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大麻に関する現状

大麻とは

 大麻取締法における「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品のことを言います。大麻草の成熟した茎や繊維等の製品、大麻草の種子及びその製品は大麻から除かれます。(大麻取締法第一条)
 大麻の穂や葉に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が脳神経のネットワークを切断し、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下、知覚の変化などを引き起こします。大麻は、世界で最も乱用されている薬物です。依存症の治療を受けている患者数も増加していると報告されています。

大麻事犯の検挙者数の推移

 大麻事犯の検挙者数は、平成21年をピークに年々減少していましたが、平成26年から増加に転じています。さらに、20歳代及び未成年者の割合が、平成27年に増加し、大麻事犯の約半分を占める状況となっています。

大麻事犯の検挙者数の推移(過去10年)のグラフ

大麻事犯に関する最近のニュース

  • 京都市において、小学生の男児が、兄が隠し持っていた大麻草をみつけ吸引するという事件が起きた。兄は、大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕。(平成27年11月)
  • 鳥取県で町おこしのため、大麻の栽培許可をとり大麻関連商品販売会社の代表をしていた男が、自宅に大麻を隠し持っていたとして、中国四国厚生局麻薬取締部に大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕。(平成28年10月)
  • 沖縄県石垣島で、大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで、元女優を逮捕。(平成28年10月)

大麻に関する世界の状況

 世界保健機関(WHO)は大麻を精神毒性、依存症がある有害なものとして評価しており、国際条約上も大麻はヘロインと同様の最も厳しい規制がかけられています。
  欧州の一部の国やカナダ、アメリカの一部の州では、医療用途(疼痛緩和等)での大麻の使用が認められていますが、アメリカの連邦法では、大麻を禁止薬物にしており、食品医薬品局(FDA)も医療用に用いる大麻を医薬品として認可していません。
 また、WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。

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