
狂犬病について
フィリピンにおける狂犬病発生状況
1 動物咬傷センター
フィリピン全土に250カ所ある動物に咬まれた際に暴露後免疫(ワクチン)を接種可能な機関。少なくとも各州に1カ所、主要都市に1カ所設置されており、これらのセンターには人用のワクチンが常備されている。その他、地方自治体の病院や民間病院、診療所においても暴露後免疫が実施されている。
2 人用のワクチン
- 種類;ベロ細胞不活化ワクチン、胚細胞不活化ワクチン
- 値段;皮内注射法(0.1IUmlずつ2カ所×5回)の場合、1回400ペソ
筋注法の場合5回5000ペソ - ※ 動物咬傷センターで行う場合は最初の2回分は無料
3 狂犬病発生状況(フィリピン全体)
- 推定死亡者数;毎年300〜600人
- 咬傷発生数;人口10万人当たり200〜800人
- ※ フィリピンの人口;8,300万人(2004年世界銀行データ)
- ※ フィリピンにいる800万頭の犬のうち予防接種を受けているのは10%程度といわれている。