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2 入院外の投薬における一般医療−老人医療別にみた薬剤使用状況

(1)薬剤点数の状況

 入院外の投薬(全薬剤点数の約6割、投薬薬剤点数の約9割を占める。)における薬剤点数別件数の構成割合をみると、「500点未満」の割合が最も多く、一般医療では71.8%を占め、老人医療でも49.7%を占めている。
 一方、「1000点以上」の割合はそれぞれ11.4%、25.9%となっている。 (表2、図2)


表2 一般医療-老人医療別にみた薬剤点数別件数の構成割合(入院外・投薬)

(単位:%) (各年6月審査分)
  総 数 500点未満 500〜
999
1000〜
1499
1500〜
1999
2000点
以上
総 数 100点
未満
100〜199 200〜299 300〜399 400〜499
総  数 10年 100.0 65.1 22.9 16.7 10.9 8.7 6.0 19.1 7.9 3.6 4.2
9年 100.0 61.8 20.9 15.6 10.9 8.4 6.1 19.2 8.9 4.4 5.7
一般医療 10年 100.0 71.8 26.3 19.1 11.8 8.9 5.7 16.8 6.0 2.5 2.9
9年 100.0 69.3 24.2 18.2 12.0 8.8 6.1 17.3 6.9 3.0 3.5
0〜14歳 10年 100.0 93.1 48.8 24.9 10.8 5.4 3.1 5.6 0.9 0.3 0.1
9年 100.0 91.6 42.9 26.3 11.9 6.7 3.8 6.5 1.2 0.4 0.3
15〜39歳 10年 100.0 84.4 34.2 25.1 13.1 7.8 4.1 10.3 2.9 1.0 1.4
9年 100.0 82.7 30.7 23.7 15.0 8.1 5.3 11.2 3.4 1.3 1.5
40〜69歳 10年 100.0 64.2 19.9 16.3 11.6 9.9 6.6 20.8 7.8 3.3 3.8
9年 100.0 60.7 18.5 14.9 11.1 9.4 6.8 21.3 9.1 4.1 4.9
老人医療 10年 100.0 49.7 14.9 11.3 8.7 8.1 6.6 24.3 12.5 6.2 7.3
9年 100.0 43.5 12.8 9.2 8.1 7.4 6.0 24.1 13.8 7.8 10.7
70〜79歳 10年 100.0 50.1 14.9 11.6 8.9 8.3 6.4 24.7 12.0 6.0 7.3
9年 100.0 44.0 13.0 9.4 8.2 7.6 5.8 24.3 13.5 7.5 10.7
80歳以上 10年 100.0 48.8 14.9 10.6 8.3 7.7 7.3 23.6 13.7 6.7 7.3
9年 100.0 42.6 12.3 8.7 8.0 7.0 6.6 23.5 14.7 8.6 10.7
注: 1)「処方せん料」及び「薬剤を包括した診療行為」が算定されている明細書は除外している。
2)年齢階級の「70〜79歳」には、「65〜69歳」で老人保健法の適用を受ける者を含めている。


図2 一般医療ー老人医療別にみた薬剤点数別件数の構成割合(入院外・投薬)

(2)薬剤種類数の状況

 入院外の投薬における1件当たり薬剤種類数をみると、一般医療2.73、老人医療3.49となっており、いずれも前年に比べ減少している。
 これを薬剤種類数別件数の構成割合でみると、一般医療では「1〜2種類」の割合が57.8%と過半数を超えており、「7種類以上」の割合は5.3%となっている。一方、老人医療ではそれぞれ43.6%、11.0%を占めている。 (表3、図3)


表3 一般医療−老人医療別にみた薬剤種類数別件数の構成割合(入院外・投薬)

