HOME 目次へ 前ページへ 次ページへ



(3)現行制度の設計(平成6年度価格)

1.年金額の設計

○ 1階部分 老齢基礎年金(40年加入の場合) 65,000円
○ 2階部分 老齢厚生年金

年金額の計算図

平均標準報酬月額:  この計算に当たっては、年金受給者の過去の賃金を、現役世代の賃金上昇に応じた一定の率(再評価率)をかけることにより、現在の賃金水準に評価替えすることとしている。
 この再評価率については、平成6年改正により、現役世代の標準報酬月額の平均の上昇率に、税や社会保険料を除いた手取り賃金の変化率をかけることとされた。 (可処分所得スライド)

※ 制度成熟時の標準的な年金額の場合(夫婦2人、夫40年加入、妻は専業主婦)
65,000円 × 2人 + 340,000円 × 0.99 × 7.5/1,000 × 40年 = 230,983円


2.支給開始年齢
○ 老齢基礎年金及び老齢厚生年金の支給開始年齢は65歳。ただし、60〜64歳の間は特別支給の老齢厚生年金が支給されている。
○ この特別支給の老齢厚生年金については、定額部分と報酬比例部分が支給されているが、平成6年改正により、定額部分の支給開始年齢は、平成13(2001)年度から平成25(2013)年度にかけて60歳から65歳へ3年ごとに1歳ずつ引き上げられ、60歳からは報酬比例部分のみが「別個の給付」として支給されることとされた。(女子については5年遅れで実施)

3. 保険料(率)

  平成9年度 最終保険料(率)
厚生年金(労使折半) 対標準報酬17.35%
(対総報酬13.3%)
対標準報酬34.3%
(対総報酬 26.4%)
国民年金(月額) 12,800円 24,300円
(平成6年度価格)


HOME 目次へ 前ページへ 次ページへ