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2. 就業者の状況

(1) ふだんの仕事の状況

 就業者のうちふだん「主に仕事をしている」者の割合は、男が88.0%(前回91.7%)、女が66.8%(同68.4%)となっている。年齢階級別にみると、男は55〜59歳で96.7%(同97.7%)、60〜64歳で84.7%(同90.4%)、65〜69歳で73.2%(同80.5%)、女は55〜59歳で73.7%(同76.8%)、60〜64歳で63.9%(同63.4%)、65〜69歳で54.1%(同55.5%)と男女とも加齢とともに低下している。
 前回と比べると、「主に仕事をしている」者の割合は、男はすべての年齢階級で低下しており、女は55〜59歳及び65〜69歳で低下している(第2表)。

第2表 性、年齢階級、ふだんの就業状況別高年齢者割合

(%)
性・
年齢階級
就業者 主に仕事を
している
仕事をかた
わらにして
いる
ふだん仕事
をしていない
不明
           
[ 70.9] 100.0 88.0 10.5 1.6
55〜59歳 [ 89.9] 100.0 96.7 2.7 0.7
60〜64歳 [ 66.5] 100.0 84.7 13.1 2.2
65〜69歳 [ 51.6] 100.0 73.2 24.2 2.6
           
[ 44.2] 100.0 66.8 30.4 2.8
55〜59歳 [ 59.7] 100.0 73.7 24.6 1.7
60〜64歳 [ 41.5] 100.0 63.9 33.9 2.2
65〜69歳 [ 28.7] 100.0 54.1 39.6 6.3
           
(前回)          
[ 73.8] 100.0 91.7 6.4 1.8 0.1
55〜59歳 [ 93.0] 100.0 97.7 1.9 0.5 0.0
60〜64歳 [ 70.0] 100.0 90.4 7.0 2.6
65〜69歳 [ 53.4] 100.0 80.5 15.9 3.5 0.1
           
[ 43.5] 100.0 68.4 28.2 3.4 0.0
55〜59歳 [ 58.8] 100.0 76.8 20.9 2.3 0.0
60〜64歳 [ 41.1] 100.0 63.4 32.6 3.9 0.1
65〜69歳 [ 28.1] 100.0 55.5 39.1 5.4 0.0
           

(注)[ ]内の数字は、高年齢者のうち就業者の占める割合である。


(2) 従業上の地位

 男の就業者の従業上の地位をみると、「雇用者」の割合が58.4%(前回57.0%)で最も高く、次いで「自営業主」22.7%(同23.8%)、「会社、団体などの役員」12.8%(同13.7%)となっている。年齢階級別にみると、「雇用者」は 55〜59歳で70.0%(同66.5%)、60 〜64歳で53.2%(同52.6%)、65〜69歳で40.1%(同42.3%)となっており、加齢とともに低下しているが、「自営業主」、「任意に行う仕事」の割合は、加齢とともに上昇している。
 女の就業者の従業上の地位をみると、「雇用者」の割合が51.9%(同48.0%)で男と同様最も高く、次いで「自営業主」17.3%(同22.2%)、「自家営業の手伝い」15.4%(同13.8%)となっているが、「自家営業の手伝い」、「任意に行う仕事」、「内職」の割合は男に比べ高くなっている。年齢階級別にみると、「雇用者」の割合は加齢とともに低下し、「自営業主」、「自家営業の手伝い」、「任意に行う仕事」、「内職」は加齢とともに上昇している。
 前回と比べると、「雇用者」の割合は男1.4ポイント、女3.9ポイントそれぞれ上昇している(第3表)。

第3表 性、年齢階級、従業上の地位別高年齢者割合

(%)
性・
年齢階級
就業者 会社、
団体など
の役員
雇用者 任意に行う
仕事
内職 自営業主 自家営業の
手伝い
不明
                 
[ 70.9] 100.0 12.8 58.4 3.2 0.4 22.7 2.0 0.4
55〜59歳 [ 89.9] 100.0 11.8 70.0 1.1 0.2 15.7 0.8 0.5
60〜64歳 [ 66.5] 100.0 13.7 53.2 4.5 0.6 25.6 2.1 0.3
65〜69歳 [ 51.6] 100.0 13.8 40.1 6.2 0.6 34.2 4.6 0.6
                 
