
重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報
Q | SARSの症状について |
A | SARSが疑われるのは、
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Q | SARSはどのようにして感染しますか? |
A | SARSコロナウイルスは、SARSにかかっている人から周囲の人へ感染すると考えられています。主には、SARS患者が咳やくしゃみをした時のしぶきを介して感染します。感染の危険性が高いと考えられることは、患者の2m以内での比較的長い時間の会話や、SARS患者の看護・介護、同居、またはその体液や気道分泌物に直接触れる等の濃厚な接触です。 |
Q | どのような症状になったらSARSと認定されるのか |
A | 急な発熱、呼吸器症状があり、SARSが発生している国から帰国した人など、一定の要件を満たす者(症例定義を参照)が、疑い例、可能性例とされます。疑い例・可能性例の者について、SARS専門委員会で症例の検討を行います。症状の経過などからみて、他の疾患による説明が付かないような症例が認定とされることになります。現在のところ、そのような症例は国内ではありません。 |
Q | SARSと認定されたら日本ではどうなるのか |
A | SARS可能性例に該当した場合には、公費による入院、接触者の調査、患者の所有物などの消毒といった措置をとることができます。 |
Q | マスクをしていれば防げるのか |
A | N95マスクがSARSコロナウイルスの感染防御の点で有効ですが、マスクの目が細かすぎるため、このマスクを長時間つけたまま日常生活を送るには息苦しいなど支障があります。 普通のマスクでも数枚重ねて飛沫の吸入を防ぐという点で有効である可能性があります。 |
Q | マスク以外に良い防御法はあるのか |
A | 最も良い防御法は、流行地への渡航を避けることです。やむをえず流行地へ渡航する場合には、人混みを避け、手洗い・うがいを頻繁に行うことが大切です。 |
Q | マスクをしていても洋服について感染することは無いのか |
A | 感染はウイルスが口や鼻の粘膜につくことで起こります。洋服について感染する可能性は極めて低いと考えられます。 |
Q | 病院などで行われている消毒には効果があるのか |
A | 適切な消毒は院内感染防止に有効と考えられます。ハノイでは、病院内でのSARS封じ込めに効果がありました。 |
Q | 感染地から送られてくる手紙や荷物により感染することはあるのか。 |
A | 現在までのところ、SARSの流行地域から積み出された物品や製品及び動物との接触から人がSARSに感染したという疫学的情報はありません。WHOも、SARSの流行地域からのどのような物品、製品また動物との接触も、今のところ公衆衛生上の危害はないと考えています。 したがって、現在のところ輸入食品を含む貨物及び動物を通じてSARSが人へ感染する危険はないと考えられます。 |
Q | 感染地から輸入される食料品などを食べて感染する可能性はあるのか。 |
A | 現在のところ、輸入食品を通じて感染する危険はないと考えられます。 |
Q | 食べるとSARSにかかりにくい食品はあるのか |
A | 現地ではキムチやニンニクが売れていると報道されていますが、その効果は不明です。 |
Q | SARSに感染したら医療費はいくらかかるのか |
A | SARS可能性例に該当した場合、都道府県知事はSARSのまん延を防止するという観点から、可能性例の患者に対して入院勧告を出すことができます。入院勧告を出された場合は、入院費は全額公費負担となりますので、医療費はかかりません。 |
Q | 子供の患者の話は聞かないが、子供と大人では感染の違いはあるのか |
A | 香港の学者グループの発表では、子供の発症者は少ないと同時に重症化することはまれで、高齢者の致死率が高いとされています。 |
Q | 日本人は感染しづらいのか。 |
A | 感染者が広がっているのは、中国・台湾等のアジア地域が中心です。一時は世界各地でアジア地域からの帰国者に感染が疑われる人が見られましたが、世界的な対応が進む中で、その数は大幅に減少しました。人種によって抵抗力が違うことについては判明しておりません。 |