(各年6月審査分)
   総 数 1種類 2種類 3種類 4種類 5種類 6種類 7種類 8種類 9種類 10種類
以上
1件当たり
薬剤種類数
   (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%)  
総  数 10年 100.0 27.8 25.8 17.5 10.9 6.9 4.2 2.7 1.6 1.0 1.7 2.96
9年 100.0 23.8 23.9 17.2 12.2 7.9 5.5 3.6 2.2 1.4 2.3 3.27
一般医療 10年 100.0 30.9 26.9 17.5 10.1 5.8 3.5 2.2 1.2 0.7 1.2 2.73
9年 100.0 26.8 25.0 17.6 11.9 7.2 4.5 2.8 1.6 1.0 1.6 3.00
0〜14歳 10年 100.0 30.0 26.4 18.0 10.3 6.0 3.6 2.4 1.8 0.9 0.7 2.76
9年 100.0 26.2 25.6 18.6 11.6 6.9 4.3 2.8 1.5 0.9 1.7 2.99
15〜39歳 10年 100.0 31.7 26.9 17.8 10.6 5.7 2.8 1.7 1.1 0.7 1.0 2.66
9年 100.0 28.3 24.5 18.1 12.3 7.3 3.9 2.2 1.4 0.9 1.0 2.88
40〜69歳 10年 100.0 30.9 27.0 17.4 9.9 5.8 3.7 2.2 1.1 0.7 1.3 2.75
9年 100.0 26.5 25.0 17.3 11.8 7.2 4.8 3.0 1.7 1.0 1.7 3.05
老人医療 10年 100.0 20.5 23.1 17.4 12.7 9.4 5.8 4.1 2.6 1.5 2.8 3.49
9年 100.0 16.5 21.0 16.2 13.1 9.8 7.7 5.4 3.7 2.5 4.2 3.93
70〜79歳 10年 100.0 21.3 23.5 17.7 12.4 9.1 5.6 3.9 2.5 1.4 2.6 3.41
9年 100.0 17.5 21.4 16.5 13.1 9.7 7.3 5.0 3.4 2.2 3.8 3.82
80歳以上 10年 100.0 18.6 22.0 16.6 13.7 10.1 6.4 4.4 3.0 1.7 3.5 3.69
9年 100.0 14.3 20.1 15.4 13.2 9.9 8.5 6.2 4.3 3.1 5.0 4.19
注: 1)「処方せん料」及び「薬剤を包括した診療行為」が算定されている明細書は除外している。
2)年齢階級の「70〜79歳」には、「65〜69歳」で老人保健法の適用を受ける者を含めている。


図3 一般医療ー老人医療別にみた薬剤種類数別件数の構成割合(入院外・投薬)

(3)薬価階級別の状況

 入院外の投薬における薬価階級別薬剤点数の構成割合をみると、薬剤名が記載されており、その薬価が「250円未満」の割合は、一般医療38.6%、老人医療41.2%といずれも約4割であり、「250円以上」はそれぞれ10.7%、9.9%と約1割を占めている。また、「薬剤名無記載」(所定単位当たりの薬価が205円以下)は一般医療50.7%、老人医療49.0%となっている。 (表4、図4)


表4 一般医療-老人医療別にみた薬価階級別薬剤点数の構成割合(入院外・投薬)

(単位:%) (各年6月審査分)
  総 数 250円未満 250〜
499
500円
以上
薬剤名
無記載
総 数 50円未満 50〜99 100〜149 150〜199 200〜249
総  数 10年 100.0 39.7 11.7 10.9 8.7 4.1 4.3 5.1 5.3 50.0
9年 100.0 45.1 13.6 10.8 11.4 4.0 5.2 7.3 5.1 42.6
一般医療 10年 100.0 38.6 10.9 10.6 8.6 4.3 4.2 5.0 5.7 50.7
9年 100.0 44.3 12.8 10.0 11.5 4.2 5.8 7.7 5.5 42.5
0〜14歳 10年 100.0 49.1 10.0 14.6 10.8 6.8 7.0 5.1 6.6 39.2
9年 100.0 54.4 12.1 11.7 13.9 9.6 7.0 4.0 6.7 34.9
15〜39歳 10年 100.0 47.4 13.9 13.3 10.0 4.7 5.6 5.2 8.0 39.4
9年 100.0 46.8 15.0 10.2 10.9 7.5 3.2 9.6 8.7 34.9
40〜69歳 10年 100.0 36.6 10.5 9.9 8.2 4.1 3.8 5.0 5.3 53.1
9年 100.0 43.2 12.6 9.8 11.4 3.3 6.1 7.7 4.9 44.2
老人医療 10年 100.0 41.2 12.8 11.4 8.9 3.7 4.4 5.1 4.8 49.0
9年 100.0 46.1 14.6 12.0 11.4 3.6 4.4 6.7 4.6 42.7
70〜79歳 10年 100.0 40.6 12.6 11.1 8.7 3.8 4.5 5.5 5.0 48.9
9年 100.0 45.7 14.1 11.3 11.5 3.7 5.0 7.4 4.8 42.1
80歳以上 10年 100.0 42.6 13.3 12.1 9.4 3.5 4.4 4.1 4.3 49.0
9年 100.0 46.8 15.8 13.5 11.2 3.4 3.0 5.1 4.1 44.0
注: 1)「処方せん料」及び「薬剤を包括した診療行為」が算定されている明細書は除外している。
2)年齢階級の「70〜79歳」には、「65〜69歳」で老人保健法の適用を受ける者を含めている。


図4 一般医療ー老人医療別にみた薬価階級別薬剤点数の構成割合(入院外・投薬)


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