[ 44.2] 100.0 5.1 51.9 5.5 4.2 17.3 15.4 0.7
55〜59歳 [ 59.7] 100.0 4.0 64.0 3.7 3.0 13.6 11.0 0.7
60〜64歳 [ 41.5] 100.0 6.3 46.4 5.4 3.8 18.5 18.9 0.7
65〜69歳 [ 28.7] 100.0 6.1 30.4 10.2 7.5 24.6 20.7 0.5
                 
(前回)                 
[ 73.8] 100.0 13.7 57.0 3.2 0.4 23.8 1.5 0.4
55〜59歳 [ 93.0] 100.0 14.1 66.5 1.2 0.1 17.4 0.4 0.3
60〜64歳 [ 70.0] 100.0 14.2 52.6 3.8 0.5 26.8 1.6 0.5
65〜69歳 [ 53.4] 100.0 12.2 42.3 6.7 1.2 33.5 3.6 0.5
                 
[ 43.5] 100.0 5.0 48.0 5.4 5.1 22.2 13.8 0.5
55〜59歳 [ 58.8] 100.0 5.0 59.4 4.4 4.1 16.8 9.9 0.4
60〜64歳 [ 41.1] 100.0 4.7 41.2 6.6 5.7 25.3 15.6 0.9
65〜69歳 [ 28.1] 100.0 5.2 30.7 5.9 6.6 30.3 20.8 0.5
                 

(注) 1. [ ]内の数字は、高年齢者のうち就業者の占める割合である。
2. 「任意に行う仕事」とは、近所の人や会社などに頼まれて任意に行う仕事をした者をいう。

(3) 勤務形態

 就業者のうち、雇用者について勤務形態をみると、普通勤務者の割合は、男84.7%(前回87.0%)、女56.7%(同61.6%)となっている。年齢階級別にみると、男は55〜59歳で96.9%(同96.9%)、60〜64歳で72.6%(同81.0%)、65〜69歳で60.2%(同63.7%)、女は55〜59歳で64.7%(同67.9%)、60〜64歳で46.4%(同55.2%)、65〜69歳で39.5%(同45.6%)となっており、男女とも加齢とともにその割合は低下している。
 一方、短時間勤務者の割合は、男14.5%(同13.0%)、女42.7%(同38.4%)となっており、男女とも加齢とともにその割合は上昇している。
 その内容をみると、男は「勤務日数が少ない」6.6%、「1日の労働時間が短い」4.0%、「1日の労働時間が短く勤務日数も少ない」3.9%となっており、女は「1日の労働時間が短い」20.7%、「1日の労働時間が短く勤務日数も少ない」15.4%、「勤務日数が少ない」6.6%となっている。
 前回と比べると、男は普通勤務者が2.3ポイント低下、短時間勤務者が1.5ポイント上昇している。女は、普通勤務者が4.9ポイント低下し、短時間勤務者が4.3ポイント上昇している。特に、男女とも60〜64歳で普通勤務者は大きく低下し、短時間勤務者は大きく上昇している(第4表)。

第4表 性、年齢階級、勤務形態別高年齢雇用者割合

(%)
性・
年齢階級
雇用者 勤務形態
普通勤務 短時間勤務 不明
  1日の労働
時間が短い
勤務日数
が少ない
1日の労働時間
が短く勤務日数
も少ない
               
[ 58.4] 100.0 84.7 14.5 4.0 6.6 3.9 0.8
55〜59歳 [ 70.0] 100.0 96.9 2.5 0.8 1.3 0.4 0.6
60〜64歳 [ 53.2] 100.0 72.6 26.5 7.0 12.5 7.0 0.9
65〜69歳 [ 40.1] 100.0 60.2 38.5 10.5 15.9 12.0 1.4
               
[ 51.9] 100.0 56.7 42.7 20.7 6.6 15.4 0.6
55〜59歳 [ 64.0] 100.0 64.7 34.6 16.3 6.2 12.0 0.7
60〜64歳 [ 46.4] 100.0 46.4 53.1 28.1 6.4 18.6 0.5
65〜69歳 [ 30.4] 100.0 39.5 60.2 26.1 8.8 25.3 0.3
               
(前回)              
[ 57.0] 100.0 87.0 13.0 4.2 5.6 3.2
55〜59歳 [ 66.5] 100.0 96.9 3.1 0.9 1.5 0.7
60〜64歳 [ 52.6] 100.0 81.0 19.0 6.0 8.9 4.1
65〜69歳 [ 42.3] 100.0 63.7 36.3 12.0 13.8 10.5
               
