厚生労働省

  • 文字サイズの変更
  • 小
  • 中
  • 大

5 訪問看護ステーションの利用者の状況
(1)訪問看護ステーションにおける要介護(要支援)度別利用者の状況

利用者の状況をみると、平成19年9月中の利用者数は 229,203人、延利用者数は 1,166,525人となっており、利用者1人当たりの訪問回数は、介護予防サービスでは3.7回、介護サービスでは5.2回となっている。利用者1人当たりの訪問回数を要介護(要支援)度別にみると「要介護5」が6.1回と最も多く、要介護度が高くなるに従い訪問回数が多くなっている。(表19、図11)

表19 訪問看護ステーションの利用者数、延利用者数、9月中の利用者1人当たり訪問回数、
要介護(要支援)度別

平成19年9月
  利用者数(人) 延利用者数(人) 9月中の利用者
1人当たり訪問回数
総数 229 203 1 166 525 5.1
介護予防サービス 18 760 69 964 3.7
要支援1 5 639 18 211 3.2
要支援2 12 975 51 211 3.9
介護サービス 210 443 1 096 561 5.2
経過的要介護 221 989 4.5
要介護1 29 783 132 466 4.4
要介護2 41 706 199 116 4.8
要介護3 41 777 209 116 5.0
要介護4 41 456 215 410 5.2
要介護5 53 945 331 584 6.1

注:利用者は介護保険法の利用者であり、「介護予防サービス」には「要支援認定申請中」「その他」を含み、「介護サービス」には「要介護認定申請中」「その他」を含む。

図11 訪問看護ステーションの要介護(要支援)度別にみた9月中の利用者1人当たり訪問回数

図11 訪問看護ステーションの要介護(要支援)度別にみた9月中の利用者1人当たり訪問回数

これより、調査対象期間中(平成19年9月1日〜30日)に訪問看護ステーションを利用した者の推計数である。

(2)性・年齢階級別利用者数

平成19年9月中の訪問看護ステーションの利用者数は292,839人で、介護保険法の利用者は、78.3%となっている。性別でみると、「男」は123,169人(42.1%)、「女」は169,670人(57.9%)となっており、年齢階級別にみると、介護保険法では「80〜89歳」が39.3%、健康保険法等では「40〜64歳」が32.6%と最も多くなっている。(表20)

表20  支払い方法別にみた性・年齢階級別利用者数及び構成割合

平成19年9月
  総数 介護保険法 健康保険法等
利用者数(人)
総数 292 839 229 203 63 636
  (100.0) (78.3) (21.7)
123 169 91 910 31 259
169 670 137 293 32 377
40歳未満 10 507 10 507
40〜64歳 34 950 14 208 20 741
65〜69 20 452 14 763 5 689
70〜79 81 091 66 299 14 791
80〜89 99 378 90 043 9 335
90歳以上 44 424 42 694 1 730
構成割合(%)
総数 100.0 100.0 100.0
42.1 40.1 49.1
57.9 59.9 50.9
40歳未満 3.6 16.5
40〜64歳 11.9 6.2 32.6
65〜69 7.0 6.4 8.9
70〜79 27.7 28.9 23.2
80〜89 33.9 39.3 14.7
90歳以上 15.2 18.6 2.7

注:1)総数には、年齢不詳を含む。

2)「健康保険法等」の利用者は、介護保険法の支払いがなく、老人保健法及びそれ以外の政府管掌健康保険等の医療保険、公費負担医療等の支払いがあった者である。

(3)同居家族の状況

訪問看護ステーションの利用者について同居家族の構成を性・年齢階級別にみると、40歳〜64歳では男女とも「子と同居している世帯」が多くなっており、65歳〜79歳では男は「夫婦のみ」が多く、女は「子と同居している世帯」が多くなっている。80歳以上では男女とも「子と同居している世帯」が多くなっている(図12)。

図12  性・年齢階級別にみた同居家族の状況
(構成割合)

図12   性・年齢階級別にみた同居家族の状況(構成割合)
(4)利用者の認知症の状況

年齢階級別に利用者の日常生活自立度の状況をみると、「認知症あり」は、加齢とともに増えており、80歳以上では、約3人に1人が「認知症あり(ランクIII以上)」となっている(図13)。

また、利用者の日常生活自立度の状況を要介護(要支援)度別にみると、認知症のランクが高くなるに従って、要介護度の高い人の割合が多くなり、「認知症あり(ランクIII以上)」では要介護5が5割を超えている(図14)。

図13  年齢階級別にみた日常生活自立度(認知症の状況)の構成割合
(介護保険法による利用者)

図13  年齢階級別にみた日常生活自立度(認知症の状況)の構成割合
(介護保険法による利用者)
)

図14  日常生活自立度(認知症の状況)別にみた要介護(要支援)度の構成割合
(介護保険法による利用者)

図14  日常生活自立度(認知症の状況)別にみた要介護(要支援)度の構成割合
(介護保険法による利用者)
)

トップへ