会的弱者に対する社会的セーフティネットの充実に向けた協力を強化すること、が示されています。
 
 前述の背景や、ASEAN各国からの要望に基づき、今回の会合では「自然災害における社会的弱者への対応」をテーマとしております。
 
 日本は、昨年3月11日に発生した東日本大震災から1年7カ月が経過し、被災地は確実に復興の道を歩んでいます。ASEAN各国をはじめ、世界中の国々、関連機関から、心温まるご支援をいただいたことに、改めて感謝の意を表します。
 
 私は、被災地の1つである宮城県の出身です。東日本大震災では、死者・行方不明者合わせて約2万人に達しておりますが、このうち約1,600名は震災関連死です。この方々は災害直後に医療提供体制が適切に機能していれば、助かったかもしれません。このことを教訓に、災害時に対応できる医療提供体制の整備に取り組んでいく必要があると考えます。
 厚生労働省では、社会的弱者を含む被災者の方々が1日でも早く安心して生活できる基盤を作るため、医療や福祉、そして雇用政策を一元的に所管し、地域再生に取り組んでいるところです。 
 
 こうした対応の経験と教訓を共有し、ASEAN各国の政策立案のお役に立てることを期待いたします。また、各国がこれまで経験された自然災害への効果的な対応策や得られた教訓からも、多くの有益な知見が得られることを期待しています。

 ASEAN各国と日本は長年のつながりがあり、来年2013年には日ASEAN交流40周年を迎えます。様々な分野で良好な関係を築いてまいりました。今日から3日間にわたるこの会合が、お互いの情報と経験を共有する貴重な機会となることを期待いたしまして、簡単ですが、ご挨拶といたします。
 
 この機会に日本の風土・文化にも触れ、実りある滞在としていただければと思います。どうもありがとうございました。

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