[ 48.0] 100.0 61.6 38.4 19.9 8.8 9.7
55〜59歳 [ 59.4] 100.0 67.9 32.1 18.7 6.5 6.9
60〜64歳 [ 41.2] 100.0 55.2 44.9 20.9 11.9 12.1
65〜69歳 [ 30.7] 100.0 45.6 54.4 23.5 12.6 18.3
               

(注)[ ]内の数字は、就業者のうち雇用者の占める割合である。


(4) 就業理由

 就業者の就業理由をみると、「経済上の理由」が男81.5%(前回82.9%)、女67.2%(同71.1%)でそれぞれ最も高く、次いで「いきがい・社会参加のため」が男5.7%(同5.8%)、女11.4%(同8.4%)、「頼まれたから、時間的に余裕があるから」が男4.9%(同3.2%)、女9.1%(同8.0%)、「健康上の理由」が男4.1%(同5.5%)、女5.5%(同8.0%)等となっている。年齢階級別の割合をみると、「経済上の理由」は男女とも加齢とともに低下するが、「健康上の理由」、「いきがい・社会参加のため」、「頼まれたから、時間に余裕があるから」は、男女とも加齢とともに上昇している。
 前回と比べると、「経済上の理由」は男1.4ポイント、女3.9ポイント低下している(第5表)。

第5表 性、年齢階級、就業理由別高年齢者割合

(%)
性・
年齢階級
就業者 経済上の理由 健康上
の理由
(健康に
良いか
らなど)
いきがい・
社会参加
のため
頼まれ
たから、
時間に
余裕が
あるから
その他 不明
  具体的な理由
自分と
家族の
生活を
維持す
るため
生活水準
を上げる
ため
その他 不明
                       
[ 70.9] 100.0 81.5 77.2 3.4 0.7 0.1 4.1 5.7 4.9 3.1 0.6
55〜59歳 [ 89.9] 100.0 93.9 91.0 2.3 0.6 0.0 0.3 2.5 0.5 2.4 0.5
60〜64歳 [ 66.5] 100.0 76.1 70.7 4.2 0.9 0.2 5.7 7.3 6.9 3.3 0.6
65〜69歳 [ 51.6] 100.0 61.8 55.9 4.7 0.9 0.2 10.2 10.7 12.0 4.3 1.0
                       
[ 44.2] 100.0 67.2 58.6 6.9 1.4 0.3 5.5 11.4 9.1 6.1 0.7
55〜59歳 [ 59.7] 100.0 74.6 64.5 8.4 1.4 0.3 2.7 10.5 6.6 5.3 0.4
60〜64歳 [ 41.5] 100.0 65.3 57.6 5.9 1.4 0.4 6.0 11.6 9.8 6.5 0.8
65〜69歳 [ 28.7] 100.0 51.8 45.5 4.7 1.4 0.2 11.6 13.3 14.5 7.5 1.3
                       
(前回)                      
[ 73.8] 100.0 82.9 75.5 4.6 0.9 1.9 5.5 5.8 3.2 2.5 0.2
55〜59歳 [ 93.0] 100.0 93.9 87.7 3.3 0.9 1.9 0.7 2.8 0.5 1.9 0.2
60〜64歳 [ 70.0] 100.0 79.7 71.7 5.2 0.8 2.0 7.5 6.0 3.7 2.9 0.2
65〜69歳 [ 53.4] 100.0 62.8 53.4 6.5 1.2 1.8 13.3 12.1 8.2 3.2 0.3
                       
[ 43.5] 100.0 71.1 57.4 9.2 2.2 2.3 8.0 8.4 8.0 4.3 0.2
55〜59歳 [ 58.8] 100.0 79.5 64.0 11.0 1.9 2.6 3.9 7.1 6.0 3.5 0.1
60〜64歳 [ 41.1] 100.0 66.8 54.6 7.9 2.7 1.6 9.6 8.9 9.5 4.7 0.4
65〜69歳 [ 28.1] 100.0 57.1 45.2 7.1 2.0 2.8 15.9 10.5 10.5 5.4 0.4
                       

(注)[ ]内の数字は、高年齢者のうち就業者の占める割合である。



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