Ministry of Health, Labour and Welfare

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SARS

重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報

SARSの発生状況について


 平成15年7月5日、WHOが最後のSARS伝播確認地域である台湾の指定を解除し、SARSの終息を宣言。終息宣言までに感染者数8,098名、死者774名が発生。
 終息宣言後、実験室内感染等により以下のとおり14名のSARS患者が報告されている。
(1)シンガポール研究生(平成15年9月9日)
 シンガポール国立大学の微生物研究室で研究を行っている27歳のシンガポール人研究生(男性)が、実験室内でSARSコロナウイルスに感染し発病。
(2)台湾の研究者(平成15年12月17日)
 台北の國防大学予防医学研究所で研究を行っている44歳の台湾の研究者(男性)が、実験室内でSARSコロナウイルスに感染し発病。
(3)広東省のテレビ・プロデューサー(平成16年1月5日)
 中国広東省広東市の32歳テレビ・プロデューサーが、SARSコロナウイルスに感染し発病。感染源は現在までのところ不明。
(4)広東省の女性(平成16年1月17日)
 広東省で野生動物を扱う飲食店に勤務する20歳代女性がSARSに感染し発病。感染源は確定されていないが、勤務する飲食店にあるハクビシンの檻からSARSコロナウイルスが検出されたとの報道がある。
(5)広東省の男性(平成16年1月31日)
 広東省で40歳の開業内科医の男性が、SARSコロナウイルスに感染し発病。感染源は現在までのところ不明。接触者に、異状は認められていない。
(6)北京市・安徽省の事例9名(平成16年4月23日〜5月18日)
 4月23日に中国の国立ウイルス学研究所で研修を受けた大学院生(26歳・女性)がSARS確定例であることが中国政府により発表された。その後、同研究所の研究者(31歳・男性)や、大学院生との接触者等、計8名のSARS確定例が確認されたが、接触者の健康監視等により発生が終息し、5月18日にWHOの終息宣言に至った。
 日本では、15年6月20日までに52件の疑い例と16件の可能性例が報告されたが、専門家の症例検討の結果、すべて否定されている。
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