２　都道府県別にみた平均余命

（１）　平均寿命

　平均寿命（０歳の平均余命）を都道府県別にみると、男では長野県が78.90年で最も高く、次いで福井県（78.55年）、奈良県（78.36年）の順となっている。女では、沖縄県が86.01年で最も高く、次いで福井県（85.39年）、長野県（85.31年）の順となっている。
　平均寿命の最も高い県と最も低い県との差は、男3.23年、女2.32年となっている。
　地域的な傾向をみると、男では関東南部から中部、近畿地方で高く、東北、九州地方で低い傾向にある。また、女では、北陸、中部地方で高く、東北、関東北部、近畿地方で低い傾向にある（表１、図１、結果表第１表）。

（単位：年）

順位 男 女 都道府県 平均寿命 都道府県 平均寿命 　 全国 77.71 全国 84.62 1 長野県 78.90 沖縄県 86.01 2 福井県 78.55 福井県 85.39 3 奈良県 78.36 長野県 85.31 4 熊本県 78.29 熊本県 85.30 5 神奈川県 78.24 島根県 85.30 6 滋賀県 78.19 岡山県 85.25 7 京都府 78.15 富山県 85.24 8 静岡県 78.15 山梨県 85.21 9 岐阜県 78.10 新潟県 85.19 10 埼玉県 78.05 石川県 85.18 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 45 高知県 76.85 栃木県 84.04 46 秋田県 76.81 大阪府 84.01 47 青森県 75.67 青森県 83.69

男

女

（２）　平均寿命の男女比較

　男女の平均寿命の相関をみると、男女ともほぼ全国値（男77.71年、女84.62年）を中心に分布しており、両者に強い相関関係は認められない（図２）。
　男女の平均寿命の差は全国で6.91年となっているが、これを都道府県別にみると、沖縄県が8.37年で最も大きく、次いで佐賀県（8.13年）、青森県（8.02年）となっている。一方、男女差の最も小さな県は愛知県（6.21年）であり、次いで岐阜県（6.24年）、埼玉県（6.29年）となっている（表２）。

（単位：年）

都道府県 男女差 順位 都道府県 男女差 順位 都道府県 男女差 順位 都道府県 男女差 順位 都道府県 男女差 順位 全国 6.91 … 栃木県 6.90 29 山梨県 7.31 17 奈良県 6.44 42 高知県 7.91 4 群馬県 6.61 38 長野県 6.40 44 和歌山県 7.23 21 福岡県 7.42 15 北海道 7.29 19 埼玉県 6.29 45 岐阜県 6.24 46 鳥取県 7.52 11 佐賀県 8.13 2 青森県 8.02 3 千葉県 6.46 41 静岡県 6.80 33 島根県 7.76 5 長崎県 7.60 8 岩手県 7.51 13 東京都 6.41 43 愛知県 6.21 47 岡山県 7.44 14 熊本県 7.01 27 宮城県 7.04 26 神奈川県 6.50 40 三重県 6.58 39 広島県 7.32 16 大分県 6.78 34 秋田県 7.51 12 新潟県 7.53 10 滋賀県 6.73 36 山口県 7.58 9 宮崎県 7.67 7 山形県 6.88 30 富山県 7.21 23 京都 府 6.66 37 徳島県 7.30 18 鹿児島県 7.70 6 福島県 7.04 25 石川県 7.22 22 大阪府 7.04 24 香川県 6.87 31 沖縄県 8.37 1 茨城県 7.01 28 福井県 6.85 32 兵庫県 6.77 35 愛媛県 7.27 20

（３）　主な年齢の平均余命

　主な年齢の平均余命を都道府県別にみると、男女とも、平均寿命が高いほど他の年齢の平均余命も高いという傾向がみられるが、０歳と65歳について、上から10位までの都道府県をみると、女では０歳で上位にある新潟県の代わりに65歳では宮崎県が入り、また長野県は順位を下げている。一方、男では０歳で上位にある奈良県、滋賀県、京都府、静岡県、岐阜県、埼玉県の代わりに65歳では、沖縄県、山梨県、香川県、東京都、北海道、富山県が入っており、特に沖縄県は変化が大きい（表３、図３、結果表第１表）。

男

女